こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
【前回はこちら】
12月ですね。「年末進行」なんて言葉があるように、年の暮れにかけての社会人は忙しくなりがちです。年末休みの分、スケジュールが前倒しになって色々大変になっちゃうわけですね。
僕もその例に漏れず、襲い来るあれやこれやの締め切りと格闘中です。 年末まであと3週間、頑張って乗り切っていきたいですね。全部終わったらゆっくり読書するぞ……!
今回は森永製菓さんとのコラボ動画について振り返ります。新しい言語の制作過程から撮影秘話まで、動画の裏側をお楽しみください。
「未知の言語」を作った理由
実は、今回僕はそこまで奮闘したわけではありませんでした。もちろんラクができたわけじゃないんですが、いろいろな人のすごすぎる力を集めて準備をすることができたので撮影に余裕を持って挑めたんです。
今回は、とにかくメンバーに頭を使ってもらう動画にしたいと考えていました。どんな内容なら疲れるほど頭を使ってもらえるかを考えに考えて、「新しい言語を解読してもらう」ことを思いつきました。QuizKnockの動画ではこれまでもさまざまな暗号を解いてきましたが、一から作った言語だけの問題を解くってやったことなかったなと。
▲3人がかりの解読は難しい回です
この言語が使われている場所の設定は、地球のどこでもない、よその星。河村さんがスチームパンクの世界を舞台にすることを提案してくれ、ストーリーとパズル部分を作成してくれました。
▲地球外の星を舞台にすることとパズルは河村さんの発案
そしていよいよ、今回の企画のキーとなる謎の言語「キプソル語」の制作に入ります。
新しい言語はたった2日で生まれた
今回の動画で「未知の言語」を作れた理由。それは、動画にも「ジポール」として現れた、QuizKnockのエンジニアのZiphilさんがいたからです。
Ziphilさんは言語を作る趣味があり、シャレイア語という人工言語を制作しています。言語の知識も豊富なので、新しい言語を作るならZiphilさんをおいて適役はほかにいませんでした。
Ziphilさんには河村さんの作ったパズルをもとに、新しい言語の作成を依頼しました。
このキプソル語、Ziphilさんはどれくらいの日数で完成させたと思いますか?
▲こんなによくわからない見た目なのに言語
なんと、ほぼ2日です。しかもZiphilさんは、見た目の違う文字を3案も出してくれました。初めて見た時、「こんなの作れるの天才やな……」と思ったのを覚えています。星座や機械の部品をモチーフにして考えだしてくれたようなのですが、結局、一番言語に見えにくいものが面白いと思い、歯車がモチーフになったあの文字を選びました。
言語の完成後、僕はこの不思議な文字を映し出す石板が欲しくなりました。そこで、ものづくりが得意な灼熱亭火焔さんに相談して、レーザーカッターで石板を作ってもらいました。あの石板、動画でも「重い!」という声があがっていましたが、実は20kgほどもあって、オフィスに持ってくるのが大変でした。
▲本当に重かった
そして、動画で登場した日誌は、入社して数日のデザイナーさんに作ってもらいました。入社早々「未知の言語の道具作ってください」なんて変なお願いにもかかわらず、異世界の雰囲気に合う画像を作ってくれました。
▲入社後すぐに未知の言語と遭遇してもらいました
動画に使う道具の準備は、たくさんの人による協力のおかげで無事完了。QuizKnockのメンバーだけでパズルや言語、石板や画像が揃うなんて最強ですよね。