Hello. 青学生ライターのJenniferです!
私は大学に入学してから進路について悩みに悩んだ結果、1年間大学と大学院に同時に通うという選択をしました。
具体的には大学4年生と、大学院1年生を同時にやっていました。おかげで「卒業式と就活の面接がかぶる」「卒論と修論を同時に書く」という珍事件も起きたり……。
どうしてそんな学生生活が可能だったのか、私はなぜこんな道を選んだのか。少しお話したいと思います。
「こういう進路もあるんだ」と、皆さんが進路を考えるときの選択肢になったら嬉しいです。
目次
「大学と大学院に同時に通う」方法
一見ありえないような「大学と大学院の両立」を可能にするのが、「科目等履修生制度」という制度です。
科目等履修生制度とは、一定の条件を満たした人が学校に入学することなく、1科目単位で授業を履修できるシステムのことです。いわゆる「聴講生」に近い仕組みですが、レポートや試験が課され、単位修得が認定されるのが大きな違いです。
私は大学4年生のときに大学院の授業を「先取り」する形でこの制度を利用したので、「大学(学部)と大学院の授業を同時に受ける」という状況になったのです。また、このおかげで通常2年間在籍する修士課程を1年間に短縮して早期卒業することにもなりました。
あまり知られていない制度ですが、こんな「飛び級」のようなこともできるんです。大学によっては、高校生が大学生に交ざって授業を受けていることもあるそうですよ。
両立しようと思った理由
では、私はなぜ「大学生と大学院生」を両立しようと思ったのか。ずばり、「大学院進学」と「就職」のどちらも譲れなかったからです。
院進をしたい気持ち
私は高校時代にタイ北部で生活する山岳少数民族とのホームステイとボランティアを経験したことで、開発途上国への国際協力に強い関心を持つようになりました。
▲タイでのことはこちらの記事でもお話しています
高校時代に抱いた思いを叶えるために、大学では国際協力や国際開発学が学べる学部に入学しました。そこでさまざまな授業に触れていくうちに「考え方の根底に経済学がある」ことを実感しました。
私が所属していた学部にも経済学の授業は開講されていたのですが、関心の強かった国際協力の科目を優先して取っていたこともあって受講したことはほとんどなく、「大学院で学びを深めたい」という思いが強くなっていきました。
就職して働きたい気持ち
大学院進学をしたい一方で、就職して働きたい気持ちも強くありました。
社会で通用するスキルをいち早く身につけ、近い将来開発途上国の現地に赴いて社会に貢献したいと考えていたからです。
無謀だと思いつつ「どちらの夢も叶えたいな……」と進路に悩む日々。そんな大学3年生のときに大学から届いたメールでたまたま見つけたのが「経済学研究科の科目等履修生制度」でした。
1年間大学と大学院を両立すれば、研究に取り組みつつ社会にも早めに出られるのではないか……?
当時、経済学の知識はほぼゼロに近かったこともあって、「運よく合格できたとしても大学院レベルの勉強や研究についていくのが大変そう」という不安もありましたが、パンフレットにあった「初心者でもわかりやすく経済学を学ぶことができます」という言葉だけを信じて選考に応募しました。失敗してもいいから、とりあえず飛び込んでみようと思ったのです。
そうして、晴れて申請が通りました。「大学4年生 兼 大学院1年生」の始まりです。
……ところが。そこはゴールではなく、スタート地点に過ぎませんでした。ここからは大学4年目の私を襲ったピンチ、激動の日々をご紹介します。