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こだわり①「指を写り込ませる」

奥多摩の寸庭橋の画像は、右下に指がかかった状態のものを使用しました。この指を入れたのも、もちろんわざと。テストプレイを通して浮き彫りになった2つの問題を解消するため、後から画像編集で付け足しました。

▲難易度を上げるための指

1つは、指がない状態の画像を明るさ調整して画像検索すると、寸庭橋が簡単に特定できてしまうという問題です。テストプレイで「画像を明るくして探したら見つかった」と聞いた時は、その方法があったかと唸りました。

もう1つの問題は、指で隠れた部分に「橋の施工年と月」が入っていたことです。僕としては、電車をヒントにマップを使って地道に場所を特定してほしかったのですが、写真に写っている年と月が見えると検索が簡単になってしまいます。

難易度を上げるためにテストプレイを繰り返した結果、指で該当箇所を隠した状態の画像を使うと解くまでの時間がちょうどよくなったので採用することに。当日は想定した通りの方法、かつ、ほぼ想定した通りの時間で伊沢さんが場所を特定してくれて安心しました。

▲想定通り、地道にマップを見て解く伊沢さん

こだわり②「角ばったモザイクを使う」

目的地が燕三条のクイズの画像を調整するのに一番苦戦しました。

さまざまな企業のロゴがずらりと並んだ画像。写真にモザイクをかけて出題し、モザイクで細部がわからなくなったロゴを画像編集ソフト(あるいはプレゼン用のソフトなど)で再現、それを画像検索して場所を特定する、というのがこの問題で想定している特定方法でした。動画の山本の探し方は、まさに想定解です。

▲モザイクの向こうに見える画像を作成して解く山本

しかし、このモザイクの調整がめちゃくちゃ難しかったんです。見えすぎても、見えなすぎても企画が成立しないためです。当初のぼかし具合は以下のようなものでした。一見すると、このモザイクでもよさそうなのですが……

▲当初使おうとしたモザイク

テストプレイをしてもらうと、ロゴの細かな部分が推測できないせいで、画像検索で特定できるようなロゴを作成できた人が1人もいなかったのです。だからといって、モザイクを薄くすると、元の画像をそのまま画像検索するだけで特定できてしまいます。この画像にはそれなりに時間をかけてほしいのに……。

かなり悩み、テストプレイを繰り返した結果、「直線的な見た目になるタイプのモザイク」を使ってみることにしました。

▲輪郭がわかりやすいモザイクに変更

このモザイクならロゴの輪郭を推測できるため、問題の画像を参考にして、本物に近いロゴを作成することができそうです。しかも、画像そのものを画像検索しても場所を特定することはできません。

このモザイクにしてから「正解に辿り着いた」というテストプレイの報告がきたとき(しかもちょうどいい時間で!)、この企画を実現できる! と、心底ほっとしました。

準備期間はスパイの気分

今回はクイズの難易度調整にかなりカロリーを使ったわけですが、何よりも気をつけなければならないのが、出演者たちに行き先がバレないようにすること。

僕たちは、各目的地に「アルファ」「ベータ」「ガンマ」というコードネームをつけ、決してそのままの地名で呼ばないようにしました。

▲須貝さんには「アルファ」に行ってもらいました

また、会社に提出する出張届の行き先の欄は「某所」で埋めました。社員が仕事をする場所を伝えるための出張届に具体的な行き先を書かないのは意味がわからないんですが、そのくらい特殊な企画だったというわけですね。撮影当日までネタバレがないよう徹底して企画を動かしました。まるでスパイのような気分でしたね……。

感想は、ハッシュタグ「#高松Dのなんとかします」で教えてください。次回も楽しみにしていてくださいね。

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この記事を書いた人

高松慶

QuizKnockの動画ディレクター、高松です。 主に企業案件の動画の企画/ディレクションをしています。

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