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2025年6月7日。電気を「作る」「送る」「使う」ための研究を行っている機関、電力中央研究所(通称:電中研)のイベントが、千葉県・
登壇したのは電中研の研究員の皆さんと、「科学といえば」のこの人。

QuizKnockのナイスガイ、須貝駿貴です。電中研のイベントには昨年に続いての登場となります。
今回のイベントのテーマは「自然環境と共存するエネルギー社会を目指して」。電中研の我孫子地区では自然環境や生き物に関する研究も行われているそうですが……「電力」と名のつく研究機関が自然の研究って、一体どういうこと?
イベントの中では私たちの食生活や、未来の暮らしと大きく関わるようなトピックも登場! 驚きの最新研究を、須貝と一緒に見ていきましょう。
目次
○ 「謎の装置」で災害に備える!?
○ 未来を変える「不思議な生物」
○ 「津波からバナナまで」必見の研究
①研究で「災害に備える」
イベントは午前・午後の2部構成。地元のお子さんを中心とした観客の皆さんとともに、須貝がクイズに挑戦しながら研究の世界を学んでいきます。


午前の部のキーワードは「グルグル回る!謎の装置」。どんなモノが出てくるのでしょうか。
案内役は電中研の研究員、藤原さんと服部さんです。

二人が研究しているのは「天気」とのこと。意外に思えるかもしれませんが、風力発電所は風がなければ動きませんし、台風で電柱が倒れれば電気は止まってしまいます。つまり天気と電気は、実は深くつながっているのです。
「竜巻」を知る
藤原さんが特に注目の気象現象として取り上げるのは、「竜巻」。竜巻の規模や進路の予測精度が上がれば、私たちもより安心して電気を利用できるようになるわけですね。

竜巻は台風などと比べてかなり小規模なため、衛星写真などで見ることはできず、竜巻が通った後の被害情報などを通してしか観測できません。
また、2023年に日本で観測された25件の竜巻のうち、半分近くの12件は海上で発見されたそうです。藤原さんによると、これらは地上の「


続いて、面白い機械の実演が行われました。その名も、「竜巻発生装置」。
テーマになっていた「グルグル回る!謎の装置」はこれのことでした。人工的に竜巻を再現し、風の流れをリボンやレーザーで可視化します。
▲手のひらサイズの竜巻が出現!(動画提供:電力中央研究所)
自然界の竜巻は観測が難しいからこそ、こうした装置が貴重な研究ツールになるのだと実感できるデモンストレーションでした。
竜巻の向きは……?
午前の部の最後は、「竜巻の向き」の話題に。服部さんから、「日本で発生する竜巻は、右巻きよりも左巻きが多い」という解説がありました。

すかさず、須貝からこんな質問が飛び出します。
日本に来る台風が必ず左巻きになる原理、「コリオリの力」を念頭に予想を立てた須貝でしたが、竜巻の場合は少し事情が異なるのだそう。
【台風の巻き方、詳しい解説はこちら】
服部さんによれば、「コリオリの力」が作用して渦の向きに影響を与えるのは、台風など規模の大きなものに限られます。コリオリの力が竜巻と関係しているかどうかは、現段階でははっきりわかっていないのです。
竜巻と同じで、お風呂くらい小規模な場所だと、コリオリの力はたぶん働きません。

時に大きな被害をもたらす「竜巻」。より安心な暮らしにつながる、更なる研究の発展に期待したいですね。
続いてイベントは午後の部へ! 後半のテーマは「めちゃめちゃ増える!謎の生物」。「万能すぎる」その生物の正体とは……?
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