第4発表者:伊沢
トリを務めるのは「北岳主義」提唱者の伊沢。石田の発表のときからソワソワしていた彼だが、それにはある理由が……?
私が紹介する「2位だけどスゴいもの」はずばり……
上腕三頭筋!!!
んん???
上腕三頭筋の何が「2位」なんだ。
まあまあ、話を聞こうじゃありませんか。
▲不満顔の皆さん
皆さんは「一番有名な筋肉」といえば何を思い浮かべますか?
腹筋とか?
なぜ、腹筋なんですか?
割れてるとカッコいいから。
それはあなたの考えですよね?
なぜか詰められてる……
山本「心筋!」 乾「僧帽筋!」 石田「大臀筋! デカいから」
全部違います!
違うことはないでしょ。「イメージ」は人それぞれなんだから。
筋肉といえば……
フンッ……!
「上腕二頭筋」ですよね?
まあ、それはたしかに。
「力こぶ」なんて二つ名を持ってるくらいですから。ズルくない?
もはや「力」を代表してますもんね。
「筋肉見せて」って言われたときも上腕二頭筋見せつけますよね。
しかしですよ?
世間では明らかに上腕二頭筋が優遇されすぎている!
この由々しき事態に警鐘を鳴らすべくプレゼンを用意しました。
上腕二頭筋の影に隠れた素晴らしい2番手の存在を知るべきではないかと。そう、それこそが……
「上腕三頭筋」なのです! そうそう、ここです。
外側の主張した筋肉こそが上腕三頭筋。
ってか腕太っ……!
乾「太すぎてちょっと怖いな……」
こんな感じだったっけ?
いやいや、まだ小さいくらいですよ……(ニヤニヤ
そもそも、「〇頭筋」というのは「筋肉の数」のこと。上腕二頭筋は「長頭」と「短頭」の2つ、上腕三頭筋は3つの筋肉で構成されてるんですね。
左:上腕二頭筋、右:上腕三頭筋 via Wikimedia Commons:Anatomography CC BY-SA 2.1(画像を加工しています)
そういう意味だったんだ。
で、上腕三頭筋ら軽視されすぎ。
例えば、「マッチョな人」をイメージしたときこういう……
……って、さっきと同じ人!!!
さっきマフラー編んでたニキだ!
これも状況が謎すぎる。何歌ってるんだ?
気を取り直して、「マッチョな人」といえば上腕二頭筋に注目しますよね。
それに引き換え、三頭筋はいつも引き立て役なんですよ。
というわけで全国の上腕二頭筋至上主義者の皆さん、いいですか?
謎の言葉生み出さないで。
ちょっと待ッチョ!
…………。
…………。
……エヘン。なぜ三頭筋が大事かといいますと、日常で大事な動きを担っているわけです。
後半は結構限定的だけど。
しかもなんで画像の2/3が魔法かける様子なんだよ。
ホグワーツでやっていくにも筋肉が必要なわけです。最近のダニエル・ラドクリフがムキムキなのもそういうこと。
▲「エクスペクト・パトローナム!」にも上腕三頭筋が必要
一方、上腕二頭筋はというと……
異常に使いづらい!! トレーニーとゴリラと、『進撃の巨人』の調査兵団だけ。
本当に?
でも、確かに三頭筋は使う機会が多いかも。ラジオ体操とか、こんな感じで……
♪イチ、ニィ
サン……
はい! 今三頭筋使った!!
はい、また三頭筋! 三頭筋!
わかった、もうわかったから……。
いかに三頭筋の使い勝手がいいかもうよくわかったと思いますが、さらに決定的な証拠があります。こちら……
「範馬勇次郎ドアノブ事件」です。
???
範馬勇次郎は格闘漫画『グラップラー刃牙』のキャラクターですね。通称「地上最強の生物」。
「若い頃の勇次郎、弱くね?」論争のときによく引き合いに出されるやつね。
作中で勇次郎が明確に負けたのはこのシーンだけなんです。ドアノブ対決だけ。
実は「ドアノブを回す」動きは二頭筋を使っています。
つまり、二頭筋が弱くても地上最強になれるわけなんですよ。
でも勇次郎、腕太いっすよ?
良いこと言った。私が三頭筋を推す2つ目の理由がこちら。
ズバリ「デカさ」。三頭筋の方が大きな筋肉なんです。
つまり同じだけのトレーニングをしたら、三頭筋の方がデカくなるわけですよ。
そう言われたら勇次郎も三頭筋の方がスゴいように見えてきた。
それに、トレーニングの名前もカッコいい。
見てください、ほら。
Triceps Kickback––––
言い方の問題でしょ。
それに比べて上腕二頭筋のトレーニング名ときたら……
「チンニング(懸垂)」とかいかにも弱そう。
あ…………
なんか弱そうなフォントに変えてるし! 小ざかしい!
やり口がズルいんだよ。
気のせいですよ。
しかも、三頭筋は日常の動作でも鍛えられるんですね。例えば、こちら
我々クイズプレイヤーにとっての日常動作、「早押し」。長年続けてきた私の腕を見たまえ。
(本当に早押しのおかげなのか……?)
左の写真、5年前の動画か。こんなに太くなるのか……
「早押しと筋肉」といえば、1つエピソードトークがあるんだけど。
昔、『いいとも※』の最終回の1カ月前くらいに「クイズプレイヤー」として出演したときに、「クイズプレイヤーあるある」を披露することがあって、
『笑っていいとも!』:タモリが司会のお昼の帯番組。2014年3月に最終回を迎えた。
「早押しクイズプレイヤーは利き手でボタン押しすぎて、左右の筋肉量が違う」っていうあるあるを持っていったんです。
そしたらタカアンドトシのトシさんが「ちょっと見せてくれ」って言うから、見せてみたら
「全然同じじゃねーか!」って。
じゃあダメじゃん!
これが、僕がテレビで初めてやったボケ。
いいね〜 初めてにしてはオモロいじゃん!
以上をまとめると、上腕三頭筋は鍛えやすくて、使う機会も多くて、トレーニングの名前もカッコいいです。
二頭筋ばかりもてはやされてますが、三頭筋も意識してあげてください。
以上! ありがとうございました。
ドヤ顔、なんか腹立つな。
最後の最後まで筋肉の話だった。
結果
上腕三頭筋のごとく力強いプレゼンを披露した伊沢。上腕三頭筋の魅力は聴衆に伝わったものの、「結局、筋肉を見せつけたいだけでは……?」という疑念は拭いきれなかった。
三頭筋が日常動作でも重要なことはわかりましたね。
色んなスポーツでも大事ですよね、三頭筋。バスケのシュートの飛距離とか。
三頭筋が肝心な理由はわかったけど、「2位」の理由は?
上腕筋肉ランキング2位。2つしかないけど。
それで言ったら山本さんも2つしか候補なかったですし。
終わりに
いやー、2位ってすげぇな。なぜなら数あるうちの2位だから。
それにしても、色んな切り口の2位があったね。
「北岳主義」の精神を忘れず、2位にも目を向けていきたいですね。
というわけで、今回は「愛すべき2位プレゼン」を味の素さんの提供でお送りしました!
皆さんは「味の素」と聞いて思い浮かべるものはありますか?
サプリ! アミノバイタル!
うま味調味料! パンダがデザインされてて、振りかけるやつ。
どこのご家庭でも、きっと一度は使ったことがありますよね。
実は味の素さんは、100年以上アミノ酸を研究している「アミノ酸のリーディングカンパニー」なんですよ。
アミノ酸の企業……?
アミノ酸といえば、明治時代に池田菊苗博士が「うま味」の成分だと突き止めたグルタミン酸。それを商品化したのが「味の素」なんです。
偉大な功績だ……!
湯豆腐のだしの味が気になって研究した、ってエピソードがあるよね。
そして調味料やサプリだけでなく、現在は医学・薬学分野の研究や化粧品の製造まで手がけているんです。
医療まで! それはありがたいね。
調味料みたいな身近な商品の開発にも、生き物にとって大事なアミノ酸の研究の知見が活かされていたんですね。
▲アミノ酸に感謝……ッ!
アミノ酸についてもっと知りたいと思った方は、味の素さんの「アミノ酸大百科」や、「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」のページをチェックしてみてください!
アミノ酸にまつわるQ&Aなどなど、生活に役立つ情報が盛りだくさんですよ!
【味の素さんのサイトはこちら】
最後にクイズです
コラボ動画公開中!
メンバーが舐めている、謎の「白い粉」の正体とは……?
執筆:永岡 優
撮影:めーあ・野口みな子
編集:カタヤマ
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