「日本の朝を変える」伊沢の発明とは?
人のエゴというのは、恐ろしいものじゃ……。
あ、そういう感じでいくんですね。
全然モデルはわかんないけど。
忘れたいと思ったことでも、ときに都合良く思い出したいと思ってしまう……。
思い出したいと思ったときには長い時間がかかる。簡単に出したり、戻したりすることはできないものじゃ……。
ウロウロするな!
これ長いやつですか?
※本当に長かったので、ダイジェスト版でお送りします。
みなも、これからの人生の中で(中略)、封印したものを蘇らせたいと思うときがきっと来る。
そんなとき、大切になるのはのぅ、人の絆でも、思いやりでもない。
ワシの発明じゃ。
これは何の時間なの……?
JERAさんも戸惑ってるぞ!
よろしい。
なにもよろしくはないよ。
これを見たまえ。
瓶、ですね。しかもかなりデカめの。
そうじゃ。人生というものは……空き瓶に似ている。(中略)本質をつかまえるためには、扉を開き、中の香りを嗅ぐしかない。
ずっと何を言っているの?
【要するに】人生は空き瓶と同じである。外から見ているだけではわからない本質(本当の中身)を知るためには、心の扉(フタ)を開けなければならない、ということを伊沢は言いたい。
しかし。
ゴトッ
扉を開けるということは、かくも難しい。
ほら、開けてみたまえ。
あああ……うちの伊沢がすみません。
あとできつく言っておきますから。
マジでJERAさん怒ってもいいですよ?
いえ、開ければ、いいんですね?
くっ……。
うっ……。
あ、開かないッ……!
ノリノリじゃないですか。
いい人たちで本当に良かった。
なかなか開かないじゃろう。それでも、(中略)、いつか人の本質に触れねばならないときが来る。
そのときに必要なことはなんじゃ? 答えてみなさい。
【要するに】人生という名の瓶を開けるために必要なことは何ですか?
えっ私ですか? うーん、人と協力して開けるとか?
ハハハハ、若いのう。そちらの若人はどうだ?
フタのあたりを温めると開きやすくなりますが……。
それは、瓶の話じゃ。人生は温めることはできんぞ。
さっきまで瓶の話してただろコイツ。
まともに相手したらダメだこれは。
この瓶のような人生を開ける際、本当に必要なのは、PJOじゃ。
P?
J?
O?
パーフェクト・ジャム・オープナーじゃ。
【要するに】「パーフェクト・ジャム・オープナー(Perfect Jam Opener)」と名付けた固いジャムの瓶のフタを簡単に開ける仕組みを発明してきたので見てほしい、と伊沢は言っている。
すごく質が悪いDAIGOだ。
結局瓶の話かよ!!!
「日本の朝を変える」って朝食のジャムのことか。
一度フタを閉めたジャムが開かないことはよくある。人生も同じじゃ。そんなとき役に立つのが、こちらのお求めやすいPJOじゃ。
通販みたいな語り口。
このPJOは動滑車の仕組みを活用しておる。動滑車を1つ使うと、1/2の力、2倍の距離で同じ力を出せるんじゃ。
つまり、小さな力で固いジャムの瓶のフタを開けられるということじゃ。
名前はふざけてるくせに意外と物理の基礎は押さえている。
そしてこの滑車は、市販のJOに接続されている。
市販のJO???
このJO(ジャム・オープナー)というのは、ジャムのフタを開けやすくするもので……。
パカッ
ほら。
いまJOで普通に開けましたね!?
だったら最初からJOだけでいいだろ!
ときにはJOで開けられないものも人生にはある。動滑車を活用したPJOで、固いフタでも小さな力で開けてみせよう。
ということで、瓶を押さえる人と、動滑車を持つ人で助っ人が2人必要じゃ。そこの白衣の2人、来なさい。
3人がかりなの!?
準備は大丈夫か?
ずっと大丈夫ではないよ。
それでは人生という名のジャムを開けてみせよう。
3、2、1、ジャム!!
まだある。
……JOがフタから外れちゃいましたね。
これは……JOの固定が甘かったな。
3 分 後
では、今度こそいくじょ(?)、
3、2、1、刮目せよ!
グググ……
クルッ……
スパーンッ!
……これが、PJOじゃ。
ちょっと! 勢いが強すぎてスネに当たったんですけど!
でも伊沢さん、かかる力は小さくなったんですけど、開ける人は3人に増えてますよね?
よくぞ言ってくれた。
これが、雇用創出効果じゃ。
こんな雇用あってたまるか。
PJO運用資格を発行して雇用を生むことにしよう。
えっ今無資格でやってたの!?
今回は特別に職業体験という形じゃ。PJOのハイレベルモデルともなると資格が必要だからな。
これが、上位モデルの「PJOマーク6」じゃ。動滑車が増えて、すいすい開けられるぞ。
ただし、動かすのに7人必要じゃ。
もうやめて!!!!!
JERAの2人のジャッジは……?
では、札をお上げください!
おおっ!!!
いつも1人でジャムと格闘していたので、複数人で絆を深めるというアイデアは常識を覆すいい発明だと思いました!
おっしゃる通りである。人生という瓶は温められぬ、だが……
やっぱり前置きが長かったので評価下げます!
冗談です(笑)。
インテリというキーワードに合った良い発明でした! ひとつ言うとすれば、パーフェクトに開けられなかったので名前を変えた方がいいと思います。
優良誤認になっちゃう。
優良誤認:広告などで実際のものよりも著しく優良であると示していると、景品表示法において「優良誤認表示」とみなされ規制の対象になることがある。
その場合はIJO(インパーフェクト・ジャム・オープナー)として売りましょう。
嘘は言ってないけど全く欲しくない商品になった。
木之下さんのコメントからも「当たり前を変える」というところがポイントだったようですね。
そうですね。私たちの挑戦にも通じるところがあって、JERAは「CO2が出ない火力発電」で常識を覆そうということに取り組んでいるんです。
「CO2が出ない」とは一体どういうことですか?
一般的に「ものを燃やす=二酸化炭素を出す」と考えられがちですが、火力発電でCO2が出るのは石炭など炭素を含むものを燃やしているからなんです。
なので、燃料に炭素を含まないものを使うということがポイントです。具体的には、アンモニアや水素を燃焼して発電することで、CO2が出ない火力発電を実現しようとしています。
でも、アンモニアを燃やしてできる窒素とかって大丈夫なんです?
確かに大気汚染の原因となる窒素酸化物が発生しますが、発電所にはすでに窒素酸化物などの有害物質を除去する設備が整っており、こうした有害物質の排出を適切にコントロールすることを前提に取り組んでいます。
火力発電所には煙突から煙がもくもく出ているイメージがあると思いますが、実は火力発電所から出る煙ってほぼ水蒸気なんですよ。
へぇ〜、全然知らなかった。
なぁなぁ、
ワシのプレゼンの時間なのにめっちゃ火力発電の話してなかったか?
ちゃんと聞きましょう、大事なことですから。
こっちは「ちょこっと」発明なのにあっちはビッグ挑戦じゃないか、ずるいだろう!
気難しい科学者になっちゃったよ。改めて、河村さんとチャンイケさん、伊沢さんのプレゼンはどうでしたか?
「滑車すごいな~」と思いました。
お手本のような「手段に拘泥して目的を見失う」でしたね。全体的に伊沢さんらしさが出てたと思います。
面白い着眼点と、長くてうさんくさい話という伊沢らしさ全開のプレゼン。多少のツッコミがありながらも、高い評価を獲得しました。
結果発表!「インテリちょこっと発明王」は誰の手に!?
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