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いざ、太平洋へ!

さあ、太平洋側の河口まで行ってみましょう!

鳴子峡

分水嶺を出発した水は、大谷川おおやがわという川として流れていきます。

そして堺田分水嶺から約9km地点のところで、鳴子峡なるこきょうという峡谷にさしかかります。

奥州三名湯のひとつ・鳴子温泉が近くに位置しています。

このあたりは温泉地が多く、鳴子峡でもいわゆる「温泉のにおい」がかすかに感じられます。

▲鳴子峡を流れる大谷川。絶景
▲シンボルになっている大深沢橋

このあたりではまさに「急流」といった様子で、切り立った崖の中を流れていきます。水量はまだ多くないですね。

江合川と合流

鳴子峡を通り過ぎてすぐ、北から流れてきた江合川えあいがわと合流し、ここからはその名前を冠して流れていきます。

▲鳴子峡のときよりも平坦な場所を流れています

ここからしばらく、平野を流れていきます。

▲鳴子温泉のあたり

古川市では、東北新幹線の下をくぐります。

▲東北新幹線の線路と江合川

旧北上川と合流

石巻市に入ったところで、江合川は旧北上川と合流します。ここから河口まで、旧北上川として流れていきます。

▲江合川(左)と旧北上川(右)の合流点。

旧北上川:もともと北上川は旧北上川の場所を流れていたが、現在は治水工事により分流されている。結果、新しい流路が北上川、昔からある流路が旧北上川と名付けられた。

そろそろ河口も近くなってまいりました。

▲石巻市街地の中洲にある石ノ森萬画まんが館。丸い特徴的な形をしている。
▲河口が見えてきました!

そしてついに!

▲河口を指さしているつもりです。トゥースではありません。

旧北上川の河口に到着!

分水嶺では少なかった水量も、たくさんの支流を集めてこんなに大きな川に成長しました。

堺田分水嶺から約116kmの長い旅がここで終わります。

いや、この水たちにとってはここがスタート地点なのかも。太平洋の海流に流されて、ここからいろいろな場所に旅立っていくことでしょう。

もしかしたら分水嶺で日本海側に行った水とも、広い海のどこかで出会うのかもしれませんね。

▶日本海側のページはこちら!

▶二人が再会します(両側を読んでから開いてね!)


地図の出典:国土地理院HP・地理院地図Vector

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この記事を書いた人

かっきー

東北大学大学院1年のかっきーです。地球科学を専攻しており、気象予報士の資格を持っています。埼玉西武ライオンズ・ボルダリングが特に好きです。楽しい記事を書いていきたいと思います!

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