「北岳主義」プレゼン大会「1位」以外も知ってくれ!!僕らが推してる「2位のもの」プレゼン大会
スペシャルQuizKnock編集部2023.12.22
sponsored by 味の素株式会社
突然ですが、クイズです。
もちろん「富士山」ですよね。易しすぎたでしょうか?
では、こちらはいかがでしょう。
正解は……北岳です。
北岳:via Wikimedia Commons Kumaapr9 CC BY-SA 3.0
富士山と比べると、知名度の差は歴然。日本で2番目の高さを誇るというのに……。
そう、つまり……?
今回は、そんな「愛すべき2位たち」の魅力を伝えるべく、QuizKnockの「北岳主義者」たちが集まりました。
北岳主義:伊沢拓司が
こちらの動画で提唱した「1番だけでなく、2番目のものも覚えようとする考え方」のこと。
皆さんお集まりいただきありがとうございます!
我々QuizKnockは知識集団ですから、1番だけじゃなくて「2番目」のものも広めていきたいですよね。
うんうん。北岳とかね。
今日は皆さん、もちろんこれを着てきてますよね。「北岳主義」グッズの“Know the Second”パーカー。
▲QurioStoreにて販売中
あーー!! しまったー!!!
みんな着てくると思ったのに。もうこの時点で僕の勝ちみたいなもんですね。
「やらかした……」
……ということで。今日は、知名度は劣るが素晴らしき「2位」のものを、思う存分語っていきましょう!
ちなみに今回の記事は……
味の素株式会社様の提供でお送りします!
お世話になってます!
それでは早速参りましょう!
第1プレゼンター:山本祥彰
トップバッターは山本。漢検1級を持つ彼が、みんなに広めたいある漢字に関する「2番目」とは……?
プレゼンは1番も大事!
私が紹介する「愛すべき2位」はこちらです!
「「蛾」」
…………。
「ガ」だが。
虫の「ガ」以外の何物でもないですね。
「この漢字からイメージされる虫 第1位」といえばもちろん……
「ガ」ですよね?
イメージというか、「ガ」そのものだろ。
伊沢「イラスト、ヨナグニサン(沖縄固有のガ)じゃん」
じゃあ「『蛾』からイメージされる虫 第2位」といえば……?
いやいやいや
ないですよ、そんなの。あとは全部同率最下位。
山本「いやいや、大事な2位がいるんですよ」
じゃあ発表しますね。「『蛾』からイメージされる虫 第2位」は
もちろん「アリ」です!!!
あ、あり???
なんで?????
まあまあまあ……
こちらの漢字、辞書を引いてみるとこのように書かれています。
この漢字には「アリ」という意味もあるんですね〜
へぇー!
「ギ」とも読むんだ。
「まゆげ」も気になるけど。
ということで、【蛾】の2番目こと「アリ」の意味を知ってほしい。
山本「蛾の触角のような美しい眉を【蛾眉】なんて言いますね」
「蛾」は、昔の中国では「アリ」の意味で使われていたんですよね。
「蛾」と「蟻」を見比べてほしいんですけど……
ほぼ一緒じゃない?
そんなことはない。
「羊」の有無はだいぶ違くない?
「蟻(アリ)」ー「羊」=「蛾(アリ)」ですね。
誰も納得しない謎解きだな。
ちなみに、他にも「同じ字で複数の生き物を表す漢字」はあって……
「鮪」は日本だと「マグロ」って読むけど、中国ではチョウザメを表す字でもあるんですよ。あとは「鵜」がペリカンとかね。
チョウザメって、あのキャビアが採れる? へえ。
中国にペリカンっていたんだ。
でもさ、同じ「蛾」の字に「ガ」「アリ」2通りの意味があるってややこしすぎない? 「アリ」って結局どういうときに使うんだ。
気になりますよねー。そしたら「蛾」を「アリ」という意味で使う熟語を見ていきましょう。
まずは「蛾附」! 「アリのように集まる」って意味です。
▲(集まるアリたちを表現している)
「岐阜」「義父」以外にも「ぎふ」って存在するんだ。
あと、こういうのもあります。
読みから意味まで「蛾附」と全く同じじゃん。
いやいやいや、まだあります。
「蛾賊」。大昔の中国で「黄巾の乱」を起こした人たちですね!
人々がアリのように集まったことから来ています。
……「アリのように集まる」って意味の熟語、多すぎだろ!
ってか「ガのように集まる」でもいいだろ!
まあまあ、安心してください。今度こそは……。
「蛾術(ギジュツ)」!
「小さなアリが大きなアリにならって蟻塚を作るように、人間も優れた人物にならって大きな事を成し遂げるべき」
……という意味があるんですね〜。
意味込めすぎだろ。
アリに大きいとか小さいとかあるの?
でもこれは初めて「ガ」にはない要素が出てきましたね。
ということで、私が伝えたいことはこちら。
我々も蛾たちのように、偉大な先人の行いに学びましょう!
崇高な教えに着地した。
言ってることは真っ当だな。
結果
なんか「蛾」がゲシュタルト崩壊してきた。
もう「アリ」にしか見えないわ。
「【蛾】でイメージする虫ランキング」という、いきなり「2位」の概念を揺るがしかねない切り口で勝負した山本。さすがの漢字知識で聴衆の度肝を抜くとともに、教訓もこもったありがたいプレゼンとなった。アリだけに。
第2プレゼンター:乾
2番手は乾。ただ1人「北岳主義」にちなんだパーカーを着て気合十分だが、果たしてどんなプレゼンを披露するのか……。
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