7/26、8/3、9/14の3日間、全国各地で日本最大の発電会社JERAとQuizKnockの合同イベント「エネルギーの未来を学ぶ夏の特別講習! -クイズやディベート観戦で楽しくQuizKnockと地球の未来を考えよう!-」が開催されました。

JERAとQuizKnockの共同プロジェクト「ゼロエミッションスクール」の一環として、伊沢拓司と須貝駿貴が愛知・
今回は、盛況だったイベントの様子をレポート形式でお届けします!
JERAとQuizKnockの共同プロジェクト「ゼロエミッションスクール」は、私たちの暮らしに欠かせないエネルギーに関するさまざまな問題や課題について、コンテンツを通じてみなさんがQuizKnockメンバーと一緒に楽しく考えるためのスクールです。
クイズ、ディベート観戦、またクイズ!のプログラム
今回のイベントでは「夏の特別講習」と銘打ち、エネルギーが自分たちの生活や未来にどのように関わっているのかを楽しみながら学んでもらうためのプログラムが実施されました。QuizKnockの伊沢拓司と須貝駿貴に加え、司会にJERAの半田氏、解説にJERAの大野氏を迎え、参加者とも交流しながら企画が進行していきます。
企画内容は3会場すべて同じで、エネルギー問題についてより深く学ぶためのクイズとディベート観戦を経て、最後にはまたクイズ大会というボリュームたっぷりの構成。

伊沢拓司と須貝駿貴が登場:「生活作文って知ってた?」
イベントが始まると、半田氏の紹介で伊沢と須貝が登場。企画に入る前に、参加した中高生に向けて「夏休みの宿題で困ってることは?」などの質問を投げかけながら交流しました。
愛知・碧南会場では、夏休みの宿題の例として登場した「生活作文」に伊沢と須貝が反応。中高生のみんなには馴染み深い課題のようですが、須貝は「僕らのときはそんな課題なかったよね?」というリアクション。夏休みの課題というトピックから、ジェネレーションギャップが浮き彫りになる一幕でした。
9月14日に実施された大阪会場では、「夏休みの思い出」について問いかけられると、即座に手を挙げながら「何をしたか忘れました」とボケる方も登場。これには伊沢と須貝も「大阪に来たって感じするね」と会場の空気の違いを楽しんでいるようでした。

パート1:ご当地問題も出題!「クイズと解説で学ぶ!環境とエネルギー」
参加者との交流が深まったところで、イベントの本編が始まります。最初のパートは、「クイズと解説で学ぶ!環境とエネルギー」ということで、全8問の三択クイズを実施しました。須貝が問題を読み上げ、参加者は手を挙げて解答します。
第1問は「ゼロエミッションスクール」の動画に登場するキャラクターについての問題。ほとんどの人が迷いなく正解の「ツルちゃん」に手を挙げ、伊沢も「こんなに正解してるの凄い! イザちゃんが人気ない!」とコメント。


ほかに、会場に合わせたご当地問題も出題されました。秋田会場では、「秋田県の名物グルメ・横手やきそばで、麺の上にトッピングされている食べ物は何?」という問題が出題されました(答えは「目玉焼き)。この問題の解説の際には、伊沢から「伊沢くらいうまく説明できる人!」と問いかけると参加者から手が上がり、見事な解説を披露。伊沢が「用意していた解説より詳しい……!」と驚く一幕も。
そこからは一転、日本における火力発電による発電量の割合や、温室効果ガスの排出量削減を目指して1997年に採択された「京都議定書」に関する問題などが出題されました。学校の授業で習った知識を活かして全問正解した参加者も多く、解説を務めた大野氏も「皆さん物知りでびっくり!」と驚きを隠せない様子でした。
パート2:どっちが正解?のその先の景色を覗く「模擬ディベート観戦」
須貝の出題するクイズと大野氏の解説を楽しんだあとは、「エネルギー問題 ディベート観戦」パートへ。いくつかのテーマに沿って、伊沢と須貝が違う立場から議論を繰り広げていきます。参加者はその議論を観戦しながら、エネルギー問題において、わかりやすいみんなにとっての正解があるとは限らないことや、自分だったらどんな立場を重視したいと思うかについて考えを深めていきます。
二人がディベートするテーマは「環境への負荷」「これからの電気、どっちが安い?」「未来の生活」の3つ。これらのテーマについて、伊沢は“よりCO2排出量の少ない火力発電を追求すべき”という立場から、須貝は“とにかく再生可能エネルギーへの置き換えを推進すべき”という立場から議論を繰り広げていきます。二人がそれぞれの意見を述べるなか、参加者はメモを取りながらじっくりと意見に耳を傾けていました。


ディベート観戦が終わると、二人から参加者にどんなことを考えたか、どちらの立場により共感したかを質問していきます。最初は須貝の立場に共感的だったが、ディベートを経て伊沢の立場に共感的になったという参加者のひとりは「(再生可能エネルギーは)二酸化炭素が出ないからいいなと思ったけど、安定させるのにかかるコストが高すぎると思った」と述べました。
この企画を経て伊沢は「より迷うようになったでしょ? これが学びというもの」と語り、須貝は「話を聞いて、こっちを応援して、こっちに頑張ってもらおうかな、と自分で決めることが大事。でも相手の言いたいこともわかるよね、って考えるのも大事」とコメント。どちらかが絶対に正解だとは言い切れない状況で、どのような態度が相応しいのかを参加者みんなで考える時間となりました。
解説の大野氏は「今の世の中は、そうそう簡単に答えが見つからないことが多い。多様な意見に耳を傾け、悩み、自分なりに考え、判断することが必要になる。その過程をディベートという形で皆さんに体験してもらった。JERAも日々いろいろなことを考え、JERAとしての答えを出している。一生懸命考えている大人がいるということを知ってもらえたら嬉しい」と、改めて今回のディベートの目的を振り返りながら、JERAの考え方についても紹介しました。

パート3:悔しさと喜びの声が入り混じる「クイズ大会」
いよいよイベントも最後のパート「クイズ大会」を迎えます。
batonが開発したクイズ出題サービス「Quiz Pitcher(クイズピッチャー)」を使用して、計10問の三択クイズに挑戦。各会場の上位者には伊沢と須貝のサイン入り「ゼロエミッションスクール」クリアファイルがプレゼントされることもあり、参加者は気合い十分。伊沢から事前に「大体の問題は今日の復習だから」と伝えられているため、ここまでの企画で登場したキーワードを熱心に振り返る参加者もいました。
クイズが始まると、1問解答するたびにどれくらいの割合の人が正解したかが画面上に映し出されていきます。正解が発表されるたびに、参加者からは悔しさと喜びの声が。今日一番の盛り上がりを迎えながら、最終問題まで進んでいきました。最後には、今日のイベントの内容には登場しなかった高難易度の問題も出現。正解できた参加者からはガッツポーズが出る場面もありました。


すべての問題が終わると、上位10名の点数と解答時間が前に表示されていきます。点数だけでは差がつかず、解答時間の早さで順位が入れ替わる接戦に、会場の参加者からも驚きの声が上がりました。
伊沢は「激戦でしたね。難しい問題もあって満点はいなかったけど、すごくいい試合だった。逆に悩んだことは知識の定着になったと思うので、この後しっかり復習をしながら1日を振り返ってみましょう」とコメント。クイズ大会で出題された問題について大野氏からの解説もあり、イベント全体を通してエネルギー問題や環境問題への理解を深めるプログラムとなりました。
大事なのは「答えが出なくても諦めない」こと
クイズ、ディベート、そしてまたクイズ大会とあっという間に2時間が経過し、イベントはエンディングに。3会場すべてで解説を務めた大野氏は「明日急にゼロエミッション社会を実現することは難しいが、着実に一歩ずつ歩みを進めている会社がある、ということを知ってもらえるととても嬉しい」と述べました。
伊沢は、「今日は、世界中の大人が頭を抱えているエネルギーの問題、答えの出ない難問にみんなで立ち向かった。大事なのは答えが出ないからといって諦めないこと。大きな問題を解くときに必要なのは、“これだったらわかるな”という小さな芽。小さな問題を少しずつ学んで、解決していく手がかりにしていくことだと思う。これからもいろいろなところで出会う、小さな答えのある問題をたくさん蓄えて、いずれ大きな問題を解けるような力を身につけてもらいたい。我々はこれからもその場をいっぱい提供しますので、ぜひ一緒に頑張っていきましょう」と参加者たちに呼びかけました。
須貝は、「今日は新しいことをいっぱい聞いたかもしれない。全部は難しくても1個でも覚えてもらえると嬉しい。これとこれを組み合わせちゃえばいいんじゃないの、と気付いたこともあったかもしれない。もし今日の話を聞いてアイデアが生まれたら、今でもいいし、大学で研究したり、大人になってからやってみたりしてほしい。みんなの中から、すごい発明をする人が出るかもしれないし、将来が楽しみ! 2050年、『やったぜ須貝!』って教えてほしいな」と語り、大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じました。

執筆:田村正資
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