こんにちは! 好きな動物はヒト、村上です。
動物ってもふもふでかわいいですよね。

犬、猫、うさぎ、羊などなど……。見ているだけであったかそうで、寒い日に出会うと少しうらやましくなります。
「ヒトももふもふだったら冬をもっと楽に過ごせたのでは?」とも思います。
よく考えてみると不思議ですよね。ヒトも動物なのに、なぜ毛があまり生えていないのでしょうか?
毛をなくす必要があったわけ
ヒトの祖先がいつ頃から毛が少なくなったのかに関して確実な証拠はないものの、数百万年単位の昔のことであるという考え方が一般的です。それだけ遠い昔のことですから、この疑問に対する答えをはっきりと決めることはできません。複数の説が唱えられているのもの、完全には解明されていないのです。
その中でも有力だと考えられている説に「サバンナ説」があります。
ヒトの祖先が森から出て暮らしていたとされるアフリカのサバンナ。そこは木陰が少なく、直射日光が容赦なく降り注ぐ場所でした。そして、森と比べて食べ物も豊富ではなく、長距離を移動する必要がありました。

サバンナは気温が高く、乾燥しており、とにかく暑い。そんな環境で生き抜くためには、体を効率よく冷やすことがとても重要になります。
毛で覆われた体には熱がこもりますよね。長い距離を歩いたり走ったりするためには、活発に動き回っても体温が上がりすぎない仕組みを備えているほうが有利です。
ヒトが世代を重ねる中で、たまたま生まれた体毛の薄い個体が生き残っていく……。サバンナ説では、そんな自然選択の結果、少しずつ毛が少ないヒトが増えていったと考えられています。
ヒトと同じく体毛が薄い陸上生物としてはゾウやサイなどもいます。現在は主に暑い地域に棲むゾウと、かつて寒冷地に生息していたマンモスを比べるとより理解しやすいかもしれません。

もふもふは暑さに対しては不利だったということですね。
毛がなくても生き残れたわけ
もちろん、もふもふは皮膚の保護にもなりますし、寒いときには保温できるなどメリットもあります。
長距離を移動する動物は他にもいるのに、なぜヒトは毛がなくなったのでしょうか?
発汗のおかげ
その理由のひとつは、発汗能力があるからです。
ヒトは全身にエクリン腺という汗腺を持ち、水分を多く含む大量の汗をかくことができます。

汗が蒸発するとき、皮膚から熱が奪われる気化熱によって、体温を下げることができます。汗が効率よく蒸発するためには、体毛が薄い方が有利です。
実は、ヒトと同じように全身で汗をかく哺乳類はとても少なく、有名なものではウマくらいしかいません。発汗による体温調節ができることが、ウマが長距離を走れる理由のひとつといえます。
発達した脳のおかげ
もうひとつの理由は、脳が発達していたからです。
体毛を失ったヒトは、寒さに弱くなりました。ですが、賢いヒトは、寒さをしのぐ術を心得ていました。そう、火を利用したのです。
はじめは野火を利用していたとされますが、次第に火の制御法を覚え、火を持ち運び、さらには自分で火を起こすことまでできるようになりました。火を自在に扱うことができれば、体毛がなくても暖を取ることができますよね。

火は熱源となるだけではなく、動物を追い払うために使われたり、食べ物をより消化しやすい形で、おいしく食べることを可能にしました。
人類は、火の扱い方を身につけたことで、体毛を捨てたことによる寒さに対処できただけでなく、よりいろいろな方法で厳しい自然に立ち向かうことができるようになったといえます。
まとめ
ヒトは他の動物と違いもふもふではありません。
しかし、毛を捨てた代わりに進化の過程で、汗で体温を下げ、発達した脳で環境に適応し、知恵で温もりを生み出しています。
私たちは寒い日にコートを着ますね。コートに包まりながら「ヒトはこんな進化を選んだのだな」と思いを馳せてみるのも悪くないかもしれません。
もふもふじゃない我々ヒトもとってもかわいいですよ!
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