どうも、シャカ夫です。
ディズニーのアニメ映画には、個性的なキャラクターがたくさん登場します。彼らはたとえ数回しか登場しなかったとしても、強い個性によって我々を惹きつけることがあります。
では皆さん、こちらのキャラクターはご存じでしょうか?
彼の名はスラッグ。ナメクジをモチーフにしたモンスターです。
『モンスターズ・ユニバーシティ』に登場する超超超脇役で、なんと作中での登場シーンは2回のみ。
ですが、本作を観たことがある人はスラッグのことが強く印象に残っているはずです。なぜなら彼は……
ちょっと怖いくらいスピードが遅いのです。
どれぐらい遅いかというと、大学の入学初日に登校を開始したのに、物語が終わるまでに教室にたどり着けていません。何言ってるのか、ちょっとわかんないでしょう?
彼を見るたびに僕は思います。「今までどうやって生きてきたんだ!?」「確実に現実世界のナメクジよりも遅いだろう!」……と。
そこで今回は、この遅すぎるキャラクター・スラッグの正確な速さを算出し、現実のナメクジとの比較や、日常生活を送るにあたっての問題点の分析、解決策の提案までしてあげます。
ひとえに、この変なキャラがめちゃくちゃ気になるがゆえの献身ですね。
ディズニーの「逆」スピードスターの真実を、今日は徹底的に暴いてやりましょう~!
スラッグ、けっきょく時速何kmなの?
さて、スラッグの正確な速さを割り出すには、2回ある登場シーンの間にスラッグが移動した「距離」と、登場シーンの間にある「時間」を確認しなければいけません。
移動距離
まずは「距離」の方から検証していきましょう。
スラッグが超スローで移動したのは、作中の主な舞台である大学「モンスターズ・ユニバーシティ(MU)」の構内。
入学初日に構内までたどり着いたスラッグが「遅刻する!」と焦って(本人的には全力疾走のつもりで)駆け出しますが、実際にはちっとも前に進みません。そして物語が終わり、生徒が1人もいなくなったタイミングでようやく教室に到着するのです。ピクサーらしい良質な小ボケですね。
スラッグがこの間に移動した距離は校門から教室にかけてと考えられますが、MUの場合バカにできない距離になると推察されます。
「モンスターズ」シリーズの世界では「人間の子どもを怖がらせたときの悲鳴をエネルギーに変換する」という、洋上風力発電もびっくりなクリーン技術によって世界が支えられているのですが、その中でもMUは人間を怖がらせる技術にかけてはトップクラスの大学です。
つまり、MUは超名門なのです。作中描写から推測しても、MUはかなりの規模の総合大学といえるでしょう。必然的に、校門から教室までの距離も遠くなるのです。
MUは現実の様々な大学をモデルにしているとされていますが、その中でもカリフォルニア大学バークレー校をもとにした意匠が目立ちます。そこで、今回はスラッグがこのバークレー校を疾走したと仮定して移動距離を求めましょう。
バークレー校のキャンパスマップを見ると、キャンパスの四辺は400~800 mほど。大きいですね!
スラッグの所属学部や教室の位置は不明ですが、行きたい教室と反対側の校門から入る可能性は流石に低いでしょう。上のキャンパスマップを参考に、校門から近めの教室を目指していたと仮定して、移動距離は「200 m」と仮定しましょう!
移動時間
次に「時間」の確認ですね。
スラッグが出てくるのは、物語の最序盤と最終盤。
先ほど説明した通り、スラッグは入学初日に構内に入り、そこから物語の終わりまでを登校に費やしています。そのことはエンドロール後に流される以下のようなシーンで確認できます。
映画『モンスターズ・ユニバーシティ』は、主人公のマイクとサリーのMU入学から冬休み明けまでを描いた作品。
アメリカの大学は9月入学が主流ですので、物語が終わる時点では1月の終わり頃だと推察できます。つまり、スラッグは9月から1月までの4カ月間登校していたことになるか…………
…………ん?
…………あれ?
いや違う! 僕は最後のシーンで大きな見落としをしていた!!
黒板に書いてあることが本当なら、スラッグが登校していた時間は〇〇もあるぞっ!!!