QuizKnockのムードメーカーとしてその活動を支え続け、更には数々のクイズ番組で活躍を見せているこうちゃん。そんなこうちゃんが得意とし、愛する分野が「歴史」です。
▲動画でもその「好き」を遺憾なく発揮
日本史・世界史共に抜かりない知識を備え、クイズでもその強さを見せつけるこうちゃん。「QuizKnockと学ぼうチャンネル」ではその好きを語る姿や、知識を生かして講義を行う様を見ることもできます。
そんなこうちゃんは、どのように歴史に興味を持ち、そしてどのように知識を蓄えたのでしょうか。クイズも勉強することも幼い頃から好きだったようですが、実ははじめは歴史も苦手意識があったようで……?
というわけで、QuizKnockメンバーの素顔に迫るインタビュー企画、今回は「こうちゃんと歴史」について掘り下げていきます。こうちゃんにとっての「勉強」「学ぶこと」の極意も伝わる必見の語り、全3回でお送りします。
東京藝術大学卒。インカレ生として参加していた東京大学クイズ研究会(TQC)時代からこうちゃんとは同期で、実はQuizKnockへの加入タイミングも全く一緒。
目次
◎ こうちゃんと歴史との出会い「最初は全然できなかった」
◎ 小学校で出会った衝撃的な先生「今でも覚えてる」宿題
◎ 「20周は読んだ」こうちゃんが夢中になった本とは?
歴史は「全然できなかった」
――今でこそ「こうちゃんは歴史が好き」というイメージがありますが、そもそも歴史という分野に興味を持ったきっかけを教えてください。
こうちゃん まずやっぱり、小学校6年生のときの先生の存在がめちゃくちゃ大きかったかな。
▲「ヤバい先生だった」
こうちゃん 小学校の社会科の授業はいろいろあるけど、歴史って小学6年生でいきなりやるんですよね。
そのときの先生がめっちゃ楽しそうに歴史の授業をしてくれて、結構深い話だったり、授業から派生した話をたくさんしてくれたりしたことが、(歴史に興味を持った)きっかけ。
それで、当時やっていた『天地人』っていう大河ドラマ(NHK)にも興味を持って、見ているうちに詳しくなって。その年に確か遠足で江戸東京博物館にも行って、そういったことにもすごく影響を受けたかもしれないね。
――なるほど。
こうちゃん そもそも小4とか、それより前からクイズ番組が好きで。でもその頃好きだったのは、漢字だった。当時から「只管(ひたすら)」とか「蠍(サソリ)」、「霙(みぞれ)」とか書けたりしてね。
だからクイズ番組の問題に答えられるように勉強してたんだけど、そのなかで全然できなかったのが歴史。歴史だけは全然わかんなかった。
――あ、できなかったんだ。
こうちゃん そう、そのときはまだ全くやっていなかったからね。でも小6になって「歴史」を知って、そこからは歴史をすごく面白いと思うようになったという感じですね。
――でもやっぱり、そのぐらいのときからクイズとか、覚えることが好きだったんだね。
こうちゃん そうだね。クイズみたいに覚えられるところもあって、歴史が好きになったのかな。
――クイズはそうみたいだけど、勉強自体も小学生の頃から好きだった?
こうちゃん 勉強することが好きだったかはわからないけど、いい印象はあったというか、肯定的ではあったね。
なんでか知らないけど自分の学年が成績が良くて授業もレベル高かったみたい。たとえば、小学3年生のときは算数のクラスがA、B、C、Dって厳格にレベル分けされてたんだよね。習熟度別クラスみたいな。
で、一番上のAクラスは授業も発展的で、先生が考えた難問を黒板に書いて「これをこの時間内に全部解け」みたいなのをやってた。クラスで3人しか達成できないような問題だったんだけど、そういう問題が解けると楽しかった。
――かなり土壌が整ってたんだね。
こうちゃん やっぱり、「頭がいいことがかっこいい」っていう思いはあったね。全然普通の小学校だったんだけど。
▲思い出が次々詳細に出てくるのも驚き
こうちゃん それと同じ学年に、3年生の途中ぐらいで転校しちゃった子がいたんだけど、その子がすごかった。小2の百マス計算の速度とか異常で。一度も勝てなかったんだよね。
彼はカッコ良かったね。掃除の時間とかも勉強してて、変なやつだったけど。小学校はそういう“インテリ”な感じだったね。
で、彼と再会したのが、東大なのよ。
――おお(笑)。そんなの聞いたら、親御さんは館林第十小に子供を入学させたくなっちゃうね。
こうちゃん もちろん今はどうかわからないけどね(笑)。
――それはそう。でも幼少期の体験としてすごく印象的だね。