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こんにちは、田村正資です。

9月10日に「第41回全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ系、以下「高校生クイズ」)の全国大会が放映されます。伝統ある総合司会のバトンが桝太一アナウンサーから安村直樹アナウンサーへと引き継がれ、スペシャルパーソナリティーにはかつて共に戦った伊沢拓司が就任しました。これからの高校生クイズがどんなものになるのか、とても楽しみです。

そんな第41回高校生クイズを心待ちにしながら、この記事では僕が伊沢拓司と一緒のチームで出場した第30回高校生クイズ(なんともう11年前!)の思い出を綴ろうと思います。少しジメジメした内容ですが、しばしお付き合いくださいませ。

伊沢と挑んだ高3の夏

僕は、開成高校のクイズ研究部に在籍していたときに、第29回(2009年)と第30回(2010年)の2度、高校生クイズの全国大会に出場しました。当時の総合司会は、桝アナウンサーにバトンタッチする直前のラルフ鈴木アナウンサー。「知力の甲子園」と銘打ち、難問クイズや学力に特化したラウンドが人気だった時代です注1

高校2年生の3人で結成したチームのリーダーとして出場した第29回は、惜しくもベスト4で敗退しました。優勝への未練はあったものの、2年生の冬に部活を引退し、受験勉強が本格化していくなか、3年生の夏休みを高校生クイズに捧げるかどうかの踏ん切りがつかないまま過ごしていました。

そんなとき、高校1年生に進級した後輩(※クイズ歴では先輩)の伊沢拓司から「次の高校生クイズで優勝するために、俺と一緒に出場してくれ」と言われました。彼のクイズプレイヤーとしての実力は当時すでにピカイチでしたが、「知力の甲子園」時代の高校生クイズでは、物理や数学、古文などの難問が出題される学力ラウンドが鬼門となります。

伊沢は、開成チームで優勝するためには、高校3年生で東京大学へ向けた受験勉強に取り組んでいる僕がいたほうがチームとして有利だと判断したようです。結局、伊沢・田村に加えて、世界史などのデータベース的な知識に長けた大場を加えた3人で第30回高校生クイズに出ることにしました。伊沢が高校1年生、大場が高校2年生、僕が高校3年生というチーム編成でした。

注1:「知力の甲子園」時代の高校生クイズがその後のクイズ界に与えた影響については、青土社から刊行されている『ユリイカ 2020年7月号 特集=クイズの世界』に収録された座談会「クイズ王とは何者なのか?」をご覧ください。

「役割分担」はバッチリ

それからなんやかんやあって、僕たちは全国大会出場の切符を勝ち取ることができました。

▲なんやかんやの部分はぜひ伊沢拓司著『東大生クイズ王・伊沢拓司の軌跡 Ⅰ』をお読みください(笑)。熱いスポ根ノンフィクションでお楽しみいただけます!

手前味噌な言い方になってしまいますが、前年ベスト4のリーダーに加えて、高校生以下のクイズ界ですでに実力が知られていた伊沢と大場を加えた開成チームは優勝候補と言われていました。伊沢が早押しクイズで躍動し、大場が知識の穴を埋めて、僕が学力系のラウンドに対応する。役割分担もできたバランスの良いチームだったと思います。

この役割分担は、部活を引退してクイズから離れていた自分にとっても余計なプレッシャーを感じずに済むものでした。自分は準決勝だけ頑張ればいい、「クイズはお前らに任せた」

全国大会の1回戦は、30問のクイズにボードで回答して上位8チームが次の準々決勝へと進むという形式でした注2。このラウンドでも旭川東高校の単独正解など様々なドラマがありました。僕たち開成チームは3人で知識を補い合って、このラウンドを1位で通過することができました。

準々決勝は前年と同じく、チーム対抗で7問先取の早押しクイズ。対戦相手となったのは久留米大附設高校。「知力の甲子園」時代の高校生クイズでは全国大会の常連で、早押しで勢いに乗せてしまうと怖い相手でした。だからこそ、早押しの際どい勝負は伊沢と大場に任せて、自分は足を引っ張らないようにしよう。そう自分に言い聞かせていました。

▲準々決勝での様子(画像提供:日本テレビ)

注2:ちなみに、高校2年生チームで出場した前年の大会も一回戦は同じ形式だったのですが、問題数が50問でした。これは推測ですが、50問もあったことでこの年の収録がかなり長引いたため、時短のために30問になったのではないかと思っています。

サムネイル画像提供:日本テレビ

次ページ:順風満帆に見えた開成チーム。しかし、リーダー・田村の胸にはモヤモヤした感情が……。

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