「1日〇時間勉強」は正しい?
もちろん勉強はしないよりはする方がマシなので、強制的に勉強する時間を作るという意味では全く無駄ではないと思ってます。目標がなければ1日中スマホゲームをやっていた人が、目標を掲げることで歴史の単語を1つでも覚えたのなら、それは価値のあることですからね(ちなみにスマホゲームをやることも、人生においてはめちゃくちゃ価値のあることですので、否定するつもりは全くありません)。
▲ゲームの時間も大事……でも今日は勉強の話
ただ、受験を志す者にとって、このような目標の立て方は「勉強することの意味」を捉えきれていないなと思います。
たとえば、定期試験の直前に「1日〇時間勉強する!」という目標を立てたとしましょう。高得点を目指し、試験範囲の事柄を完璧に理解しようと努める日々。
▲試験前の追い込みだ!
ここで、ひとつ疑問が浮かんできます。あなたが試験範囲の事柄を理解するのにかかる時間が、なぜ前もってわかるんですか?
だって普通は自分がどこでつまずくとか、どこを覚えきれていないとか、始める前からわかるはずがないですよね。自分が試験範囲を完璧にするまでに、「結果的にこのくらい時間がかかった」というのが本来あるべき姿だと思うんです。
▲「〇時間勉強する」という目標の立て方はイマイチ
もちろん、経験的に「1日〇時間すれば試験範囲を覚えきれる」とわかっていて、これまでに納得できる実績(学年1位とか)を積み上げてきた人なら問題ないと思います。私も「ざっくりこのくらいのペースでやれば試験までに間に合うかな」という計画はよく立てていましたからね。
何を伝えたいかというと、勉強はやっぱりそれ自体に意味はなくて、闇雲に勉強時間を積み重ねるのも意味がないだということ。1日にどれだけ机に向かっていたとしても、全く試験に出ないことを覚えていたり、効率の悪い方法で勉強していてはもったいないです。
「〇時間勉強したから満足!」というのではなく、試験範囲のことをちゃんと覚え、理解できたか。その観点で、今一度自分の勉強を振り返ってほしいです。
「強者の矜持」を持つべし
「自分は成績上位者だから、落ちるわけにはいかない」という考えを持つのも大事だと思っています。私はこの考えを持ち続けたことで、大学受験を乗り切れたと思っています。
▲「上位」から落ちたくない
良い成績を維持するためには、「自分は勉強ができる人間だ」と認識する必要があると思うんです。「自分は誰にも負けない強い存在。そんな自分が、試験で手を抜いて、負けることなんかあってはならない」と考えるんです。
挑戦者の気持ちでいると「負けても仕方ないか」と思うことができちゃうんですが、自分は上に立つ存在だと思うと、もう手を抜くことは許されません。これが私の考える、勉強における強者の矜持です。負けたら終わり。自分は強者ではなくなってしまうのです。
今成績上位にいる人はこんなふうに考えて研鑽を続け、今はそんなに成績良くないよという人は、一度奮起して上位に食い込む。こういうのはいかがですか!?
▲一度上位に食い込んだら、意地でも落ちないように頑張る
逆に大学生の頃の私は「強者の矜持」を持っていなかったので、成績上位に行けなかったんだと思います。それよりも大学生活を楽しもう、的な考えの方が強かったですね。だから、全員がこんなふうに考えろとは思わないですが、最終的に受験で成功したい、成績上位でありたい、と思う人には、この考え方をおすすめします。
こうちゃんに質問
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今週の「こうちゃんに質問」は豪華版! 質問にたくさん答えようと思います。どんどんいきましょう!
こうちゃんさんはぶっちゃけどっちが良いと思いますか。それから朝きちんと起きられる方法はありますか。