QuizKnock主催のクイズ大会「WHAT」が今年も開催されました。「KODANSHA presents High School Quiz Battle WHAT 2023」は、高校生以下を対象とする個人戦の大会です。
この記事では、6月17日(土)19時にQuizKnockのYouTubeチャンネルで公開されるWHATダイジェスト動画をより楽しめる大会レポートをお送りします!
記事の最後にはFinal stageに進出した10人のファイナリストも紹介していますので、動画の予習としてもご活用ください。
医学部5年生のQuizKnockライター。「Qさま!! 高校生大会」「99人の壁」などに出演。医学を学ぶ傍ら、小説なども手掛ける。
※この記事で紹介しているクイズの答えは、「WHAT 2023」開催時点のものです。
WHAT2023、開幕!
「君は世界を知る、世界はクイズを知る、クイズは君を知る。」
この大会コピーのもと、今年も全国の高校生以下の参加者たちがしのぎを削ります。
▲第1回大会から1年(WHAT公式サイトより)
たったひとつの優勝トロフィーを手にするために、日夜努力を積み重ねてきた人。
最近クイズを好きになり、初めての大会に参加する人。
どのような人に対しても、クイズの機会は平等に開かれています。
▲QuizKnock Twitterアカウントより
WHATに参加できる条件は高校生以下であること。
プレーヤーに求められるのは、誰よりも豊富な知識。
【1st day】それは静かに始まった
決戦の火蓋が切られたのは4月23日。
総勢1825人の参加者がオンラインでしのぎを削ります。
▲配信がスタート
配信が始まると、大会長の河村拓哉から参加者に向けてエールが送られました。
「この大会は、皆さんが本気になることで完成します。本気で臨んでいる参加者の皆さんは、今も問題集を開いているかもしれません。ですが、一旦本を閉じて、これからクイズに本気で向き合ってください。応援しています!」
▲大会長も気合十分
熱いメッセージの後、いよいよクイズが始まります!
怒涛の4択クイズ……驚異の「全問正解」現る
1st dayで課せられるのは4択クイズ。まずは1st stageの50問です。このステージで参加者は上位1000人(および1000位と同点の人)に絞られます。
▲今大会のスケジュール
制限時間は1問あたり15秒。次々と答えなければならないことに加え、間違えられない緊張感が参加者を翻弄します。
これから3日間にわたって行われる戦いの始まりを告げる、第1問はこちら!
正解は「23」。開催年の「2023」に絡めた問題からスタートしました。
この後にも、解きごたえのある問題が続いていきます。
正解は「
一見難しいですが、綱吉は「生類憐みの令」を発布した将軍であることがポイントです。綱吉は戌年生まれだったため、動物を愛護する政策のなかでも、特に犬を手厚く保護したことから「
痒いところに手が届くような、雄大な海の中に覗く知識の宝石をさらうような問題群。すでに私は感じていました。「一歩先」の知識を問うこの問題群の難しさを。このクイズ大会、一筋縄ではいかないぞ……!
あっという間に50問が出題され、1st stageが終了。小休止の後に問題の振り返り、そして得点上位の参加者が発表されます。
なかには満点を叩き出した参加者も現れ、メンバーからは「満点はきついんじゃないかと思っていた」「いろんなジャンルから出ているのにすごい」と驚きの声が上がります。
▲レベルの高い戦いが繰り広げられている
参加者は上位約1000人に絞られ、次のステージが始まります。
鬼門の2nd stage……次なる勝負を目指して進め
2nd stageに入り、問題の難易度がぐっと上がります。
このステージでは解答が早いほど加点されるルールが追加され、ヒリヒリとした緊張感がよりいっそう明確になっていきます。
たとえば、こんな問題も出されました。
正解は「平泳ぎ」。
自由に泳ぎ方を選択できる「自由形」と聞くと、クロールを思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、当時のアテネ五輪での自由形は平泳ぎが主流でした。
その後、クロールが改良されて自由形の種目として普及していったのですが、現代の常識を塗り替えるような問題ですね。解答者の頭をいい意味で混乱させる、刺激的な知識がまたひとつ。
河村から敗退者へ「皆さんのなかでWHATを続けて」
こうした問題を浴びているうちに、2nd stageが終了。オンラインでの静かで熱い戦いに、ピリオドが打たれます。
怒涛の100問を駆け抜けた参加者全員に、拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
1st dayを終えて、大会長・河村は参加者に「まずは参加してくださり、ありがとうございました。お疲れ様でした」と語りかけます。2nd day進出者への案内の後に続くのは、惜しくも敗退してしまった参加者へのねぎらいの言葉でした。
「大会の参加者としては負けてしまった人たちへ。クイズとして、覚えても仕方のない知識は今回出題していないということは言っていいかなと思っています。今日得た知識を覚えていたらどこかで出会うかもしれないし、学校で習うかもしれないし、家にあるかもしれない。そんな風にクイズを見ていただけたらなと思います」
▲誰が栄誉を手にするのか?
「WHATは『君は世界を知る、世界はクイズを知る、クイズは君を知る。』というコンセプトを打ち出してやっていますが、そのサイクルのなかに足を踏み入れた皆さんが楽しんでもらえたらうれしいです。まだまだ大会は続きます。今日でWHATを終わったことにしないで、皆さんのなかでWHATを続けて、楽しんでもらえたらと思います」
▲こうして1st dayが終了
1st dayが終わった後、Twitterに感想をあげてくれている人もちらほら。一人のクイズ好きとして、温かい気持ちになりました。
このステージで参加者は150人に絞られました。「WHAT」は、まだ終わりません。2nd dayに続きます……!