施設見学4:国際リニアコライダーの試験機「ATF」
最後に一行がやってきたのは、国際リニアコライダー(ILC)計画を再現したモデル試験器「ATF」と呼ばれる加速器です。
▲中央で解説しているのが、案内役の照沼さん
▲小さくても世界一
▲ちなみに電磁石の色は、研究者によって好きに決めていいそうです
ILCは世界で1つしか作れない
そんなILC計画ですが、ILC自体は、建設コストやビーム精度の向上に限界があるなどの問題で、世界に1つしか作れないとされています。
その建設予定地として候補に上がっているのが、なんと日本!
完成すれば世界の研究者が集まってくるとのことです。科学技術大国として、誇りに思えてきます。
▲ILCの完成予想図。岩手県あたりに建設が想定されている
▲須貝 with 加速器
ちなみに、ILCが完成した近未来の日本を舞台とするSF小説集が刊行されています。この記事を読んでILCに興味を持った方は、こちらもぜひ読んでみてください。
見学ツアー終了
ATF加速器の見学をもって、およそ3時間にわたるKEKツアーが幕を下ろしました。
参加者の質問が止まらなかったことに加え、1つ1つの質問に丁寧に回答するKEKの方の熱量がすごく、ツアーは大いに盛り上がりました。
今回の記事で紹介した施設は、KEK全体のほんのわずかです。
KEKは一般の方向けに見学ツアーを実施していますので、本記事を読んで「KEKの研究についてもっと詳しく知りたい!」と思った方は、ぜひ見学ツアーに足を運んでみてください。
▲終わりの挨拶をする須貝
【あわせて読みたい】