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YouTubeチャンネル「QuizKnockと学ぼう」に、アニソンシンガーのオーイシマサヨシさんが登場!

動画の後半では、オーイシさんからキャリアのヒントとなるようなお話をQuizKnockメンバーが深掘り! 今回は、その模様をWeb記事でもお届けします。

動画には入りきらなかったWeb限定のトークもあるので、どうぞお楽しみに!

オーイシさんのプロフィール

2001年にバンド「Sound Schedule」のボーカル・ギターとしてメジャーデビュー。
バンド解散後の2008年に「大石昌良」としてソロデビュー。
2014年には「オーイシマサヨシ」名義でアニソンシンガーとしてデビュー。

構成・執筆:編集部 あさぬま

目次

中学生時代の夢は〇〇士!?

仕事で嬉しい瞬間、大変な瞬間

人生最大の決断は?

音楽の理論は「ショートカットキー」?

みなさんへメッセージ

中学生時代の夢は〇〇士!?

オーイシさんが歌手になろうと思ったきっかけはあるんですか?
僕、大学の軽音楽部でバンド組んでて、そのあとレーベルの新人発掘の方に声をかけられてメジャーデビューしたんですけど、もともとずっと歌手になりたかったんです

幼稚園の卒園アルバムに夢を書く欄があったんですけど、みんな「ウルトラマンになりたい」「ケーキやさんになりたい」って書くなかで、僕だけ「かしゅになりたい」って書いていたくらい、ず〜っと歌が大好きで歌手になりたがってたんですよね。
じゃあ、ひたすら「歌手」を目指す人生だったんですか?
いや、そういうわけでもなく。
小学校に上がった時に「リアル」を見つめ始めて。中学生の時の夢は税理士さんでした

でも歌手の夢を捨てきれず、高校1年生でバンドを組み始めて、歌手に向けて活動していったという経歴がありますね。
となると、高校時代は税理士も目指しつつ、だったんですか?
いや、そんな生半可な感じでなれるもんじゃないぞ、と気付きましたね。税理士のほうが。
税理士のほうが???
僕、商業高校に通っていたんですよね。簿記みたいな資格も高校で取っちゃって、税理士さんの道に進むのが明るいかと思っていたんですが、やっぱり厳しい道でした。

ある日バイトをクビになった!?

オーイシさんは大学にも進学されてますよね。大学ではどんな生活を送っていたんでしょう?
もちろん勉学はやってましたけど……。

軽音楽部っていう部活に入って。大学にいくらでも音が出せる部屋があったので、組んでたバンドの練習に明け暮れてましたね。大学がスタジオ代わりになったというか。
バイトとかはしてたんですか?
バイトしてました! ライブハウスでバイトしてて。

チケットのもぎりとか清掃だけじゃなくて、照明とか音響も触らせてもらったりして、すごい勉強になったんですよね。
確かに、それは詳しくなれますね。
でもある日、僕クビになるんですよ
えっ?
ライブハウスの店長さんに呼ばれて、「来月から来ない方がいいよ」って。

なんでですか? って聞いたら、「ライブハウスのバイトで終わるようなタマじゃないでしょ」って。
誰かを支えるより一番前で、トップランナーとしてがんばっていきなよ」って言われて、辞めさせられたんです。
え〜〜! かっこいい!
って、めちゃくちゃ美談にしてるんですけど、もしかしたらほんまに使えへんやつだったのかもしれない(笑)

でもそんな運命的な働きがあったというか。実際にバンド活動をそこからがんばるようになって、ほどなくしてデビューが決まるんです。

仕事で心がけていることは?

オーイシさんがお仕事をする中で心がけていることってありますか?
やっぱり、誰かの役に立つことは、すごく心がけてるかな。

音楽やってると、独りよがりになりがちなとこがあるんです。自分の作品を自分で守ることは大事なんだけど、人に楽しんでもらってなんぼやな……っていう「エンタメ道」が自分の中にあるんで。ぼくひとりだと音楽できてないし、アニソンシンガーもできてないかなって。
あと、好きなんですよね、誰かが喜ぶ姿が
アーティストって、究極のサービス業だと思ってるんです。

心をキレイにしたりとか、不安を受け持ってあげたりとか、そういう心のサービス業だと思ってるところがあります。誰かの顔色が良い方に変わっていったりするのって、見てて楽しくて仕方がないですね。
どうしても「役に立つ」って聞くと警察官とか、何か作っている職業を思い浮かべがちですけど……。アーティストも、心を元気にするサービス業ってことですか。
そうですね。そのつもりでやってます。
オーイシさんの曲の歌詞って、「俺たち・僕たち」感がすごく出ているようなイメージがあります。

そういうのも、「誰かの役に立ちたい」という考えを意識して書いているんですか?
その通りかもしれないですね。僕、自分のことを「偉い」とか「トップだ」とはまったく思ってなくて

僕もアニオタだしアニメファンなんで、「僕よりもすごいアニオタとかアニメファンの方の力も借りながら、一緒にコンテンツを楽しもう!」「僕の歌がそのきっかけになったらいいな」っていう気持ちでいつも曲を作っています。
「僕らの」とか「Let's」とか、「さあ はじめよう」「目を醒ませ」みたいなフレーズが多かったりするのは、そういうところから来ているのかもしれないですね。

自分の曲を作る時と楽曲提供する時の違い

オーイシさんはアニソンをはじめ、ほかのアーティストさんへの楽曲提供も多いですよね。

自分で歌うのと、他の人に提供するときとで、曲作りの考え方は違ったりしますか?
僕は工程が1個多いと思っていますね。

アニソン作る時って、原作ありきじゃないですか。テーマとか世界観が用意されているんですよ。
それに対して、自分で絞り出して楽曲を作るときは1から作らなきゃいけないんですよね。

ぶっちゃけ僕は、アニソンのほうがめちゃくちゃ作りやすいし、早いですね。
テーマが決まっているのは、言い換えると「束縛がある」ともいえる気がしますけど……。そのぐらいがちょうどいいんですか?
全然、束縛じゃないですね。

逆にキャンバスを用意してもらわないと、どこに絵を描いていいかわからないこともあります。
じゃあ、道しるべみたいなイメージですか?
そう。1人で書くときはキャンバス作りとかキャンバス探しから始まっちゃうから、なかなか難しくなるんですよ。

仕事で嬉しい瞬間、大変な瞬間

オーイシさんはいろんな人に影響を与えていると思うんですけど、仕事をしているなかで一番嬉しい瞬間はありますか?
「人生を共にしてるな お前らと」っていう瞬間が一番嬉しいですね。
ファンの中には、ライブ中に僕の振付を真似してくれてる方がいらっしゃって。毎回会場に来てくれるんですよ。

その方がある日はTシャツと短パンで来てたんだけど、1年後ぐらいに同じ場所で僕がインストアライブを開催したとき、スーツで来てたんです。就職してたんですよ!
「人生」やん。「俺たち人生一緒に歩んでんねや」みたいな瞬間が一番嬉しいですね。

「みんなで上り詰めていく」っていうのがアーティストのいいところというか、冥利……うまみなのかなと思いますね。
では、仕事をしている中で一番大変なことはなんですか?
調べることですね。アニソンの主題歌を書きますよってなったら、まず原作を読まなきゃいけないんです。

分厚いラノベを渡されて、「1週間後に曲を提出してきてください」とか注文が来たりする。「いや、読むのに1週間かかるぜ」みたいな……(笑)。
あとは僕は、原作を読んだお客さんやファンのみなさんの感想を、SNSを通じてリサーチするんです。

リサーチすると、解像度がどんどん上がっていきます。そのリサーチが、めちゃくちゃ時間かかりますね。
リサーチ、終わりがないですよね……!
そうそう。それが結構大変かな。

人生最大の決断は?

人生最大の決断だったと思うことはありますか?

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