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目次

1ヴァース目
2ヴァース目
3ヴァース目
ジャッジ!

企画概要

どうも、シャカ夫です。

ビートに乗り、即興で韻を踏みながら相手との「格の差」を見せつける音楽競技・ラップバトル

めちゃくちゃカッコいいですよね!!!

達人同士の戦いでは、およそ想像もつかないような言葉の応酬が繰り広げられます。

ただ、これがめちゃくちゃすごくてクールなのは即興だからこそ。音楽が流れている中、1度の返答にだらだら時間をかけて考えていたら、それはもう本末転倒でしょう。

そこで、私はこう考えたのです。

たとえば、ヴァース(自分の手番のラップのこと)をメールで送り合うルールにして、じっくりゆっくり考え、なんだったら協力者も募れるような環境が自分にだけ与えられたら、上手な韻を考えつくことも十分に可能なはずです。

そうやって「即興がうむ魔法」を無効化さえすれば、素人の私でもプロのラッパーに食らいつけるでしょう。

というわけで、仮説を実証するため、今回この方にラップバトルの対戦を申し込みました!

ラッパーのごん-TARØETたーげっとさんです!

彼は「第20回高校生ラップ選手権」で優勝した超実力者。その独特な歌声と世界観を活かし、高校生ながらバトルシーンのみならず楽曲作成でも活躍しているミュージシャンです。

しかも、狺-TARØETさんはなんと漢検準1級の保持者。豊富な知識から繰り出される知的なラップは、観客の心をつかんで離しません。

▲狺-TARØETさんのバトル動画

上の動画を見たらわかると思いますが、とても素人が相手になるレベルではありません。正直、真正面から私がバトルを挑めば、言葉の刃で一方的に八つ裂きにされて終わりでしょう。

ですが、今回のルールは「メールラップバトル」。即興が通用しない、私の土俵です。

あらゆる手を尽くし、プロの技術をねじ伏せて差し上げましょう。

▲依頼からバトルまで電子メールで送り合います
このたびは挑戦を受けていただきありがとうございます!
こちらこそ、よろしくお願いいたします!
今回は、私にずいぶんと有利なルールでのバトルとなりますが、何か意気込みはございますか?
そうですね……「σ(゚Д゚*)ははは勝てるものなら勝ってみろやぁ!!」 でおねがいします!!
はい、お願いします~……。(こ、このクソガキぃ! 余裕かましてられんのも今のうちやからな……!!

今回バトルで使用するビート(背景に流れる音楽のこと)はこちら。この音楽に乗ってラップをしていきます。

※音が流れます!

なお、こちらのビートは、藝大卒クリエイター集団「アートゥーン!」所属・桶家様に製作いただきました、ありがとうございます!

▲アートゥーン! の紹介動画

先攻:シャカ夫1本目

まず、私は先攻を選択。

ラップバトルのセオリー上は"言い逃げ"ができる後攻の方が有利とされていますが、今回のルールでは違います。ビートを先に知った上であらかじめヴァースを考えておける私の場合、先攻に利があるのです。

実は最初のヴァースは依頼段階からすでに作成済み。時間をかけて練りに練った先攻1本目がこちらになります。

京都大学出身という経歴を存分に活かしたフレーズ、ぜひお聴き下さい!

(シャカ夫1本目のヴァース)

俺が先攻だ MCシャカ夫
見せてもらおう 悔しそうな顔
漢検準1級? ほんまかよw
そんなの俺に効果あんの?
このバトルにもう後悔はなし
蹴散らそうっても そうはいかない
高ラチャンプ倒す 壮大な話
今日は見せつける 京大魂

我ながら、ラップ素人にしては上手くできたように思うのですが、どうでしょう?

しっかりとした"固い"韻に、ゆっくりながらも余裕のあるリズムキープ。「京大魂」につなぐライム(韻のこと)なんて、ステージ上で披露したら観客も爆沸きでしょうね。

▲俺って才能あるんじゃね?

それではさっそく、狺-TARØETさんに送ってみましょう。流石のバトル強者とはいえ、このクオリティにはたじろいでくれるはず!

後攻:狺-TARØET1本目

▲「あ、もう返ってきた!」

よしよし、プロのヴァースがどんなもんか、聴いてあげようじゃないですか。

(狺-TARØETさん1本目のヴァース)

分かる分かる優しすぎて人ディスるの慣れてない
でもバトルは殺し合い 意味がそれわかってない
確かに持ってる準1級
シャカさんにそれブーイング
されても言葉がいつの間にか
撃ち抜いてる頭の中心部
まぁ頑張って歌詞書いたのは伝わってきたけど
結局自分がやりたいラップってのがあんま伝わってこないぜ
そういうの四字熟語で「画虎類狗がこるいく」って言うんすよね
あ、漢字わかんないすよね、ごめんなさぁい

「…………え?」
「っっっふ~~~~~…………」
ボッコボコにされてるやん……

流石はプロ、前半でラップスキルを存分に見せつけた後、流しながらこちらの甘いスタンスをdisることで完全に逃げ道を消してきました。まさに上級者のスキル。

ていうか、ラップバトルってこんなにズケズケと悪口言われるんや……。

改めて、自分が挑んでいる存在の大きさを実感する形になりました。

しかし、こちらにはまだまだ手があります

1本目は私だけで考え歌ったヴァースを使いましたが、ルールには協力者を募ってはいけないなんて書かれていません

ガタッ!
スッ……
トットット……

ならば、次に打ち出す策は決まっています。私だからこそもっている人脈があるじゃないですか。

そう……

ここで私は助けを求めたのです、言葉のプロフェッショナルたちに……。

次ページ:シャカ夫が協力を要請した人たちとは!? 最強の「知的ラップ」を目指せ!!

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この記事を書いた人

シャカ夫

京都大学出身。クイズと毒とホラーが大好き。見るだけで世界が広がるような知識を皆さんにお届けできるよう、日夜頑張ってまいります。

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