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河村が用意した「秘策」とは?

ブックスタンドは、「本を読んでいるときの問題」に対する発明でした。でも、それより前提の部分に問題があります。
どういうこと?
読まない本はどうするか? そう、「積む」んですね。
積読……! 人類の、課題……!
ということで、次は「積読」を解決する発明を持ってきます。
これも本を置いて使うブックスタンド的なものです。
なんか要素が多いぞ。
本が積まれてますね。
積読してるときって、下に埋まってる本をわざわざ掘り返します?
確かにやらないですね……。
自分で掘り返さない人の積読を解消するためには、外からの干渉で「無理やり掘り起こすこと」が必要です。
外からの干渉?
まぁまぁ、見ていてください。
まず、このスタンドにつながったペットボトルをご家庭の水漏れのところにセットしてください。
ご家庭の水漏れってなんですか!
本を水のそばに置くな!
▲ダミーの本(小物入れ)を使っています
水漏れをためていきます。
怖い怖い!
▲伊沢、退避
これによってこの装置が……

グッ

グググッ

バタン!

こうやって定期的に崩れることで、積読を解消します。
本が傷むでしょう!!!!
なんという原始的な……。
この発明は、手動でできる「積読解消」という行為を自動化したことに意味があるんです。
しかも、水漏れの水を活用できるので、資源の無駄をなくせます! たぶん日本が良くなるはず!
まず水漏れを直せ!!!
1個目の発明ではあれだけ本が傷むのを嫌っていたのに、こんな大胆に崩すのって本を大事にしてないんじゃないですか?
本を一番大事にする方法は……
読むことですからね。
元も子もないことを……。

JERAの2人のジャッジは……?

なんだか言いくるめられた気がしますが、JERAのおふたりの評価は……
ちょっと待ってください! ひとついいですか?
まさかお叱りの言葉が……?
その2つの発明品の「名前」を教えてください。
興味津々だ。
そうですね……ブックスタンドが「とうろう君」で積読が「ししおどし君」です。
もう完全に日本庭園じゃないですか!
▲趣?
なるほど……わかりました!
(何がわかったんだ……?)
では、札をお上げください!
▲いいねは合計3つ!
なんか評価甘めじゃないかー?
「ししおどし君」は「本がかわいそうだな」と思ったんですが、名前が大変かわいらしかったのでそこで大きく加点でした!
名前思いついて良かったァ……!
問題の着眼点はすごく良かったんですが、解決策が破壊的すぎますね……まさに「破壊的イノベーション」ですかね。
物は言いようですね。
▲「審査員のポジティブ変換がすごいぞ」
「とうろう君」の方は身近な問題に着目したことと、その解決法がとても良かったです。
そうですね、「とうろう君」は「地味だけど役に立つ」というところがとても良いですね!
「身近なもの」「地味だけど役に立つ」ということがJERAのおふたりに刺さってますね。
私たちJERAは、皆さんの身近に当たり前にある「電気」をつくる発電会社です。

縁の下の力持ちとして、「電気がある当たり前の生活をしっかりと守る」という気持ちで日々仕事をしていますから、派手さはないけど役に立つというところに、とてもシンパシーを感じる発明でした。
無理やり褒めポイント見つけてません???
ちなみに、最初に「JERAは日本最大の発電会社」という紹介がありましたが、JERAは火力発電を中心に国内の発電電力量の約3割を担っているんですよ

それに世界中に燃料を調達するためのサプライチェーンを持っていて、取扱量では世界最大級なんです。
▲JERAコーポレートサイト「一目でわかる知るJERA」より作成
最近では、CO2を出さない再生可能エネルギーが注目されていますが、天候や季節などによって発電量が変わってしまうという弱みもあります。

このため、天候や季節などに左右されず安定して発電できる火力発電も、なくてはならない電気をお届けするために重要な役割を担っているんですよ。
今CMの時間なの?
そりゃあ、JERAさんに来ていただいてるのでしっかり入れてもらいますよ。
▲伊沢のペースに飲まれそうな2人
僕は普通に勉強になったな〜。
僕はししおどしの方を電灯とかにすれば良かった。
電気で加点を狙いにいかないでください。
チャンイケさん、伊沢さんは河村さんのプレゼンいかがでしたか?
とうろう君はインテリアに良さそうですが、ししおどし君はもっと本を大事にしてほしい。
インテリに求められているのは「手段に拘泥こうでいして目的を見失うこと」なんだよね。それでインテリの笑いが生まれるから、その点では100点満点。
伊沢さんがバラエティ番組で何を考えてるかがわかっちゃったな。

本に関する2つの問題を解決(?)するアイテムを発明した河村。「ししおどし君」の破壊的難点も、ネーミングセンスで取り戻すことに成功しました。

2人目:チャンイケ

続いてのプレゼンターは京都大学の大学院出身・チャンイケ。理系である彼が発明したものとは一体何なのでしょうか?

突然ですが皆さん、忘れたくないものってありますよね。
俺は忘れたいことばっかりだよ……。
急にどうしたんですか。
▲突然しょぼくれクイズ王
忘れたくても忘れられないものも確かにありますが、「忘れちゃいけないのに忘れちゃうもの」もあるじゃないですか。
クイズ大会なんて答えを忘れることばかりだよ。
クイズ大会だと、ペーパーテストで使うバインダーもよく忘れちゃいますね。

バインダー:筆記テストを行うクイズ大会もあるが、会場によっては机がない場合もあり、参加者はバインダーを持参することになっている。

でも、クイズ大会では、なくしたい「〇〇忘れ」がありますよね?
ペーパーテストの自分の名前の書き忘れとか?
そうです! 学校のテストでも「名前を書くこと」は一番忘れちゃいけないことですよね。
いくら答えが合っていても0点になっちゃうからね。
かくいう私も一度クイズ大会で名前を書き忘れたことがあります。
めちゃくちゃかわいそう。
ということで、今回は「名前の書き忘れ」をゼロにする発明を作ってきました。
こちらが、名前の書き忘れをゼロにするヘルメット、名付けて安全リマインダー」です!
めちゃくちゃヘルメットじゃないか。
そんなもんテストに持ち込むな。
上のちょんまげみたいなところがかわいいですね。
これストローです。まだ試作品ですので、実用化されればちゃんとした素材で作ろうと思います。
ちゃんとした素材ってなんだよ。
使い方は、上についているタイマーをセットして付属の糸を引っかけるだけ!

実際にペーパークイズを解きながら実演してみますね。少々お待ちください。

ググググ……

名前は書き忘れるのに、名前を書き忘れないための準備は忘れないのかよ。
その時間で名前書けばいいのに。
このタイマー、鳴るまでカチカチ言うやつじゃない?
まぁまぁ落ち着いてください。準備ができたら、テストが始まる前にヘルメットを装着します。
絵面はだいぶ面白い。
こんな人がテストにいたら集中できないよ。
では、テストを解いていきますね。

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

えっ、これどれくらいかかるの?
たぶん3、4分くらい……。
長ぇなぁ!!!
もうちょっと、あともうちょっとなんで!!!
じゃあ、「待ち」の時間ですかね……。

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

カチ カチ カチ カチ カチ カチ……

5 分 後

これ、作動してないって説はない?
いやー、それはないと思うんですが……
▲自分で装置を確認できないという難点
機構としては、タイマーに割り箸がくっついてます。それで割り箸がひもを引っ張ると布が落ちてくる、という仕組みです。
▲どれどれ……
あれっ?
なんか変なとこに引っかかってるよ。
▲本来はひもがストローから外れるはずだった
▲変な引っかかり方してる
それは……故障かもしれないですね……。
じゃあ手動で動かすんで、本来の動作を見てみましょう。

ちょん

はらり

…………

これです!!
時間返せ!!!
地味すぎる!
しかも「ナマエ」って外側に書いてあったら自分から見えないだろ!
あーそれはですね、
裏にも同じ文字を入れて読めるようにしてます。
リバーシブルなのかよ! じゃあ表いらないだろ!
▲ツッコミが止まらない
他の人もこれを見ると「あっ名前書き忘れてた!」って気づけるじゃないですか?
外からはカンニングにしか見えないって。
このタイマーって0になったときに音鳴るタイプですよね。絶対うるさそうですね。
あと雑魚のキョンシーにしか見えない。
渾身の発明品が……!

JERAの2人のジャッジは……?

それでは村田さん、木之下さん、札をお上げください!
▲いいね2つ
どうして……!?
当然の評価だよ。
テスト中に地震が起きたら頭を守れるのでそれは良いんですが、カンニングの可能性とかタイマーの音とかがちょっと……。
名前は最初に書けばいいし、タイマーは1分でいいと思います。
おっしゃる通りだと思います。
でも、名前を書き忘れないために手段を選ばないという熱い気持ちはとても良かったです。
布の主張が激しいから、間違いなく名前の書き忘れは「ゼロ」になりますね。
良いところも見つけてくれるの優しすぎる。
そうそう、やっぱり「何かをゼロにして、より良くする」ってどう思いますか?
なんだそのざっくり質問は……?
そうですね、私たちも「JERAゼロエミッション2050」という挑戦を掲げていまして……
(もう全部拾うじゃん……)
どんどんいきましょうJERAさん!
「JERAゼロエミッション2050」というのは、再生可能エネルギーと、CO2を出さない「ゼロエミッション火力」によって、2050年までにCO2排出ゼロを目指す挑戦です。
▲JERAコーポレートサイト「JERAゼロエミッション2050」より作成
先ほど火力発電がエネルギー供給で重要な役割を担っているという話がありましたが、だからこそ、この火力発電をCO2を出さない、よりグリーンなエネルギーにしていくことが大切なんですよね。
こうした「2050年までに排出するCO2ゼロに」というコンセプトが、チャンイケさんの「書き忘れをゼロにしたい」という熱い思いと通じるものがあると感じました!
あ、ありがとうございます!!!
もう規模が全然違うのよ。
人類も捨てたもんじゃないな。
2人はチャンイケさんの発明はいかがでしたか?
コメントしないといけないの!? ……タイマーとヘルメットは使えそうだなと思います。
分解してオフィスに置いておきますね……。
これはニュース番組のコメントくらい難しいよ。誰も悪くない。まぁ頑張りました!
……読者の皆さんも名前の書き忘れには気をつけましょう。
絶対書こうね!!

自分が経験した問題を解決しようとしたチャンイケ。挑戦するガッツは評価されましたが、使いづらさや肝心の動作の不良でダブルいいねをもらうことはできませんでした。

3人目:伊沢拓司

最後のプレゼンターはQuizKnockの屋台骨・伊沢。ぱっと見怪しい発明家にしか見えませんが、彼が作った「日本の朝を変えるもの」とは?

ではお願いします!
……。
……。

スゥ……

ススス……

うわ前出てきた。
なんかうさんくさいな。
……………………。
人のエゴというのは、恐ろしいものじゃ……。

「伊沢劇場」、開幕――!

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