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……どうかしましたか?

こんにちは! 解剖学では、筋より圧倒的に骨格派の村上です。

ヒトの身体を支える主役は、やはり骨でしょう。

骨そのものは曲がらないものの、複数の骨が関節でつながっているため、ヒトは身体を曲げることができます。

たとえば、こちらの指の骨!

このように、ヒトの身体は基本的に関節から関節まで骨1本で構成されています。支えるにはそれで十分ですし、当たり前といえば当たり前ですよね。

……となると、気になってくることがあります。

なぜか腕には骨が2本もあるのです。「1本でよくない?」と思いませんか?

実は、この2本構造には、われわれが手の動きを細かくコントロールできる驚きの理由が隠されています。今回は、模型による実演も交えて解説していきます!

Let's 解剖学

まずは、その構造を詳しく見ていきましょう。

腕の肘から先の部分は前腕といいます。ここになぜか骨が2本存在しています。

親指側にある骨は橈骨(とうこつ)、小指側にある骨は尺骨(しゃっこつ)です。

そうそう、尺骨の先っぽは猫の指みたいに見えることもあってかわいいんですよね~

▲にゃんというかわいさ!

……というのは主観的な話。

真面目に言うと、尺骨の「尺」は古代ローマでこの骨が長さの基準に使われたことに由来するとされています。

尺骨に対する想いの方が熱めなことがバレかけたところで。注目したいのは、前腕の肘側解剖学では近位側といいますのそれぞれの骨の形と繋がり方です

尺骨は、上腕の骨にがっちりとはまっており、滑車のように動きます。よって、肘を曲げ伸ばしする一方向にしか動かすことができません

一方で橈骨は、先端が平らな形をしており、比較的自由に動くことができます

尺骨は一方向にしか動かないのに、橈骨は比較的自由に動く……これによって何が起こるのでしょうか? 次は、実際に動かしながら確かめてみましょう!

スペシャルゲスト登場

今回は、よりわかりやすく前腕の骨の動きを確認するために、スペシャルゲストをお呼びしました。

私、ライターの村上が所有する人体骨格模型のホネさんです!

▲やっほ〜

少し他己紹介をしておくと、ホネさんは身長170cmの成人男性のモデルです(台の上に乗ってるため実際には180cmくらいでしょうか)。

▲筆者よりも背が高い

よく見ると舌骨がピロピロしているのがキュート!

舌骨は他の骨と直接つながっていませんからね~

ちなみにちゃんとお口も開きますよ。

▲“逆” 顎クイ

と、ホネさんの紹介はこの辺で。さっそく、ホネさんの前腕をお借りして実際に動かしてみましょう!

▲なにするの〜?

実演!

前腕の初期状態はこちら! 手のひらを上に向けています。

やはり、小指側の尺骨は上腕の骨にしっかりくっつき、親指側の橈骨は余裕がありますね。

この状態から……

▲いきますよ
▲くるっ……
▲!?

なんと骨が交差しました!

そして手のひらがひっくり返りました!

先ほどの初期位置から、手のひらを下に向ける動きを回内(かいない)、手のひらを上に向ける動きを回外(かいがい)といいます。

骨が2本あることによって、前腕を回す動きができるようになっているのです! (実際に骨を動かしてくれるのは筋肉です)

みなさんも実際に回内してみてください。

▲手のひらが下!

触れてみると骨が斜めに走っているのがわかるかと思います。

腕が回る必要性は?

もし、前腕の骨が1本しかなければこの動きはできません。

この動きができることによって、ドアノブを回す、ペンで文字を書く、スプーンですくう、ピアノを器用に弾くなどの緻密な動作ができるようになっているのです。

骨があることによって動きが制限されていると思っていませんでしたか? たしかに骨がない生物の方がぬるぬると自由な動きができます。

しかし、骨はわれわれの身体を支えながら、前腕においては2本が協力して可動域を広げてくれているのです! かわいいですね〜

ちなみに

足の膝と足首の間の部分(下腿(かたい))にも骨が2本あることをご存知ですか?

下腿の骨は太さにかなり違いがありますね! 太い方を脛骨(けいこつ)、細い方を腓骨(ひこつ)といいます。足首の「くるぶし」のうち、内側にあるものが脛骨、外側にあるものが腓骨の一部です。

ヒトは直立二足歩行のため、下腿には体重の大部分がかかります。そんな下腿を支えるのが太い脛骨の役割です。細い腓骨は脛骨の隣にあり、足首を支持することで安定性を与えています

下腿の2本の骨は交差こそしませんが、前腕の骨たちと同様、われわれが動きやすくしてくれているのです!

まとめ

硬い骨はヒトの身体を支えてくれている存在ですが、逆に身体を動かせる範囲を狭くしているような印象があるかもしれません。

しかし、よく見てみると関節の形がうまくできていたり、余分に見えた骨が実は重要なはたらきをしていたりすることがわかります。

ヒトが自由自在に動くための必要な構造となっていることがあるのです。本当にありがたいことですね。

それではまたお会いしましょう!

▲バイバ〜イ

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この記事を書いた人

村上アリサ

関西で看護学を学んでいます。人体のしくみが好き。好きな動物はヒトです。親しみやすく、楽しく学べるような記事をお届けできればと思います。

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