fx-CG50のスゴいところ(1)グラフが描ける
3Dグラフできた。原点を中心とした半径2の球ができました!
おお〜!これは私でもわかる。なんかキレイ。
しかも上も向けるし下も向けるから。いろんな方向から見れるという。くるくる回ります。
へ〜! 表示できるだけじゃないんだ。
楕円体とかもできるわけですよね。
おもろいなぁこれ。これ、あれできるなぁ、入試問題にある『この関数描いたらどうなる』問題で出せるよね。5つのグラフ描いたら富士山が出てきましたとか(笑)。
▲富士山型のグラフ。後日チャンイケさんが作ってくれました
これで適当に打ち込んだらすごいきれいにぶった斬ったグラフができました、みたいなこともある?
可能性はある。
それはちょっと気持ちいいかもしれない。
fx-CG50のスゴいところ(2)周期表の進化がスゴい!
あ、周期表もある!
僕の関数電卓の周期表と比べると……。
▲左:チャンイケの関数電卓(fx-JP900)、右:グラフが描けるグラフ関数電卓(fx-CG50)
あ、オガネソン(※)まで入ってますよ!(笑)
※オガネソン:超アクチノイド元素、超ウラン元素のひとつ。2016年に正式名に決まったため、チャンイケの関数電卓には元素記号:Uuo(ウンウンオクチウム)の暫定名で記載されていた
えー、進化してる〜!
本当にすごい。重厚感のある周期表になってる! これはいよいよ普通のテストでも持ち込ませたらダメな部類に入るんじゃ……(笑)。
試験モードというのもありますね。いや、普通にちょっとしたパソコンだもんなぁ。ネットに繋がってないパソコンって感じがすごい。これいろんなものを遊べていいかも。
今ヘリウム開いたんですけど、これかわいくないですか?
▲ヘリウムの画面。基本情報だけでなくイメージ画像も付いている
は!? もう教科書やんそれ、資料集やん!
なんか教科書みたい。
は〜〜、ガスか。
風船みたい。
ウランが見たい!
ちょっと待ってね。あ、なんか……
▲ウランの画面
原子炉かな?
(このあとひととおり、いろいろな元素を見て盛り上がる)
おもしろいですね。何に使われてるのかわかりやすい。
最後に水素もいっとこ。
水素ロケットだと思う……。あ、違った、宇宙でした。
▲水素の画面
宇宙で一番存在する元素ということで。
そうですね。
なるほどねぇ。おもしろいし、わかりやすい!
fx-CG50のスゴいところ(3)なんとPython※も書けちゃう
※Pythonは、Python Software Foundationの登録商標です。
すげえなぁ。Pythonを書けるのが楽しすぎるな。
そもそもPythonが書けると何が楽しいんですか?
パソコンほど自由度はないけど、プログラムで遊べる……(笑)。
プログラムで遊べる……?
プログラムで遊ぶ感覚の楽しさを伝えるのはちょっと難しいんだけど(笑)。
実験のときにパソコンは持ち込めないって言ってたじゃないですか。持ち込める関数電卓でPythonを書けたら何か嬉しいことはあるんですか?
Pythonでやったら楽だよなぁということはありますね。forループとか入れられるので、ループしたりとかさせられるんですよ。
例えば同じ計算をずっとやるっていう時に、計算式をforの中に入れてやると、指定した値でぐるぐるぐるーっと計算回したりとかができるんだよね。
それがおもしろいの?
まぁ、それは結構実用性もありますし。
それはどういうところに?
それこそ、同じ処理を何回もしないといけないような。化学で使う量の計算で、計算式自体は同じだけど、入れる値を0.5ずつ変えてったらこの値が何になるか知りたい時とかに。関数電卓でさっきやったような、元の式を変えにいく動作すらも自動化できるっていうイメージですね。
たしかに、それは便利!
なので書きさえすれば、100個の計算も一瞬で終わりますよみたいな感じですね。
グラフ関数電卓(fx-CG50)に触れてみて……
「これは嬉しい」という機能はありました?
自分が一番良かったのは、やっぱりカラーですね。あと画面が明るい(笑)。今のままでも苦労はしないけど、カラーであると絶対に使いやすいだろうなとは思います。
やっぱり周期表すごすぎる(笑)。
カラーにした恩恵そこが一番出てますもんね。
そう。カラーの周期表になった一番の利点として、何に使われているかが一緒に学習できるというのが強みなのかなと思いました。あと、ちゃんと非金属と金属がちゃんと周期表上で分かれてるし、液体と気体も分かれてるし、固体も分かれてるし、遷移金属のところは分かれてないけど、ちゃんと臭素と水銀だけちゃんと液体になってるのもいい。
あと、カラーにした恩恵はPythonのところでもガンガン出てるんですよ。コードが色づいて見えるってのがあって。実際のPythonも、書いてる文章の分類によって色が変わるんですよ。命令するところは青色になったりとか、変数は何色になったりとか、そのテキストとして認識されてるところが何色になったりとか。
それが黒だけの寒色の液晶だと見づらいよねってなるけど、今サイトで見る感じだと、普通のPythonと遜色ないレベルでびびる(笑)。
▲Pythonの画面。カラフルで見やすい
カラーだと高校生にも良いかもしれないですね。
そうね、本当に資料集みたいな感じで扱ってもらっても良いなと思いました。
やっぱりキレイな方がやる気出るじゃないですか(笑)。遊び感覚で学べるのが一番!
それは確かに。こっち(fx-CG50)の方がいろいろ触ってみたくはなりますよね。
グラフとかいろいろ作ってみたりして、ああこれこんな形してるんだって勉強してほしいなと思いますね。
回転体が描けたり、断面の具合もわかるみたいですね。数学Ⅲとか積分に立体が入ってきたりするんで。そういうのがすぐにできるのはいいですよねぇ。
そう、この3次元的な見方って難しいから、これで自分で学んで得意になるっていうのはいいかもしれないな。
すごく革新的な発展だなと思いました。このモデル(自分が持っている一般の関数電卓)より、こんなに豊富な機能があるのはすごいなと。手元でパソコンみたいなことができるなら、わざわざパソコン取り出してやる必要ないもんな(笑)。今研究から離れたけど、普通にこれ欲しい。
あと3Dグラフですね。視覚的に楽しいのがやっぱ重要かなと思って。
色でいうと、65536色って書いてある。
やば。2の……何乗だっけ。
16の4乗なんで……。
(関数電卓を手に)2の16乗だ! 使えるようになった!
▲「使えるようになった!」と嬉しそうなあさぬま
やったー!
やった〜!
一同:拍手
あさぬま:座談会を通して楽しさがちょっとわかったかも……?
なんかあさぬまさんめっちゃ嬉しそう(笑)。
ちょっと見えてますよ。さっきの連立方程式の遊び。
こうやって数字をランダムに入れて……、これで整数だったら嬉しいんですよね?
そう! 整数だったら嬉しい。