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最近流石に寒いですね。伊沢です。

先日第一弾【満喫編】を公開しました、高校生クイズチャンプ・桜丘高校へのインタビュー。 本日は第二弾【攻略編】をお届けします。

三年もの間、高校生クイズに挑み続け、ついに頂点を勝ち得たふたりがどのように対策を練っていたのか。全国の高校生クイズファン、そして未来の優勝を狙う高校生諸氏にとっては価値のある内容かと思います。

主役は再びこちらのお二人!

桜丘高校三年、木多祐太さんと中島彩さんです。

IMG_3962左が木多さん、右が中島さん。ともに3年生。

ふたりのアメリカでの旅路を聞いた【満喫編】は↓から!

それでは早速参りましょう!

事前対策&国内予選

「ペアを組むには理想的な2人」(中島)

伊沢「対策の話をお聞かせください。一年生、二年生と挑戦してきて今年が三回目でした。去年までを踏まえて行った対策などはありましたか?」

まずは二人で担当の分野を確認しました。私たちは趣味も正反対で、学校での選択科目も一切かぶっていなかったので、ペアを組むには理想的な2人だったと思います。

まず、普通のクイズで押し勝つのは厳しいと思ったので、徹底的に時事問題の対策をしました。

最近の高校生クイズの予選は女子向け問題が多いとよく話題に上がっていますが、私にとってそれは武器なので、可能な限り強化しました。

伊沢「おおなるほど、では具体的にはどのような方法で対策しましたか?来年以降出る人は注目ですね。」

ここ数年に起きた事や、話題になった人物などの問題を、自分なりに200問くらい作問しました。

去年までを踏まえて、出題される女子向け問題は時事問題がほとんどだと感じていたのですが、受験勉強中心になってから流行に疎くなってしまっていて。 なので直前は雑誌で話題を拾って、Twitterも使って検索して、を繰り返していました。

あと、去年参加して過去問からの出題が多いと感じたので、今年は過去問の対策もしましたね。 知の甲子園時代から最近の問題まで一通り目を通しました。

伊沢「流石!勝ったチームはやはり、勝つべくして対策をしてますね! 初っ端から狭き門の予選ですが、予選について意識していたことなどありましたか?」

普通の問題を拾うというよりも、時事問題を絶対に取ろうと思っていたので、その作戦が見事に功を奏しました。

伊沢「流石、しっかり対策をしていけば、実力で落ち着いて臨めるんですね。」

でも、二度目なので緊張しないだろうと思っていたのですが、やはりとても緊張してしゃっくりが止まりませんでした(笑)。

私たちは二人ともオールラウンダーではなくオタクなので、お互いの軸としている得意なジャンルが来れば誰にも負けない自信がありました。 あとはそのジャンルが来るかどうかで、正直神頼みでしたね。

中間発表の時に、三重県1位・全国24位だったので、県代表はもらったなと高を括っていたのですが、最後の三択で点数を伸ばせず、県2位・全国50位という残念な結果に終わりました。

IMG_3962

伊沢「その後、21世紀枠で本戦に進みました。一回戦は狭き門でしたが、自信はありましたか?」

やはり国内での一回戦は一番緊張しましたね。60校中10校しか抜けられないので、スタジオに入る前はとても緊張しました。 でも、スタジオに入ると、去年もお世話になったスタッフの方々がいらっしゃり、少しリラックス出来ました。

緊張で言うと、私はネバダ州での山岳鉄道クイズが一番緊張しました。

伊沢「お、それはまたどうして?」

移動先を知らされていない時から「山岳鉄道ありそう」って話が仲間内で出ていて、その時からもう顔色が悪いのが自分でもわかりました。 鉄道のレールの近くで降ろされたのですが、そこに馬がいたのでホッとしていたら列車が来て。

伊沢「高いところとかが苦手なんですか?」

いえ、去年負けたトラウマが蘇ってしまって。勝ち抜けるまでずっとこわばっていました。

IMG_3962山岳鉄道クイズを無事に終えて。

伊沢「そうですよね、突然経験したことないシチュエーションに放り込まれますもんね……そのような点で、今後優勝を目指すチームへのアドバイスはありますか?」

精神的な面を考えると、クイズが強い人というよりも、仲が良い人と組む方がいいと思います。 二週間くらい共に過ごし、同性だと部屋もずっと一緒となるので、仲が良くないとやっていけません。

長ければ2週間近く戦い続けることになり、敗退してしまった高校の涙を何度も見ることになるので、そのような点でもかなり精神的ダメージを受けますし。

伊沢「なるほど、その点でお二人は優勝にふさわしいですね!」

とにかく、クイズについて考えるのは必要最低限にしてできるだけ遊んだほうが、力も発揮できるし思い出になるし一石二鳥なのかなぁと思いますね。

あと、高校生クイズは全国の優秀な人たちと友達になれる機会なので、積極的に話しかけに行って友達になることを強くお勧めします。

ただ、撮影スケジュールはかなり過酷なので、寝られる時に寝ておくのも大事ですね。

次のページ ーー奇襲クイズ攻略の糸口(1/2)。

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この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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