4人目:シャカ夫
最後は企画者のシャカ夫。学生時代はサソリの毒の研究をしており、大のホラーファンを自称する要注意人物です。今回の怪談にも、並々ならぬ想いがあるようですが……?
披露!
シャカ夫さん、「気合いを入れてくる」って言って出て行きましたけど……。
モチベーションが異質なんだよな……。
涼しくなるための企画なのに、かなり熱くなってますよね。
はい、準備ができました。入りますね~!
「「「えっ!?」」」
「「「おいおいおい……!」」」
「「「いやいやいや……」」」
……と、いうわけでね!
ちょいちょいちょい……!
話す方じゃなくて、話に出てくる方の格好なんだよな~……。
そういうオチだったりする?
▲突然の白装束に動揺を隠せない一同
夏といえばこれでしょう?
共感性がないのか……?
初めて三角巾をつけたんですが、僕の毛量を御しきれてないんですよね。
だいぶ埋もれて、五角巾になりつつありますね。
まぁでも、この通り準備は万端です。皆さんのものを凌駕する怪談、話してみせますよ!
意気込みだけは伝わってきますね。
それでは……
これは、友達の友達から聞いた話なんですがね……。
よくある導入だ……!
その友達というのが、大学で有毒生物の研究をしていたそうで。
特にサソリの毒を分析していたそうなんです。
その友達、たぶん私も知り合いだな。
その方を仮に「Aさん」としましょうか。
Aさんは毒について知るうちに、サソリ以外の有毒生物にも興味が出てきました。例えば、クモです。
毒グモってことですか?
ええ。でも、クモの毒はヒトに害があるものだけではありません。
ほとんどは、エサとなる昆虫を捕らえるための毒で、ヒトに効くものはめったにありません。
昆虫だけに効く毒成分なら、殺虫剤とかに応用がききそうですね。
そうなんです! なので、そこら中にいるクモにも目が行くようになっていったそうです。
「あ、このクモよく見かけるな!」「これ何て名前だ?」「どんな毒をもってるんだ?」みたいに。
▲専門話と白装束のミスマッチにまだ慣れない面々
おかしいな、まるで自分が体験した話のように詳しく語ってらっしゃる……。
それだけ、毒が好きってことなんでしょうね(棒読み)。
そうした中で特に目につくようになったのが、クロガケジグモという比較的大型のクモだそうです。
【画像】クロガケジグモ(虫平気だよって人だけクリックしてね)
あまり聞いたことがない名前ですね。
でも、意外とそこら中にいるんですよ。よく建物の窓枠に沿ってボロ網という独特の見た目をした巣を張っています。
言われてみれば……いるかも?
Aさんの通っていた大学の窓にもたくさん巣を張っていたそうで、自然に目で探すようになっていったみたいですね。
そんなある日、Aさんは自分の実家の近くで黒いクモを見かけたそうなんです。
「あ、クロガケジグモだ!」と、喜んだAさんは思わずクモを手に取りました。
なにせ、実家の近くでその種を見つけるのは初めてだったらしいんです。
ちょうどこう、クモの腹側を人差し指、背中側を親指ではさむように持ったそうです。
好奇心が旺盛すぎる……。
Aさん、かなりの猛者ですね。
でもね……
ここでAさんは、違和感に気づいたそうなんです……。
きた……!
「突然の違和感」だ……!
Aさんが手に取ったのは、たしかに黒いクモだったんですけど、何度も見てきたクロガケジグモの特徴と異なる点があったっていうんです。
「あれ、このクモってこんなに脚が細かったっけ?」
「こんなに体の表面がツヤツヤしてたっけ?」
「そもそも、こんな形の巣だったっけ……?」
▲先の展開が読めてきて、怯えだす3人
それってもしかして……
最悪の可能性が頭をよぎったAさんは、叫びそうになるのをこらえながら、ゆっっっっくりと、親指で隠していたクモの背中を確認すると……
あっ!!!
わっ!
うわっ!
そうやってビックリさせるのもアリなんだ……。
Aさんは思わず、クモを取り落としてしまいました。いや、無事取り落とすことが「できた」と言った方がいいかもしれません。
そのクモの背中には、赤い斑点が血のようにべったりとついていたんです。
そう、それはオーストラリア原産「セアカゴケグモ」だったんです。
【画像】セアカゴケグモ(虫平気だよって人だけクリックしてね)
セアカゴケグモ:オーストラリア原産のクモで、日本にも持ち込まれた。強い毒をもつ。側溝やベンチの下など、人工物に巣を張りやすい。
セアカゴケグモの毒はヒトにも強い害があり、ひどい場合は筋肉麻痺を引き起こします。
怖すぎる……。
しかも、それを素手で触っていたわけか……。
はい。Aさんの人差し指は、セアカゴケグモの牙に触っていたことになります。
九死に一生でしたね……。
こうしてシャカ夫さんが怪談を話してくれてるのも、そのときにすぐ気づいて無事だったからかもしれませんね!
いえ、Aさんは僕じゃありませんよ?
その設定は貫くんだ……。
皆さんも、その筋の知識があるからといって、考えなしに行動するのはやめてくださいね。
専門分野に対する驕りはいけませんね。
シャカ夫さんも、本物の白装束を着ることになってたかもしれないからね。
いやだから、Aさんと僕は何ら関係ありませんよ?
頑なだなぁ……。
では、これにて終幕。
/カチッ\
その消し方、めっちゃおもろいな……。
結果
話のオチが読めたところからさらに怖かった……。
マジで危険な話だし、演出に富んでいて聞き応えがあった。
白装束を見慣れてきたところから、急に話に集中できるようになりました。
幽霊のような姿で現れたシャカ夫。インパクトのある演出と内容で、他メンバーを沸かせることに成功しました。
優勝者発表!
▲明かりをつけホッと一息
どの怪談も怖かったですね、本当に。
この企画、「本当にタメになる話」か「恥ずかしい失敗」ばかり出てきて、カロリーがすごい……。
この中から優勝者を決めるんですよね? どうやって決めます?
読者の皆さんに決めていただく……ということでいいんじゃないでしょうか?
あ~、それがいいですね!
このスタジオ、雰囲気ありすぎて客観的に何が怖いのかわからなくなりますもんね。
でも、すごく楽しかったんで第2回も開きたいですよね~。
/ドンッドンッドンッ!!\
今、隣の部屋から壁ドンされましたよね?
もう夜中だし、うるさくしすぎましたかね……。
いや、でも……
この部屋って角部屋だから、隣に部屋なんてないはずですよね……?
ですよね……。じゃあ一体どうやって……?
「「「「こわ~~~~」」」」
アンケートで優勝者を決めます
今回の優勝者を決めるのは読者の皆さんです……!
QuizKnock編集部のX(旧Twitter)アカウントの投稿にあるアンケートから、「話が最も怖かった参加者」に投票してください。みなさんのご参加、お待ちしています!
投票結果発表
アンケート募集が締め切られ、ついに優勝者が決定いたしました……!
4400を超える投票があったなか、「最恐のインテリ怪談師」の異名をほしいままにしたメンバー。
それは……
知識への過信がもたらす危険を怪談に仕立てあげたシャカ夫! 白装束を着込む気合いの入りようが評価されたのか、頭ひとつ抜けた得票数でした。
きっと今ごろ、モデルとなったAさんも喜んでくれていることでしょう!
暑い日はまだまだ続きそうです。皆さんもたまには、怖い話で身も心も涼しくなってみてはいかがでしょうか?
それでは。
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