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解説編

リリアン

これは「リリアン編み」です。日本に伝わったのは大正時代と結構古く、その後も女の子の遊びとして伝えられてきたようです。時たまブームにはなってきたようですが、1970年代のブームがよく記憶されているものでしょうか。

筆者もこの「編み器」を持っているので、やはり長く愛されている遊びなのだと思います。

当時は編み物ができていく感覚が楽しくてバーっと作ったような気がするのですが、リリアンで編んだ紐(という言い方でいいんですかね)で何かを作るという発想がなかったので、結局短いのをストラップにするくらいしかなかった、という思い出があります。

こういった編み物系のおもちゃは、最近でもまだまだ人気があるようです。

例えばハナヤマの「ファンルーム」は、シリコン製の輪っかを編んでいくことで、自分好みのアクセサリーを作ることができるというおもちゃです。


ファンルーム / Via .hanayamatoys.co.jp


 また、アガツマの「ラブあみ」では、あみぐるみや帽子といった本格的な毛糸の編み物を作ることができます。問題にしたリリアン編みを作れるタイプもあるようですね。


Amazon / Via .amazon.co.jp

 

デジタルモンスター

これは「デジタルモンスター」です。バンダイから発売されていました。

デジタルワールドにいるというキャラクター「デジモン」を育て、進化させ、また友達と戦わせたりすることができました。育て方によって進化する先のキャラクターが変わる、というのもキモだったでしょうか。

『デジモンアドベンチャー』など、同時展開されていたアニメとセットで覚えている人も多いかと思います。

筆者はもっぱらアニメを見ていてちょっとデジモンカードにも手を出した程度でしたが、数多くの個性あふれるキャラクターが登場し、また進化という形で成長していく、という「世界の広がり方」には心踊りました。少年誌の情報とかにワクワクした記憶がありますね。

なお、この「デジモン」シリーズは綿々と続いており、現在は『デジモンユニバース アプリモンスターズ』、略して「アプモン」が展開されています。

こちらでは「アプモンチップ」を用いる「アプリドライヴ(下画像)」などのおもちゃが販売されています。

 

ファービー


excite.ニュース/ Via .excite.co.jp

これは「ファービー」です。話しかけたり触れ合ったりすると、動きと「ファービー語」でいろいろな反応を返してくれるおもちゃでした。

アメリカ発祥であり、日本では1999年にタカラトミーから発売されました。このときには社会現象を巻き起こすほどに人気になりました。2012年には性能が進化したバージョンが発売されていました。

古いバージョンは話題になったこともあり、筆者もねだって1体買ってもらいました。当初はよくかまっていたのですが、割とすぐに飽きてしまってすぐに人の手に渡してしまいました。買ってもらっておいて申し訳ないなあとは思った記憶があるのですが、さてどれくらいの人が共感してくれる経験なのでしょうか。

最近ではこうしたコミュニケーション・トイとして「うまれて!ウーモ」という商品が人気を集めているようです。

こちらは単にお世話して遊べるというだけではありません。「卵を割って孵化する」おもちゃなのです。そのため「生まれる」瞬間に立ち会うことができて、より一層愛着が湧くんだとか。

筆者のようにすぐ「飽きる」子どもが減ると良いなあと思います。


Amazon / Via .amazon.co.jp

 

AIBO


AIBO Official Site / Via .sony.jp

これは「AIBO」です。「自律行動するロボット」として感情や学習・成長機能が組み込まれており、「ペットのようなロボット」として話題になりました。ソニーから発売され、2005年までに計7種類のモデルが作られました。

値が張るロボットだったこともあり、筆者は直接AIBOと関わったことは無いのですが、それでも当時は多くのマンガで話題にされていたことをよく覚えています。「人とコミュニケーションを取れるロボットが一般家庭にも来る」という状況は、相当「未来の世界がやってきた」感があったということでしょうね。

AIBOとはだいぶ風合いが違いますが、今でもロボットをモチーフにしたおもちゃというものは活きています。

最近ではタカラトミーから「もっとなかよし Robi jr.」が発売されました。こちらは手振りの他、会話でコミュニケーションが取れるようになっているという点が進歩しているところでしょうか。


Amazon / Via .amazon.co.jp

 

CanバッチGood!


BANDAI / Via .bandai.co.jp

これは缶バッチを作ることができるというおもちゃで、その名も「CanバッチGood!」といいます。

雑誌やマンガの切り抜きを使ってオリジナルの缶バッチが作れる、という画期的なおもちゃで、コピーを用意すれば写真も缶バッチにすることができました。バンダイから2002年に発売され、小学生の女の子を中心に大ヒットしました。

女の子用おもちゃなので、男子小学生だった筆者は触れたことのなかった商品ですが、夕方のアニメの合間にCMが流されていた記憶が残っています。買うことこそなかったものの、「自分の好きな絵や写真を身につけられるグッズにできる」ということへの羨ましさのようなものは感じましたね。

最近ではこの商品がリメイクされ、また流行しているようです。

缶バッチのデザイン用にWeb上で様々な素材が公開されている他、スマホで撮った写真をフレームやスタンプでデコレーションして好きなようにアレンジできる、というサービスも展開されています。

写真をWeb上で加工する、というところには時代の流れを感じますね。自撮りブームに乗っかって再ブームになるかも?

サムネイル画像 Via Amazon

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この記事を書いた人

柳野とうふ

東大で美術史学を専攻している東京大学OBです。マンガとか専門の本とかを読んでるときに「知らない単語」に出会った感動を共有したいがためにクイズを作ってるところが多分にあります。絵は見るのも描くのも好きです。

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