こんにちは、QuizKnock編集部です。
皆さん、「東大生」といえばどんなイメージをお持ちでしょうか。
頭が良い、努力家、理屈っぽい、気難しそう……。
「頭が良い、努力家、理屈っぽい、気難しそう」な人
最近は、そんな常人離れした「東大生」たちがメディアで注目を集めがちですが、実際の「東大生」はどうなんでしょうか。
そこでQuizKnockでは、約100人の東大生にアンケートを実施し、東大生の実態やホンネにせまりつつ、彼らの価値観を紹介していきたいと思います。
記念すべき第1回は、「東大」と「東大生」に関する質問をしてみました。「東大に入ってよかった?」「役に立った?」などざっくばらんに聞いております。
ぜひホンモノの「東大生」の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
東大はやっぱり最高の選択肢!?
「謙遜なし」という注釈が入ったこの質問。アンケート自体が匿名であるにも関わらず、「はい」と答えた人は6割しかいませんでした。ちょっと意外な結果です。
「東大」という環境にいると、自分よりさらに上の存在を身近に感じるからでしょうか。
同じ質問をQuizKnockにいる東大生にもしたところ、「いいえ」と回答したメンバーが。理由は、
とのことでした。「いいえ」と答えたのは、むしろ「東大生」であるがためにということもあるのでしょう。
「東大に入って良かったと思いますか?」という質問には、アンケートに答えてくれた東大生の98%が「はい」と回答。「東大」への満足度がいかに高いかがわかりますね。
東大を選んだ理由として、最も多く挙がったのは「カリキュラム・教授・設備」といった大学生活を送る上での環境について。「設備が整った環境で研究したかったから」といった研究環境への言及はもちろん、「周囲の人のレベルが高く、刺激になりそうだったから」といった人的環境を挙げる人も多くいました。
2番目に多かったのが「日本一」という理由。「1番偏差値が高いから」という意見や、「日本で一番の大学だから」という意見が多くありました。
また、特徴的だったのは、「教養学部」と「進振り(進学選択、旧・進学振り分け)」の存在。
東大生は、入学すると2年間教養学部に所属し、教養教育を受けます。この2年間で幅広い分野の学問に接し、2年生が終わる前に、3年生から進学する学部学科を選択します(これを「進振り」という)。一般的な大学では、入試の時点で専攻を決めなければなりませんが、東大では入学してから様々な分野の学問に触れた上で、進路を選択できるのです。
QuizKnock内でも東大を選んだ理由にこの制度を挙げるメンバーが多くいました。
レイトスペシャリゼーション(※)に魅力を感じた。
※レイトスペシャリゼーション:大学入学後、学びながら専門を決められる仕組みを指す言葉。
受験生時代、特定の学部・学科を指向しているわけではなかったので、通ってから自分のやりたい学問を考えられる点(要はレイトスペシャリゼーション)が魅力的だった。
漠然と理系に進みたいぐらいしか考えておらず、専攻を大学進学時に決めてしまうのはもったいない気がしたから。
将来何をやりたいか定まっていないという高校生にとって、2年間いろいろな分野の講義を受講できることは魅力的な制度ですね。
ちなみに「ここに記すには余白が狭すぎる」という回答も。また別の機会にじっくり聞かせていただきたいですね。
また、「東大生であることが役立ったことがありますか?」という質問では、多くの東大生がアルバイトでの採用や待遇について挙げてくれました。やはり家庭教師や塾といった教育系のアルバイトで優遇されることが多いようです。
他にも「アルバイト先で上司になめられない」「大人と話す時にある程度の扱いをしてもらえる」など、「東大生」であることによって、一定の信頼が得られると感じている人も。
東大を選んだ理由でも多かった「環境」について挙げる人も多くいました。「FLY Program(※)を使用してギャップイヤーを取れた」など東大ならではの制度を利用できるのは、東大生の特権ですね。
※FLY Program:入学した直後の学部生が申請して1年間休学し、大学外でのボランティア活動や就業体験活動、国際交流活動など、長期間にわたる社会体験活動に時間を使える制度のこと。自己教育が目的。
ちなみにQuizKnock内にはこんな回答も……。
しばらく通ったアイドルとの握手会の会話で「東大なんやけど」から入るとまたしばらく話題に困らないこと。
須貝さん……、さすがです。
次ページ:東大生もつらいよ(1/2)