究極的な目標「漢字について知らないことはない」
「漢字をコンプリートしたい」というのは、「クイズで出題される」などの枠も取っ払って全て知りたいということでしょうか?
究極的な目標は「漢字について知らないことはない」というところ。何を尋ねられても答えられるというのが、僕の掲げる漢字王の像という感じですね。例えば、どんな漢字を出題されても読めるし書ける、「【百】がつく四字熟語を教えて!」って頼まれたらいっぱい教えてあげられるような人間になりたい。
そのための一歩としてまず漢検1級には受かっておきたいですね。1級を勉強するなかでも、まだまだ知らないことがたくさんあることを実感するので。ただ、僕は漢字を勉強しているだけでも楽しいので、楽しみながら勉強するというのは大前提かなと思います。
使命感ではなく、「楽しいから勉強している」というのが今日のお話からひしひしと伝わってきます。
最近も、おもしろい漢字を見つけたらよくメモしています。缶ジュースの「缶」という漢字があるじゃないですか。あの漢字はもともと我々が思い浮かべるような容器の缶のことを表していなかったんですよね。
なるほど! 知らなかったです。漢字を勉強することでそういう言葉の歴史みたいなのを紐解くおもしろさもありますね。
この漢字、もともと「缶」じゃなかったのか〜って。よく考えたら(容器の)カンを表す漢字があるのって不思議だよな〜とか。勉強すればするほど、どんどんおもしろいことが見つかるんですよね。
漢検に挑戦したい読者へのメッセージ
QuizKnockの読者や視聴者からしばしば「理系だけど・社会人だけど漢字の勉強って役に立つの?」という質問をいただくことがあります。最後に漢字の勉強をしたいと考えている方々にメッセージをお願いします。
漢検を、語彙力を上げたいという動機で受験するのも、単に趣味として受験するのもいいですね。欲を言えば、ゴールの先で「何がしたいのか」を明確に持って勉強すると、もっとモチベーションがあがっていいかなと思います。
何かを勉強するための足掛かりや、自分の武器を作るための漢字の勉強といったところでしょうか。
何事も目標がないとうまくやれないと思うので、漢検を勉強したうえでどういう姿になりたいというのをイメージして、バリバリ勉強してほしいと思います!
漢検は級が細かく設定されている分、勉強のモチベーションとして目標が立てやすいというのもありそうですね。本日はお付き合いありがとうございました!
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インタビュー中、漢字王の称号を背負うことについて訊くと「求められるレベルがめちゃくちゃ高くなっている」とこぼしつつも、「『漢字が強い』ことは誇りに思っていきたい」という力強い答えをもらいました。
専一に物事を究めることは容易ではない。しかし、今回のインタビューでも「楽しみながら勉強するというのは大前提」と山本さんの漢字の勉強を楽しむ姿勢が印象的でした。それは動画で魅せる雰囲気と個人的に重なる部分があります。
勉強で挫折することもあるかもしれませんが、我々QuizKnockと一緒に楽しく未知の世界を学んでいきましょう!
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