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大野3問目

――本日1番文字数が多い問題です!(笑)

これは制限時間厳守でお願いします。

俺もうマグカルゴの体温知らないから終わった。

たぶん体温は思ったより高いですね。

そもそも「マグカルゴの比熱※11」ってどういうこと?

論文調べて溶岩の比熱をもってきました。

これもう来年の「頭脳王」※12とかで出すべき問題だって! ここで出す問題じゃないよ。

これマグカルゴの体温間違ってたらこの計算何も意味ないから悲しいな。

※11比熱:物質1gの温度を1K上昇させるのに必要な熱量。
※12「頭脳王」:日本一の頭脳を競う日本テレビのクイズ番組。ダイナミックな計算問題が名物。

こうちゃんの解答は「25g」(ペンが薄くなってしまいました)

【解答】
ソフロレリア:107.2g
永岡:10g
Yoshida:8g
こうちゃん:25g

有効数字1桁だっけ?

そうです。

なんだ、絶対当たんないじゃん! もう〜!

1桁か! いろいろだめだ。

計算が成立している人から話を聞いていきますか。ソフロレリアさんはいかがでしょう?

成立はしてないんですけど(笑)。マグカルゴの体温は1万度だったかなと思ったんですけど、計算が意味不明になっちゃったので、すみません、映さないでくださ〜い(笑)。

計算式が映らないように隠すソフロレリア。「32兆km事件」味がある

永岡さんは?

私は3000℃で計算しました。何かが3000℃だった気がするんですけど、マグカルゴである自信はないです。マグカルゴの重さをXとおいて、比熱と温度上昇とマグカルゴの重さ、イコール熱の授受で計算式を立てました。で、答えは10gになりました。

確かマグカルゴの体表は10000℃だった気がして、それに対してマグカルゴの一部をXg切ったときにその一部が100℃まで下がったときとの熱の授受だったら、8.4848……みたいになりました。

そーいやそんなんだったわ、計算式。

こうちゃんは勘ですか?

有効数字1桁だっていうの覚えてて、5gにしようと思ったのに、最後何かに駆られて間違えちゃった。

キレイに1人正解が出て良かった! 解説はYoshidaさんの通りです。日本語版だと「10000ど」としか書いてないですが、英語版の図鑑説明だとちゃんと華氏で書いてあって、ちゃんと10000℃に相当します。あとは物理基礎を思い出して計算すると、8gになります。

物理基礎は全然使ってないんだよ……。

本当に10000℃なら、マグカルゴは実際見るとあんな赤色してないんですよね※13。白く光っているという。

皆さんも山で遭難して火が起こせないというときは、マグカルゴの体の切れ端を鍋にポトンと落としてもらって……。

マグカルゴ8gってどうやって鍋に入れるの。

ポケモン愛護の観点で罰せられますし、タングステン※14製の鍋でも融けますよ。

ちなみにマグカルゴって体重はいくつなんですか?

体重は55kgなので余裕です。

永岡さんなんで3000℃なのに値が近いんだろうと思ったら、水を100gで計算してますね。

100gじゃなかったですか?

いや、水は300mLです(笑)。

※13マグカルゴは実際見るとあんな赤色してないんですよね:赤い星アンタレスの表面温度は約3500K、白い星ベガの表面温度が約9500K。電球のフィラメントや恒星など、高音の物質は温度によって決まった色の光を放つ。これを「色温度」という。
※14タングステン:金属の中で最も融点が高い。融点は約3400℃。

Yoshida3問目

――泣いても笑っても最後の1問です。ポイントを整理すると、ソフロレリアさん・永岡さんが3ポイント、Yoshidaさんが2ポイント、こうちゃん・大野さんが1ポイントです。

ちなみにタイプは18個あります。

私、クチートとプリンは必ずパーティに入れます。前シーズンはマスターボール級※15に到達しました。

それ、すごいなぁ。

これは正解してあげたい。

自力でってことじゃなくて全部ですよね? プクリンで考えたらちょっとわかりやすいかもしれない。プリンよりは見るから。

ちなみに前々回シーズンの「プリンといっしょに使われたポケモン」を調べたら、そのまま私のパーティでした。

対戦環境にオンリーワンだ。

※15マスターボール級:オンラインのポケモン対戦「ランクマッチ」において最高級のランク。

3人の解答が被り、それぞれこの表情

【解答】
大野:10
永岡:10
ソフロレリア:10
こうちゃん:5

こうちゃん5つは何だと思いました?

全然わかんないけど、[みず]とか覚えなさそうだなと思って。あと、[ゴースト]も覚えなさそうでしょ、とかいろいろ考えた結果、5つくらいかなと。

大野さんは?

タイプを書き出して、ありそうなものを消していって残ったのが切りよく10だったから10にしました。

永岡さんは?

まずプリンの覚えいる技のテンプレートといえば、「はたく」「ころがる」「うたう」「ねむる」でスマブラだとその技構成なので、まず[ノーマル]と[いわ]はあるだろうと。あと、タイプ一致なので[フェアリー]もあるかと思いました。で、[こおり]が「れいとうビーム」とか「ふぶき」とか覚えるんですよね。ガブリアスを狩っているいにしえの記憶があって。あとは、[ノーマル]だと[あく]とか[はがね]は入ってくるだろうということで10にしました。

ソフロレリアさんは?

僕はこれ間違えて覚えるほう書いちゃったんですけど(笑)。あと言われてないのは、3色パンチ※16も覚えるし、初代の[ノーマル]ポケモンは何でもかんでも覚えるイメージがあるんですが、挙げていったなかで絶対思いついてないものがあるだろうと思い、+2して、覚えるほうを10と書きました!(笑)

覚えないほうを聞いてくるんだから、少ないんだと思うんだよね。

技範囲の広さをプレゼンするならってことですよね。

そうそうそう。

※163色パンチ:「かみなりパンチ」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」の総称。

この子、技をよく覚えまして。

クリックするとアップにできます

「シャドーボール」覚えるんだ〜!

めっちゃ悔しいんだけど。4って書いてたら当たってたじゃん。

対戦でプリンを見たときはお気をつけください。

侮ってました。ごめんなさい。

ちなみにこれ以上の技範囲を持つのはニドキングとかですね。ニドキング16だった気がします。

結果発表!

  • ソフロレリア:解答3=3ポイント
  • 永岡:作問2+解答1=3ポイント
  • Yoshida:作問1+解答1=2ポイント
  • こうちゃん:作問1=1ポイント
  • 大野:作問1=1ポイント

ということで、ソフロレリアさんと永岡さんの同点優勝!!

――では、まず正解数もトップでした、ソフロレリアさんから感想をお願いします。

めちゃくちゃ楽しかったですね。個人的な話をすると、永岡さんがオオカミで制覇されたことがある「99人の壁」(フジテレビ系「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」)にジャンル「ポケットモンスター」で出場したことがあって、4問目までいったのですがばっさりカットされてしまったんですけど……。

今回はベテラントレーナーとしての意地が見せれられてよかったです。ポケモン、めっちゃ対戦をやっている人とか、対戦はやってないけど昔からジョウト地方が好きな人とか、楽しみ方がいろいろあって、それぞれのポケモンの経験が今回の問題の「味」になってましたね。対戦ありがとうございました!

――作問はトップでした。永岡さんはいかがでしょうか?

おもしろかったです! ずっとポケモンが好きな人に出したいと思っていた問題が出せて、それをしっかり打ち返してもらえたので満足しています。

クイズをやっているなかで、ポケモン好きな人どうしでもこれだけ濃密に語ったり、知識を戦わせたりすることはあまりなかったので、とても貴重な時間でした。みなさんも良きトレーナーライフを。

――おめでとうございました!

あと、ソフロレリアさんは次回作とかで「ソフロレリア博士」として登場してほしいですね。ポケモン知識すごいし、本当に「博士」だし、名前も違和感ないし。

植物の名前ですからありえますよ(笑)。

――続いて2ポイント獲得、2番目に多く正解も出していたYoshidaさんはいかがでしょう?

マイナーなところの知識はあるので、そこは生かせたのではないかなと思います。他の部分で歴史とかが弱かったので、また学び直していきたいです。あといろんな方と対戦したいと思いました。こうちゃんと対戦したいですね。

いいよ、全然(笑)。あ、でもまだ今調整中だから。

――大野さんはいかがでしたか?

みなさんポケモンめっちゃやり込んでるし、クイズも強いな〜と思いました。あまりやり込んでいない僕は「頭脳王」風の問題を投げることで爪痕を残せたかなと思います。作問していて、ポケモンというコンテンツの広さ、深さを思い知りましたね。ゲームだけじゃなくていろんな展開があるし、今回アニメや映画の要素はあまり出てきませんでしたが、それらも含めると無限大だなと改めて思いました。ポケモンというコンテンツの凄まじさを感じました。

――最後にこうちゃんの感想をどうぞ。

そもそもなんで最近ポケモンにハマっているかというと、コロナ禍で人と会えないから、何か家で打ち込めることがないかな〜と思ってたときにポケモンの存在を思い出したんですよね。それで最近またハマってたんですけど、こうやってベテラントレーナーの人たちとちょっとは張り合えるくらいには、知識がついてきて良かったなと思います。子供も大人も世界中の誰でも楽しめる、幅広い世代の心をつかむ名コンテンツだなと思います。

宣伝みたいになっちゃいましたけど(笑)。

あとがき

前編のまえがきぶりです。第1回QuizKnockポケモンクイズ王の片割れ、ソフロレリアです。

クイズもポケモンも好きな出場者の情熱の下にバトルが繰り広げられまして、言い出しっぺの私、戴冠しました。これからは永岡さんとともにチャンピオンとして、QuizKnockメンバーから、延いてはみなさんからの挑戦を受ける立場に(?)。珠玉のポケモンクイズを引っ提げたトレーナーと目線を合わせるのを楽しみにしています。

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この記事を書いた人

ソフロレリア

高橋太郎の名でも活動中。博士(農学)。植物の研究をしています。ポケットモンスターと乃木坂46とウイスキーが好きです。

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