3人目:木村真実子
続いては木村。「正解される可能性もある……」とやや不安げですが、果たして。
私の問題は、正解が出るか、大喜利になるかです。
お、両方得意だ。
では、さっそく問題です。
世界には職業としてのサンタ……「公認サンタクロース」と呼ばれる人たちがいます。
アジア唯一の「公認サンタクロース」として活動するパラダイス山元さんによると、公認サンタになるためにはさまざまな条件や試験をクリアしなければならないんだとか。
その中のひとつ、体力測定に関する問題です。
▲『日本の人事部』の調査を参考にしています
サンタになるためにクリアすべき、3つのミッションとは何でしょう?
あー、俺……①と②は知ってる!
僕もこの2つ知ってる!
えぇ……?
▲まさかのリアクションに出題者も困惑
小学校の頃から将来の夢がサンタクロースで、条件とか色々調べたの!
体重は衣装も含めて110kg以上、とか。パラダイス山元さんの話も知ってた。
▲サンタに詳しすぎる人、現る
パラダイス山元さん、餃子の本とか書いてる。
詳しすぎるだろ!
これだけの情報網をくぐり抜けて出題できたの、逆に奇跡ですよ……。
▲なんとか答えを絞り出したい2人
マジで何だっけ。思い出したい……。
じゃあ、皆さんの答えをどうぞ!
サンタさん大声派
サンタさん静か派
やさしい世界
「フォッフォッフォッと笑う」、これだ!
それはバルタン星人じゃないんですか。
鶴崎の「静かに歩く」も、問の「トナカイと仲良く」もありそうなんだよな。
では答えの発表です。正解は出たんでしょうか……?
正解発表
「準備されたクッキーと牛乳を完食する」です!
それだ〜!
それだああ〜!!
▲きれいに吹っ飛んでいった
2人はなんでその反応になるの?! わからんわからん。
クリスマスには子どもたちがプレゼントをもらうだけじゃなく、牛乳やクッキーを置いておいて家に来たサンタさんをもてなす習慣があるんです。
日本というより、海外で多くみられる文化ですね。
▲おもてなしのイメージ。サンタさんへの手紙を添える子どももいる
せっかく用意してくれたお菓子を残したら、子どもたちの気持ちを無駄にしてしまうわけじゃないですか。なので、公認サンタになるための試験には、「用意されたものをきちんと完食する」という項目が含まれているんです。
なるほどねえ。
ちなみに、完食する必要があるのはクッキー6枚と牛乳約600mL。
袋をかついで走ったあと煙突から家の中に入って、クッキーと牛乳を完食し、元の場所まで戻ってくるというミッションを2分以内に行います。一種の障害物競走みたいなもんです。
お腹壊すよ、マジで。
▲過酷なサンタさん事情に思いを馳せる一同
いや〜、これはやられた。
お見事だった。しかしサンタさんの体力測定、SASUKEみたいだな。
SASUKEの出場者とかが体重増やして挑戦したらどうなるんだろう。
謎の「サンタ通」がいる中、なんとか穴をついてみせた木村。出題後はしばらくSASUKE談義が続いていました。
最後は私。「ガチ」の問題を持ってきたぞ……!
4人目:伊沢拓司
Round1のトリを飾る伊沢。「自信は100です!」と満面の笑みで語っていましたが、果たして伊沢の作る難問とは……?
いくぞ!
「A」と「AB」の読みが同じになるってわけ。ただし、Aには同じ漢字が入る。
作問のテーマは「正解率0%の難問」だけど、問題文にも「ゼロ」を入れてみた。
「腕輪がゼロの形」はちょっと怪しいのよ。
これは楽勝かも。日本に市なんて700いくらしかないんだから。
総当たりで行くんですか?!
日本の市の中でも、国立公園があって、ゼロカーボンパークに指定されているところだからね。
ゼロカーボンパークとは……?
ゼロカーボンパーク:国立公園の中でも、脱炭素化に向けて積極的な取り組みを行っているエリアのこと。登録されているエリアは全部で18(2024年7月31日時点)。
つまり、実質20択くらいってことだ。
もっと言うと、②の都市はゼロカーボンシティでもある。
ゼロカーボンシティも少ないの?
めっちゃある。
▲「じゃあ、無理じゃん」
ゼロカーボンシティ:2050年までのカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を差し引き0にすること)実現を宣言した自治体。600市以上が該当するので、今回は全くヒントにならない。
②は知ってる市のはず。でもパッと思いつかないってことは、珍しい漢字を使ってんのよ。
珍しい漢字……。
▲なぜかヒントを出し続ける伊沢
もはや正解してほしい気持ちもある。
パッと思いついた国立公園が瀬戸内海国立公園で絶望してます。
瀬戸内海国立公園:日本で一番広い国立公園。1府10県にまたがっているので、候補になる市の数も半端じゃない。
▲瀬戸内から抜け出せない岡山出身ライター
あなたもクイズに挑戦!
読者の皆さんも、ぜひこの問題にチャレンジしてみてください! 難読の「日本の市」といえば……?
そろそろいこうか。じゃあ、解答オープン!
▲三者三様の答え
僕は千葉県の銚子市。なんか金へんがついてるから、腕輪に関係ありそうじゃん?
私は北海道の釧路市にしたんですけど、こっちにも金へんついてますね。
僕は高知県の宿毛市。なんか、腕と関係ありそう!
正解発表
正解は……
「くしろ」! 木村さんお見事!
うえええ?!
▲まさかの本日初正解
これはよく当てた!
すげ〜! なるほど、釧路の「釧」、ほかであんまり見たことないなあ。
「釧」っていう字は、1文字だけで「くしろ」と読むこともある。
弥生時代や古墳時代に多くみられた腕輪のことで、「貝釧」とか「石釧」とかの種類があるらしい。
▲古墳から出土した「石釧」
俺、釧路市の遺跡から「釧」が出土してないかについてもかなり調べたのね。全く出土してなかった。
北海道だと、縄文時代のあとに「続縄文時代」が来ちゃうしね。
続縄文時代:本州以南で米作りが始まり弥生時代に突入してからも、北海道では狩りや採集を中心とした生活が7世紀ごろまで続いた。この時代を「続縄文時代」という。
というわけで、由来が同じわけじゃないんだけど「釧」も「釧路」も読みは「くしろ」という話でございました。
漢字や響きの「それっぽさ」を根拠に書きましたけど、難問なだけに正解できると嬉しいですね。
「あまり使わない漢字」っていうのも踏まえて納得だ。
やや強引ながらも、「ゼロ」にちなんでオリジナリティあふれる問題を披露した伊沢。まさかの正解も飛び出し、4人は大盛り上がりでした。
投票:一番面白かった「超難問」は?
参加者4人による、「正解率0%の難問」が出揃いました。
しかし、いい問題が揃ったな。いろんなクイズプレーヤーに見せたい。
今回は、4人全員による投票で「一番面白かった問題」を決定します。Round1の優勝者に選ばれたのは……
▲伊沢2票、東問1票、木村1票
やったーー!
やっぱり「ゼロの形の釧」が効いたか。
そこだけは減点要素です。
俺は問のを選んだけど木村さんのとも迷ったし、鶴崎の英単語の問題は知識として持っておきたい。
クイズ大会の1問目で出たらカッコいいですよね。
全員が投票に迷うほどの難問&良問が揃ったRound1。接戦を制したのは伊沢でした。
まだまだ続く作問バトル! 続いては……
Round2:ゼロにちなんだ択一クイズ
続いて4人が披露するのは、問題文や答えに「ゼロ」の要素を散りばめた問題。
択一クイズなので、読者の皆さんも挑戦しやすくなるはず……?
さっきは難問だったけど、今回は「正解しうるんじゃないかな?」くらいのを持ってきた。では、問題!
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