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施設見学3:SuperKEKB

続いて一行は、「SuperKEKB」と呼ばれる超巨大装置にやってきました。

全長約3km、直径1kmの円を描く超巨大装置の中では、電子と陽電子が光速に近いスピードでぐるぐる回っています。

▲赤く色付けした部分がSuperKEKBの加速器。とてつもなく大きい(写真提供:KEK)

▲SuperKEKBに向かうまでの通路。中央で解説しているのが、案内役の中西さん

SuperKEKB加速器は、電子と陽電子をぶつける機器です。ぶつけた結果飛び散った粒子を観測するのが、先ほど見学したBelle II測定器になります。

説明のなかではこんな場面も。

超伝導を使って電子を加速させるというような、最先端の技術も使っています。
そもそも超伝導って何ですか?
おっ! いいこと言った!

ここから、超伝導に関する研究で博士号を取得した須貝による「超絶、超伝導説明ターン」が始まりますが、記事には到底収まりきらないので、超伝導の説明についてはこちらの記事をどうぞ。

▲超伝導を熱く説明する須貝

どデカい実験機器には、大量の電磁石

説明を受けた後は、SuperKEKB加速器のそばを700mほど歩いて見学。

▲どこまでも続く加速器

道中には、数多くの電磁石が並んでいます。

▲電磁石は、粒子の通路を覆うように配置されます

この電磁石には、ビームを決まった軌道に沿って走らせる役割があります。ビームを細くしたり、円形軌道に沿って曲げたりするなど、さまざまな働きを持つ電磁石が、SuperKEKB加速器内に2000個以上あります。
えっ、そんなに!
ビーム:電子などの小さな粒子がいくつも集まって形成する、一定方向に揃った細い流れのこと

 

電磁石の数に須貝が驚いたところで、SuperKEKBのツアーは終了。最後の施設へと向かいます。

次ページ:世界が注目する最先端加速器! 国際リニアコライダー(ILC)

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