コジマです。
激辛フードを食べると、次の日のトイレで尻が痛くなるという話をよく耳にする。「激辛 尻」でググったらたくさん出てきた。
ただ、私はそれほど激辛フードを食べないのでいまいちピンとこない。甘いものや酸っぱいものでそういった話は聞いたことがないし。
せっかく大学を卒業することだし(※)、ついでに激辛食わず嫌いも卒業して、本当に痛いのか、なぜ痛いのか考えてみたいと思う。
※筆者は大学を卒業する2018年3月にこの記事を書いています
実験
今回食すのはこちら。近所のコンビニで辛そうなものを探したらあった。
作ってみたが、なるほど激辛といった色を呈している。今回の実験にピッタリだ。
私は好物がカレーなので、適度に辛いものなら平気なのだが、そもそも胃が強くないので念のため牛乳を飲んでから食した。
ヒイヒイ言いながらも完食。辛いけどおいしい。
次の日、トイレにて。
……痛ぁい。
痛いのはなぜ?
唐辛子の辛味はカプサイシンという成分による。カプサイシンは全身の感覚神経に作用して焼けつくような痛みを生じさせる、すなわち舌に限らず皮膚だろうが食道だろうがカプサイシンに触れると「痛い」と感じる。
特に舌で触れた場合、この痛みが「辛い」と知覚される。「辛いというか痛い」という感想は比喩ではなくその通りなのだ。
カプサイシンは人間にとって栄養になる物質ではないので、カプサイシンのまま尿や便となって排出される。
その時、内臓の内側には痛みを感じる「痛点」という組織がとても少ないので、体の内側にあるときは痛みを感じない。
しかし、肛門は皮膚であり「痛点」が多いため、口に入れて以来久しぶりの痛みが訪れるのだ。
なお、カプサイシンは消化器を素通りしている訳ではなく、胃や小腸で大部分が吸収され、血管を通って全身を巡ると考えられている。吸収されたカプサイシンは脳に達すると内臓感覚神経に働きかけ、体熱の発生を促す。辛いものを食べると汗をかくのはこういう理屈なんだなあ。
まとめ
激辛フードを食べて尻が痛くなることを実感した上で、身体に入ったカプサイシンがどのように出ていくのかを細かく調べると、何だかヤツの体内での動きが実感できる気がした。
大学の4年間をこの記事の執筆と尻のヒリヒリで締めくくれたことがとても感慨深い。いやそうでもないわ。