①時代の先駆者たちが築いたアンダーグラウンド珍バンド名
問題に挙げた「人生」は、1990年前後のバンドブームにおいて一翼を担ったナゴムレコード所属のアーティスト。
現在でも活躍する筋肉少女帯や空手バカボン、たまなどが「ヤバい」バンド名の走りといえるかもしれません。
もちろん、同時期の他レーベル、そしてそれ以前にもヤバいネームは多く存在します。
現在も第一線で活躍する人間椅子、後の芥川賞作家・町田康が町田町蔵としてボーカルを務めたINU、強面のハードコアパンクだった奇形児などが代表例。
アンダーグラウンドばかり挙げてきましたが、それ以前でもサディスティック・ミカ・バンドなどは目立つバンド名と言えるのではないでしょうか。よく考えたら忌野清志郎だって、アンドレ・カンドレ(井上陽水)だってすごい名前です。
②ヤバいバンド名界の王道! 長いバンド名
やたらと長い名前って、やはり見た目からして「ヤバさ」が伝わりますよね。出口王仁三郎とか佐々木味津三とか。
問題にしたモーモールルギャバン、ポルカドットスティングレイ、ユナイテッドモンモンサンも、わかりやすく名前が長くて、しかもカタカナ書きだから区切りもわかりづらい、王道のヤバいバンド名です。王道過ぎて最近は多いかも?
ポルカドットスティングレイ、音源好きです。
先に挙げたサディスティックミカバンドはこのタイプの走りかもしれませんし、今やメジャーなASIAN KUNG-FU GENERATIONもこれに近いかも。
バンド名を長くしてヤバさを醸し出す基本は「修飾語をつける」こと。こーんなバンドが過剰修飾バンド名バンドです。
ゲスの極み乙女。
限りなく透明な果実
コンテンポラリーな生活
mudy on the 昨晩
夜の本気ダンス
電気式華憐音楽集団
カラスは真っ白
bloodthirsty butchers
ズットズレテルズ(現OKAMOTO'S)
この傾向の極めつけが「文章系」。バンドのタイトルが文章になっているものです。代表的なものは以下。
森は生きている
水中、それは苦しい
さよなら、また今度ね。
それでも世界が続くなら
忘れらんねえよ
羊の群れは笑わない。
この中だと、森は生きているの1stアルバム『森は生きている』がスルメ系でオススメです。なんだこの文章。
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