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こんにちは。『週刊少年ジャンプ』が生きがいの西川です。

主人公のモンキー・D・ルフィが海賊王を目指す物語である『ONE PIECE』は、2022年に25周年を迎え、いよいよ最終章に突入しています。

▲漫画もアニメも大人気(ONE PIECE公式YouTubeチャンネルより)

ONE PIECE』の世界の最大の特徴といえば、やはり「悪魔の実」です。「悪魔の実」を食べると、海に嫌われ泳げなくなってしまうのと引き換えに、強力な力を得ることができます。

▲ルフィが食べた「ゴムゴムの実」(ONE PIECE公式YouTubeチャンネルより)

作中には200種類以上の「悪魔の実」が登場しますが、ずばり「最強の実は何なのか?」という話はファンなら一度はしたことがあるでしょう。

雷を操るゴロゴロの実

振動を操るグラグラの実

あたりが有力候補になりそうですが……


この議論を終わらせに来た!!!!


いやいや。私が思う「最強の実」は、熱を操る「ネツネツの実」です。

確かに、「最強ランキング」で名前を挙げるファンは多くないでしょう。でも、小学生のころから何度も『ONE PIECE』を読んでいる私は、「ネツネツの実」こそが最強だと信じているのです。

この説を証明すべく、今回は「悪魔の実」による能力が発するエネルギーに注目し、エネルギーの単位「J(ジュール)」が最も大きい実を「最強」に認定することにします。

※本記事は『ONE PIECE』のネタバレを含みます。ご注意ください。

▲『ONE PIECE』はいいぞ~(特に表紙が好きな31巻と96巻)

今回検証する「最強の実」候補

エントリーNo.1 ネツネツの実

さっそく「ネツネツの実」のエネルギーを考えてみましょう。

▲一番右のオレンジ色のキャラが「ネツネツの実」の能力者・オーブン(87巻表紙より)

ネツネツの実:ビッグ・マム海賊団に所属するシャーロット・オーブンが食べた悪魔の実。食べると身体から高熱を発する能力が得られる。

注目してほしいのが、89巻のワンシーン。ホールケーキアイランド編の最終盤、ビッグ・マム海賊団の追撃から逃げるルフィたち……そこに魚人族で結成されたタイヨウの海賊団が助けに来てくれます。

海上や海中での戦いに優れる魚人族がビッグ・マム海賊団を食い止めるなか、オーブンが放った技が


"熱 海 温 泉ねっかいじごく" !!


ONE PIECE公式YouTubeチャンネルより

です。字面だけ見ると「熱海温泉あたみおんせん」なのですが、この技なかなか強力です。

オーブンは両手を海水に突っ込み、ネツネツの実の力により途方もない量の海水を一瞬で煮えたぎらせ、魚人たちを追い払うのです。

「熱海温泉」のエネルギー量を求めてみる

まず、オーブンが温度上昇させた海水量を作中の描写から推測します。ルフィ達が乗るサウザンド・サニー号の大きさは、全長39m(『VIVRE CARD~ONE PIECE図鑑~』より)。対するビッグ・マム海賊団の船はサニー号よりも一回り小さいので一隻20mとし、以下のように並んでいると仮定します。

▲拡大できます

タイヨウの海賊団副船長アラディンの身長は627cmなので、魚人たちが潜っている水深は最低でも700cm=7mはあるでしょう。よって、オーブンが上昇させた海水量を、380×380×7=1,010,800m3の直方体として求められ、重さにして約1兆gと考えられます。

最後に温度上昇を考えます。該当シーンは夜なので水温20℃、100℃まで温度が上がったと仮定すると……

答え:336兆J[ジュール]


まいった……デっケェ


環境省によると、世帯当たりの年間電気消費量(平成31年度)は4047kWh(≒150億J)ですので、336兆÷150億=22400世帯で1年間消費される電気をまかなえるほどのエネルギー量です。とてつもないエネルギーです。

(余談ですが上述の場面では、オーブンは海水に両手を突っ込みながらも能力を使えています。海中で能力が使える、数少ない悪魔の実のひとつではないでしょうか。これ最強?)

エントリーNo.2 ゴロゴロの実

続いて、「最強」論争でしばしば名前が挙がる「ゴロゴロの実」を見てみましょう。

ONE PIECE公式YouTubeチャンネルより

ゴロゴロの実:「空島編」で登場するエネルが食べた悪魔の実で、食べると雷を自在に操る力が手に入る。

「ゴロゴロの実」の能力者は自らの身体すらも雷に変えられるようになり、電熱による攻撃、電気の力で自ら心臓マッサージを行って復活……と反則級の力を見せつけます。作中では「数ある能力の中でも……確かに……"無敵"と謳われる能力の一つ」と説明されています。

▲エネル(30巻表紙より)

万雷(ママラガン)のエネルギー

今回は、エネルが繰り出す技のひとつ「万雷ママラガン」を考えます。発生させた雷雲から無数の雷を自在に落とすこの技で、エネルは空に浮かぶ島「スカイピア」を消滅させようとします。

日本雷保護システム工業会によると、雷のエネルギーは「10kWh~500kWh」とされています。多めに見積もって、雷1回分を500kWhとしましょう。

そして、エネルが倒れる298話までに、雷を落とした回数は187回(ライター調べ)。

これを計算した結果がこちら。

ネツネツの実による「熱海温泉」は336兆Jでしたので、「万雷」は「熱海温泉」の約1/1000。エネルが倒されることがなければもっと多くの雷を落としていたと考えられるとはいえ、「ネツネツの実」の強さが際立ちます。

エネルは32巻以降本編に登場していませんが、終わりが近づくにつれ再登場の機運も高まっています(私の中で)。再びゴロゴロの実の能力が見られる日も近い(はず)。いつかまた登場したら、もう一度圧倒的な雷の力を見せつけてくれますか!!!?

エントリーナンバー3:グラグラの実

最後に、こちらも最強の呼び声高い「グラグラの実」です。

ONE PIECE公式YouTubeチャンネルより

グラグラの実:世界最強の男であるエドワード・ニューゲート(通称:白ひげ)らが食べた悪魔の実で、食べると振動を操り、大地や海を大きく揺らす力が得られる。

グラグラの実の能力者・白ひげは、「世界を滅ぼす力を持っている」と評されるほどの力の持ち主。地球の観測史上最大級の地震・チリ地震がマグニチュード9.5ですから、それに匹敵する破壊的な揺れを起こせるはずです。

※マグニチュード:地震の規模を表す単位

マグニチュードMとエネルギーEの関係は「log10E=4.8+1.5M」という式で表すことができ、簡単にまとめると以下のようになります。

「熱海温泉」のエネルギー(約336兆J)は、マグニチュード6〜7の間くらい。「グラグラの実」の揺れを低めにマグニチュード9と見積もっても、そのエネルギーは200京J程度ですから、残念ながら遠く及ばないようです。「ゴロゴロの実」の3366億Jなんて可愛く見えてきますね。

グラグラの実はこれくらいのエネルギーは秘めていると言っても差し支えないかもしれません。


熱が振動に!!!

勝てるわけねェだろうが!!!!


そんな声が聞こえてきそうです。

「悪魔の実」は使い方次第

個人的に最強だと思った「ネツネツの実」も「グラグラの実」には敵いそうにもない、ということがわかりました。オーブンが白ひげに敵うわけない、そんなことは『ONE PIECE』を読んでいればわかることですが、数値を出すことでその強さを改めて感じました。

作中では「どんな能力も使い方次第」だという台詞があります。結局は「食べた者がどれだけ鍛えたか」に大きく依存するのでしょう。どの悪魔の実もきっと無限の可能性を秘めているに違いない。

それでも、普段勉強した事柄をマンガの世界に落とし込んでみるも楽しみ方のひとつだと思います。ぜひ好きな悪魔の実のエネルギーを算出してみてください。

人の夢は!!! 終わらねェ!!!!

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この記事を書いた人

西川

北海道在住の大学院生です。クイズ・記事を通じて自分の知らない世界を学ぶ楽しさを共有していきたいです。趣味はスポーツ観戦で、特にNBAが大好きです。

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