「覚えるだけ」じゃない世界史の楽しみ方とは?
――いま世界史について「覚える」って話が出たじゃない。でも、単に覚えるだけだったらそんなに面白くは感じないと思うし、「覚えるの大変だからつまんないな」と思ってる人もいるわけで。こうちゃんは覚えるだけじゃない歴史の面白さってどこにあると思う?
こうちゃん 歴史の面白さかぁ、難しいな。でもまずは、世の中のエンターテインメントは歴史を前提に作られているものが多いから、その背景がわかるというのはひとつあるのかな。
▲小学生のころに直江兼続をモデルにした大河ドラマ『天地人』にも興味を持っていた
こうちゃん あと本筋とはズレるかもしれないけど、「覚えたら得だ」っていう気持ちが根本にはあるかもしれない。
たとえば、自分は『HUNTER×HUNTER』っていう漫画が好きなんだけど、『HUNTER×HUNTER』のキャラを覚えるといいことは、友達との会話が楽しくなる。あとは「HUNTER×HUNTERクイズ」があったら解ける。
こうちゃん それと同じで、さらに歴史の知識ってめちゃめちゃ有利なんだよね、生きてくうえで。背景として楽しめるものが多いし、クイズにも出てくるから。
――知識がクイズとセットになると、覚えること自体が楽しくなるのはあるよね。
こうちゃん そうそう、やっぱり基本的にクイズが好きだから。それが問われたら答えられる状態にしておきたいなーみたいなのはあって。だから「覚えたら得だ」っていう気持ちが強ければ強いほど、覚えるのに前向きになるところはあるかな。
だから、「今日から世界史という教科はやめて、『HUNTER×HUNTER』のキャラを覚えてください。試験に出ます」ってなったら、俺は真剣に『HUNTER×HUNTER』覚える(笑)。
▲「めっちゃ真剣にやると思うよ」
――それ、こうちゃんらしいところかもしれないね。
こうちゃん そういう意味では、ずっと常に心がけてるのは、「全ての勉強を前向きに捉える」ってこと。
いずれ試験に出るのなら、「この勉強は面白いだろう」と思って取り組んだ方がいいなと思うんだよね。だから世界史も「単語覚えたらかっこいい」とか思いながらやってたかな。全ての勉強がそうで、物理とかも「この計算できたらいいね」とか思いながらやってた。
――覚えること、勉強することを楽しいと思えられればそれが1番だよね。
こうちゃん あと歴史を覚える楽しさは……もうちょっと真面目なことを言うと、特に世界史とかだと、今の世界で起きてることへの解像度がめっちゃ上がる。
▲「現代社会において、歴史を知ってると生きやすいと思うんだよね」
こうちゃん 例えば、なんでチベットが議論になってるんですかとか、クルド人が話題に上がってるんですかとか。
――民族紛争とかは歴史的な背景がわからないと、今起こっていることもわかりづらいもんね。
こうちゃん そうそう。もっと基本的なところだと、たとえばなんでブラジルはポルトガル語なんですかとか。歴史を知ってるとわかることってめっちゃ多いんだよね。そういう歴史の文脈をわかっていると、現代社会では生きやすいなと。
あとはめっちゃ即物的な話ですけど、いわゆる「こんなのも知らないんか」って言ってくる人にバカにされない(笑)。