提供:JR東海
東京と大阪とを隔てる距離、約400km。
その距離を移動するには、たとえ新幹線を使っても片道2時間半ほどの時間がかかります。
しかし、そう遠くない未来に、わずか半分ほどの時間でその距離を行き来できるようになるとしたら? 学業、旅行、仕事……生活の一部、もしくは人生における選択が大きく変わることになるかもしれません。
今回はQuizKnockの関東出身、関西出身のメンバーに集まってもらい、帰省や旅行など「移動」にまつわるエピソードとともに、「リニア中央新幹線」によって実現するかもしれない未来について考えてもらいました。
▲新幹線には乗り慣れた3人が集まった
東京大学法学部卒。地元である群馬県に強い愛を持っており、ご当地かるたである「上毛かるた」では誰にも負けない自信がある。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了。サイエンスコミュニケーターとして、全国各地の子どもに科学の面白さを伝える野望を持っている。
京都大学教育学部卒。QuizKnockではディレクターとして、企画の成功のため奮闘する日々を送っている。リニアにはなにやら造詣が深い様子だが……?
聞き手:カタヤマ、志賀玲太
撮影:めーあ
ご協力:JR東海・社員さま
みんなどのくらい関西⇆関東を行き来する?
――さて、今回は関東圏出身のメンバーとしてこうちゃん、関西圏出身のメンバーとして須貝さん、高松さんに集まってもらいました。皆さんどれくらいの頻度で地方に行かれたりするんでしょうか。
でも、その日に新横浜で乃木坂46のライブを観に行く予定もあって。仕事も変えられない用事だし、ライブも行きたいと思うじゃないですか。
▲気持ちばかり焦るやつ
▲気まずいやつ
――ホットなお話ですね。須貝さん、高松さんはいかがでしょう。関西ご出身で、今は東京でお仕事をされているお2人ですが。
▲えらい
――そうか、京都まで行ってからまだかかりますもんね。
やっぱり移動時間はまだ長いなとは思うし、日本の真ん中ギュッてして繋げてほしいくらい。
▲「こう、ギュッて」
年に一度は「夏休みに家族でディズニーランドに行く」っていうイベントがあったから、「新幹線に乗ること」=「ディズニーランドに行ける」ってことだったんだよね。当時はそれがめっちゃ嬉しかった記憶がある。
――それは素敵なエピソードですね。高松さんはいかがでしょう。
でも僕は、移動にはそんなに不満がなくて。
▲「新幹線の時間、好きなんです」
スマホに入っている暗記アプリで1時間集中して勉強して、あとは眠くなってコテンと寝ちゃう。それで気がついたら東京に着いてるみたいなルーティンで、毎回往復してます。
※)東海道新幹線の最高速度は現在285km/h
▲「もうダッシュだよね」
――遠い場所に戻らなきゃいけないと、終電って早く感じますよね。死活問題になることも、あるように思います。
もしも東京⇆大阪が1時間で移動できたら、どんなことができる?
――ここまで今の皆さんの事情を話してもらいました。しかし、リニア中央新幹線が開通すると、東京(品川)から大阪までの移動時間が最速67分になるとされています。今の半分以下の所要時間ですね。
▲新幹線と比べてもこんなに違う
――ここで皆さんに聞きたいんですが、約1時間で東京・大阪間が移動できるとしたら、どんなことができるようになると思いますか?
関東に住んでいる高校生が京都とか大阪の大学に興味があっても、オープンキャンパスに行くのも一苦労じゃないですか。
▲「1校行くだけでも、もう大変」
――そもそも、情報も入ってきづらいですよね。
だって、僕がそもそも群馬から東京に来るのに在来線で2時間くらいかかってるわけだから、それより短い時間で行けるようになる訳でしょ? そりゃ全然行きますよ。
でも、里帰りは簡単になるよね。東大にいたときも、千葉出身の人とか見てると、実家が近くて羨ましいなって思ったし。
▲住んでいる場所によって、色々な課題や問題がある
――高松さんは、大阪出身で京大に進学しましたが、関東の大学は視野に入っていたんでしょうか?
▲「京大、良いところだよ」
そういう地元に根付いた意識みたいなものも、リニアができて、東京と大阪との行き来が簡単にできるようになったら変わる部分もあるのかな。
――それぞれの都市が遠い存在じゃなくなると、認識も変わっていくかもしれませんよね。