日本一ベアリングに詳しい記事鶴崎が「日本一」の会社を直撃!機械に欠かせない「ある部品」とは…?
スペシャルQuizKnock編集部2024.08.26
もう1台のロボット、登場!
めっちゃかわいい!!! これは何ですか?
これがアクティブキャスタを使用した初代ロボですね。私たちの間では「ペンギン」と呼んでいます
先ほどの四角いアクティブキャスタは2代目でして。初代のペンギンは3輪だったんですが、それだと「真横に移動できる」という強みが伝わりづらかったので、4輪にしたんです。
確かに丸いとどの方向にも行けるイメージがあるから、四角にして横移動がわかりやすいようにしたんですね。
夢はベアリングのテーマパークづくり!?
最後に、今回紹介いただいたマシンやベアリングに関してお話を訊きました。
アクティブキャスタはどういうきっかけで生まれたものなんですか?
アクティブキャスタについては最初は完全にノリで作りましたね。アイデアとしてお蔵入りになっていたものを引っ張り出してきて、最初は3人の週1回、1時間の部活からスタートしたんです。
最初はそんな小規模だったんですね。
フィンガーモジュールについてはいかがでしょう?
ハンド系は工業製品を扱うものが多く、日常生活でロボットが活躍してくれるところがないなと思ってたんです。なので、ないなら作ってやろうという気概で作りましたね。
闘志むき出しだ
こういった機械を作るなかで、一番苦労したことは何ですか?
メカトロ機器なんで、どこかひとつでも欠けると動かなくなってしまうんです。輸送時のちょっとした振動が原因で壊れることもあって、それがとても大変でしたね。
なるほど、でもその揺れに耐えられる機械を作ろうとしている、というわけですね。
そもそも、何がきっかけでベアリングに興味を持ったんでしょう?
シンプルな構造の中に、すごい技術がたくさん詰まっているのを知ったのが最初でしたね。ベアリングって人の目には見えにくいパーツなんですけど、進化し続けている、というのが魅力に感じています。
たしかに進化の仕方すごいですよね、ショールームでお話を伺ったんですけど、いかに摩擦を減らしていかに回しやすくするか、すごく研究を重ねている。
今の仕事について、やりがいを感じているのはどんなことですか?
開発したロボットを社会に使ってもらうためには、一定のハードルがあるんです。それを乗り越えたうえで使ってもらえているのを見ると、「作ってよかったなぁ」と思いますね。
そうかあ〜 長年の研究開発を経て実用化されたのを目の当たりにすると、ぐっとくるものがありますね。
あの、ちょっと変な質問かもしれませんけど、推しのベアリングがあったら教えてください!
推し!?
ええっと……そうですね、私は小さなベアリングかな。ミニチュアみたいなやつ
さっき作ったやつだ!
私はそうですね…… 608というベアリングが好きですね。全然特殊じゃないんですけど、普通に使われていて人の役に立っている、そういうところが好きです。
あとはでかいベアリング。大きいけど寸法公差が数十マイクロメートルと、精密に作り込まれているところが好きですね〜
おふたりが好きなベアリングは真逆なんですね。なかなかおもしろい結果だ。
最後に、もしも無限にお金や時間があったら、ベアリングを使ってどんなことがしたいですか?
私はチェーンが全部ベアリングになっていて、トップにダイヤモンド製のベアリングがついたネックレスを作りたいですね。
またすごい豪勢な夢ですね。ちっちゃいベアリングが好きっていうところにつながっているような。
私は会社がある藤沢をベアリングの首都にしたくて、それこそ回転するアトラクション全部集めて遊園地にしたいなと
▲ベアリングワールド:藤沢
近藤さんも好きなベアリングが反映された夢をお持ちで。
あとは……ベアリングを模したバウムクーヘンを作りたい
おふたりとも、夢がメルヘンすぎません!?
ベアリングを使ったロボットの開発に携わるおふたりから、製品やベアリングへの愛あふれるお話を聞くことができました。そんなおふたりが活躍する新領域開発センターが生み出すロボットに、今後ますます期待が高まります。
取材を終えての振り返り
いや〜 ベアリングが私たちの生活にほんとに欠かせないものだ、っていうのがよくわかりましたね〜
それをとんでもなく高い技術力を使って作っているNSKさんが本当にすごい! ハンドスピナー回しやすすぎ!
ベアリングに興味を持った人は、まずベアリング・ラボに行ってみるのがいいと思います! ベアリングの基本がわかる展示や体験がいっぱいあるので!
いや〜今日は楽しかったな〜 夢にペンギンのロボット出てきそう
復習クイズ!
コラボ動画公開中!
誤答したら即帰宅! ドキドキの瞬間を見逃すな……!
おまけ:フォトギャラリー
編集・撮影:あさぬま
執筆:チャンイケ
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