どうも、地理大好きライターのかっきーです。
今日は皆さんに「分水嶺」の神秘を味わっていただこうと思います。
そもそも、分水嶺ってなんなのかご存じですか?
分水嶺とは「水が流れる方向を決める境界」
分水嶺とは、ひとことで言えば「水が異なる方向に流れる境界」のことです。転じて「物事の成り行きが決まる分かれ目」の意味で使われることもありますね。
言葉の意味はわかっていても、いまいち実感が湧かない人もいると思うので、図で表します。
水は普通、標高の低い方へ流れるので、分水嶺を越えて水が流れることはありません。つまり、分水嶺のどちら側に雨が降るかで流れる方向が異なるのです。
記事を読んでくれている皆さんに、この自然の神秘を実感してもらいたい……。
というわけで、行ってみよう!
というわけで、同じ仙台在住ライターのトラくんを道連れに、分水嶺に行ってみることに。
▲東北大学大学院理学研究科1年・埼玉出身のかっきー(左)と東北大学文学部3年・秋田出身のトラ(右)
今日は分水嶺に行きまーす!
分水嶺……言葉としては知っているけど、ちゃんと意味をわかっているわけではないかも。分水嶺ってなんなんですか?
かっこよく言えば、人生の分岐点……ってところかな。
(何を言ってるんだこの人……)
まあ、とりあえずついてきてよ。
▲真顔でトラを連行するかっきー
分水嶺に到着!
仙台市から東北自動車道・国道47号を走ること約2時間……。
すごい山の中を経由して来たぞ……
あれが「堺田分水嶺」と呼ばれる分水嶺!
▲山形県・堺田分水嶺
堺田分水嶺:山形県最上町にある分水嶺。奥羽山脈の中心部に位置する。一般的に分水嶺は山の尾根に沿って分布し、流水がみられることは少ないが、堺田分水嶺は平坦な土地に位置し、上流からの流水がみられる。
水が2方向に分かれてる!
そう、分水嶺は水が違う方向に流れる境界のこと。ここでは北から流れてきた水が東西に分岐しているね。
なるほど、じゃあ東西のどちらに流れるかで、どの川に流れるかが決まるわけですね!
分かれた水がどこへ向かうかというと……あの石版を見てごらん。
▲堺田分水嶺に置かれていた石版
「日本海」と「太平洋」?
この堺田分水嶺で分かれた水のうち、西に向かったものは山形県酒田市で日本海に、東に向かったものは宮城県石巻市で太平洋に注ぎ込むんだ。
▲分水嶺を出発した水のゆくえ
ここでどっちに行くかで、全く違う海に流れていくことになるんですね……ロマンを感じるなあ。
どちらも100km以上の旅路を経て、さまざまな川と合流して海に流れ込むことになるんだ。
河口ではどのくらい大きな川になっているんでしょうね。気になる。
じゃあ、川に沿って移動して、河口まで行ってみよっか!
連れて行ってくれるんですね!
いや、どうせなら2人いるし、この水と同じように二手に分かれよう。トラくんは秋田出身だから日本海側ね。
ええっ!(海無しの埼玉出身が何を言ってるんだ……)
トラが日本海側の紹介を、かっきーが太平洋側の紹介をすることになりました。
さあ、ここがこの記事の分水嶺です。あなたは、日本海側と太平洋側、どちらに行ってみたいですか?
下の画像の行ってみたいほうを押してください!
地図の出典:国土地理院HP・地理院地図Vector