こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
【前回はこちら】
最近はロケ企画の作問やロケハンでてんてこまいです。
プライベートではほぼ旅行をしない出不精人間なのですが、仕事を頑張っているうちに自然と日本のいろんな場所を見て回れるのはお得感があっていいですね。
今回紹介するのは、ふくらさんによる「野菜食レポ」クイズの企画です。この連載で紹介してきた企画と比べると、取り立てて準備が大変だったわけではありませんが、僕が提案したということもあり、思い出深い動画です。
「嫌い」より「面白い」を優先するふくらさん
ふくらさんといえば、QuizKnockのなかでも「野菜嫌い」ということで有名です。
この動画は、そんなふくらさんに野菜を食べて「食レポ」をしてもらい、そのコメントから何を食べているのかをメンバーが当てるという企画です。
▲ヒントはふくらさんの食レポのみ!
僕がQuizKnockに加入したころから、いろんなものとQuizKnockを組み合わせておもしろい企画が生み出せないか考えていました。そんなときに、VTuber・樋口楓さんの食レポクイズの動画を見て、「これをふくらさんが野菜でやったらどうなるだろう……」と思いつきました。
▲ふくらさんは野菜が嫌い、なんですが……
企画を考えたものの、野菜嫌いなふくらさんが協力してくれるのかが唯一にして最大の懸念点。恐る恐るふくらさんに相談してみると、「おもしろいからやるか〜」と言ってくれました。
おそらく、ふくらさんとしては野菜を食べることは根本的に嫌だったはずです。だけど、「おもしろそう」が「食べたくない」を上回ったから、なんとか頑張ってくれたんじゃないかなと思います。嫌いなものでも「動画のために」と食べてくれるプロ意識に感服しました。
別の動画の撮影中にこっそり調理
動画内で出題した野菜の準備は、買い出しから調理まで僕が行いました。調理と言っても、「素材の味」を大切にしたいので、野菜は全て「生」か「茹でただけ」の状態で提供しています。
当時のオフィスは撮影部屋のすぐ隣にキッチンがあったため、前の撮影をしている横でこっそり調理をしていました。撮影の邪魔にならないよう音を立てず、他のメンバーにも見られないよう、細心の注意を払いながら準備をしました。
▲僕が茹でたアスパラです
ふくらさんの「いろんなリアクション」が引き出せるように、野菜はそれぞれ異なる特徴があるものを選んでいます。
玉ねぎは初手なので味にインパクトがあるものとしてチョイス。音に特徴がある野菜として選んだセロリは、山本が音だけで当ててくれたので狙い通りでした。特にロマネスコはフラクタル構造を持つため、それを説明することで展開が生まれるのではないかと考えて選びました。
▲ロマネスコは構造がおもしろい
本当はサボテンも使いたかったのですが、手に入れるのに時間がかかりそうだったので断念しました。なので、2回目のときには食べてもらいました。
ちなみに、ふくらさんは特にトマトが苦手なイメージがあったので、企画のためとはいえ、さすがにここでトマトを食べさせるのは鬼すぎると思い今回は避けました。