「夕焼けが見えると次の日は晴れ」という有名なことわざがあります。
ことわざということで昔の人の経験則なのですが、科学が発達した現代では、ことわざに対しても科学的な説明を与えることができます。すなわち「日本の天気は偏西風に乗って西から東に移り変わるので、日が沈む西の空が晴れていれば次の日はたいてい晴れる」ということです。
「夕焼けは晴れ」のように自然現象や生物の行動から天気を予想することを観天望気といいます。その中には科学的根拠のあるものもないものもあります。今回は、根拠のあるものをいくつか選んでクイズにしてみました。
画像著作者 Q4:jumpinjimmyjava Q5:djandyw.com
解説
Q1:朝虹が見えると雨
虹は太陽と反対方向にできますから、朝虹が見えるのは西側です。虹が見えるというのは湿度が高いことを表しており、前述のように日本の天気は基本的に西から東に変化しますから、雨になることが多いです。
Q2:太陽にかさがかかると雨
太陽にかかる「かさ」の正体は巻積雲という雲です。この雲は前線や低気圧の接近に伴って出現することが多く、天気が悪化する予兆とされます。
Q3:飛行機雲がすぐに消えると晴れ
飛行機雲を見ると上空の湿度が分かります。すぐに消えるのは湿度が低い証拠なので晴れることが多いです。
Q4:ツバメが低く飛ぶと雨
湿度が高いと虫の羽が水分で重くなって、高く飛べなくなります。結果、虫をエサとするツバメも低く飛ぶようになります。
Q5:遠くの鐘が良く聞こえると雨
前線の接近に伴って上空に暖かい空気が入り込むことで鐘の音の伝わり方が変化し、遠くまで届くようになります。