提供:(公財)ながの観光コンベンションビューロー
取材協力:戸隠忍法資料館、そば博物館とんくるりん
執筆、撮影協力:あさぬま
気になることをすぐ調べるタイプの、山森です。
この度、長野県は
戸隠という地は、私にとって「好きな小説の聖地」のひとつであり、昔から訪れたいという思いが強かったため、8年分の思い出と、小説への愛情などを盛りに盛り込んだら、文字数が7000字になってしまいました。
何が書いてあるか、ざっくりまとめたので、気になるところだけでも読んでいただけたら嬉しいです。
10秒でわかるこの記事の内容
はじめに
2020年10月、長野県の戸隠へと行った。
きっかけは高校生の頃に遡る。
友人に本を勧められた。それが、「RDG レッドデータガール」シリーズである。
物語の主人公は、世界遺産の紀伊・玉倉山で生まれ育った、人見知りな少女・鈴原
物語には、姫神の
魅力的なキャラクターが登場し、バトルあり、キュンありで読む人を飽きさせない、この作品。本編は全6巻なのだが、第6巻を読んでいるときは、早く読みたい気持ちと、読み終えてしまいたくない気持ちが戦い、非常に複雑だった。
ところで、山伏ってどんな人?
まず、山伏とは何か、ということを前提知識として共有したい。
古くから日本には、山を神聖視し崇拝する「山岳信仰」が盛んであった。山には神が宿っていると考えられ、崇拝された。この山岳信仰の対象となった山を「霊山」と呼ぶ。
例えば、富士山が、文化遺産として世界遺産に登録された理由のひとつには「信仰の対象」であったことがある。また、一般に「熊野古道」と呼ばれる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも、山岳信仰という文化が背景にある。
この山岳信仰と、それに密教などが習合して「修験道」という宗教が成立する。この修験道に基づき、山に入って修行をする者が「山伏」だ。
今回の目的地である戸隠も、山岳信仰の歴史をもち、修験の山として栄えた場所だ。
第3巻では、泉水子たちが夏休みに戸隠へ合宿に行く様子が描かれている。小説に登場する、宗田真響・真夏の姉弟は、戸隠出身で、忍者の家系である。「長野に忍者?」と思うかもしれない。しかし、忍者の役回りとその成り立ちを知ると、戸隠に忍者がいたことに納得がいく。
というわけで、戸隠に行ってきた。
レッツゴー!