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[法務省]人権問題は決して、自分以外の「誰か」のことではありません。
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問題の解説

第1問

「筒石駅(つついし)」は、新潟県糸魚川市にある、えちごトキめき鉄道(以前はJR西日本)の駅です。「土合(どあい)駅」は、群馬県みなかみ町にある、JR東日本・上越線の駅です。共に、プラットフォームが非常に地中深くにある駅として有名です。

乗客がホームへたどりつくには、筒石駅では200段以上の、土合駅では400段以上の階段を降りてゆかなくてはなりません。しばしば「モグラ駅」と呼ばれるゆえんです。

ここからは筒石駅の様子を、写真をまじえて詳しく紹介していきましょう。

真っ暗な駅のホームの様子です。地中深いため、夏でも涼しく、床が湿っています。

tsutsuishi-1筆者撮影

駅舎へと上がる階段です。東京の地下鉄とは比べものにならない長時間、登りが続きます。地上へと近づくにつれ、気温が上がり、蝉の声が聞こえてくる不思議な体験をしました。

tsutsuishi-2筆者撮影

地上の駅舎です。

tsutsuishi-sta筆者撮影

筒石駅の特徴として、トンネルへ電車が出入りする際、非常に激しい風が吹き抜けることが挙げられます。地下鉄でも同様の現象が起きますが、私が体験した筒石駅のそれは轟音を伴っており、「突風」と呼ぶにふさわしいものでした。

そのため、地下へと降りる階段の入り口には、風が勢いよく地上に吹き出すのを防ぐため、このような風よけが設置されています。

tsutsuishi-3筆者撮影

また、待合室とホームは、突風に耐えられるよう重く分厚いドアで遮られています。

tsutsuishi-4筆者撮影

tsutsuishi-5筆者撮影

なお、クイズでダミー選択肢に挙げたような珍しい駅も実際に存在します。「ホームが短すぎる」のは、東京都・東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅です。

第2問

「海芝浦(うみしばうら)駅」は、神奈川県横浜市にある、JR東日本・鶴見線の駅です。

海芝浦駅は、その名の通り、海に面した素晴らしい景色で有名です。まるで、港の岩壁に列車が停車しているような錯覚に陥ります。

海芝浦photo / Via https://commons.wikimedia.org/

海芝浦駅のもう一つの特徴は、海に面していない三方の周囲を、東芝の工場でぐるりと取り囲まれていることです。よって、海芝浦駅から外に出ることが出来るのは、東芝の関係者のみです。

640px-Tsurumisen_Umishibaura_eki_1 駅のすぐ外が東芝の敷地となっている

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

また海芝浦駅は、浅野駅から伸びる分岐線の終点になっているため、乗ってきた一般客は再び電車で引き返すしかありません。

このように、良い眺め・アクセス難易度の高さを兼ね備えた海芝浦駅は、しばしば「都会のど真ん中にある秘境駅」と称されます。

人里遠く離れた場所へと旅に出たいが、時間的余裕がないという首都圏の皆さん。海芝浦駅で一人、東京湾の景色を眺め、たそがれてみてはいかがでしょうか?

640px-Umishibaura_Station_Platformphoto / Via https://commons.wikimedia.org/

なお、クイズでダミー選択肢に挙げたような珍しい駅も実際に存在します。「駅全体が水上に浮かんでいる」ような外見で有名なのは、静岡県にある「奥大井湖上駅」です。

640px-Oku-oi_Rainbow_Bridge_on_Oigawa_railway 奥大井湖上駅

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

第3問

「大畑(おこば)駅」は、熊本県人吉市にある、JR九州・肥薩線の駅です。

635px-Okoba_Station_20090704photo / Via https://commons.wikimedia.org/

大畑駅の駅舎には、来訪者たちの名刺が大量に貼り付けられています。この習慣が始まったきっかけは不明ですが、「駅舎に名刺を貼ると出世する」という噂があるようです。

駅舎自体も、1909年開業当時のままの、大変貴重な木造建築です。また、プラットフォームには朝顔形の水盆があり、常に湧水があふれ出ています。蒸気機関車が走っていた時代は、運転手や乗客たちが、ススで汚れた顔を洗っていたということです。

640px-Okoba-sta 朝顔型の水盆

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

Okoba_eki_3 往年のままの給水塔

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

大畑駅は、他にも唯一無二の見所がてんこ盛りで、様々な層の旅行客をとりこにしています。

まず何と言っても、急勾配を克服するための独特の設計です。大畑駅は、肥薩線の列車が厳しい山越えをしていく区間に位置しています。急斜面を克服するべく、大畑駅周辺は全国で唯一、ループ線の中にスイッチバックが設けられた、大変珍しい構造になっています。

「ループ線の中にスイッチバック」がよく分からない方のために、地図を用意しました。いかにイレギュラーな構造をしているかお分かりいただけると思います。

また大畑駅は、アニメ『夏目友人帳』の作中風景のモデルとして有名です。「聖地巡礼」の一環として、多くのファンが駅を訪れます。

120320_1417ビジネスホテル肥前屋あさぎり町 / Via http://hizennya.otemo-yan.net/

隣接する矢岳駅へと足を伸ばすのもよいでしょう。矢岳駅付近は、霧島連山やえびの高原を見下ろせる、車窓の景色の素晴らしさで有名だからです。北海道の狩勝峠、長野県の姨捨駅と共に、「日本三大車窓」に数えられるほどです。

640px-Yatake_goe 矢岳駅付近の車窓

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

第4問

「津島ノ宮(つしまのみや)駅」は、香川県三豊市にある、JR四国・予讃線の駅です。

津島ノ宮駅は、毎年8月4日・5日にしか営業しません。普段は列車が一切停車しないため、時刻表にも記載されていません。年間営業日わずか2日の、幻の駅です。

どうしてこんなことになったのでしょうか。津島ノ宮駅の近くには、駅名にもなっている「津嶋(つしま)神社」があります。

640px-Tsushima-jinja,_Mitoyo04 左奥の小島に、津嶋神社がある

photo / Via https://commons.wikimedia.org/

画像を見れば分かるとおり、津嶋神社は沖合250メートルに浮かぶ孤島にあり、普段は参拝客が渡ることが出来ません。

しかし毎年8月4日・5日に開かれる夏季例大祭では、一年でこの時だけ、島への橋が開通します(普段は封鎖されています)。神社に参拝するため、また瀬戸内海の絶景を楽しむため、各地から大勢の参拝客が押し寄せます。

津島ノ宮駅は、彼らを運ぶべく、例大祭に合わせて臨時で開設されるのです。

第5問

「木造(きづくり)駅」は、青森県つがる市にある、JR東日本・五能線の駅です。

doguu-ekiphoto / Via Bakkai

JR木造駅の外観です。駅舎の正面に、高さ17メートルの巨大な土偶(どぐう)が取り付けられています。これが「しゃこちゃん」です。

近くにある遺跡から出土した、縄文時代の土偶をイメージしてデザインされています。「しゃこちゃん」の愛称は、このような形をした土偶を「遮光器(しゃこうき)土偶」と呼ぶことに由来しています。

ちなみにしゃこちゃんは、目から赤い光を発することが出来ます。その名も「いらっしゃいビーム」です。

しゃこちゃんの目が光る様子です。正直、不気味としか言いようがなく、こんな風に出迎えられたら逃げ帰りたくなりそうです。

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この記事を書いた人

豊岡

東大クイズ研究会OBのライターです。日本なら福岡ソフトバンクホークス、アメリカならオークランド・アスレティックスのファンです。日常生活では誰にしゃべっていいのか分からずお蔵入りになるタイプの感動を、少しでも記事に落とし込んでいけたらと思います。よろしくお願いします。

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