今年5月、消費税の10%への引き上げが、2019年の10月まで延期される方針が発表されました。2014年にも一度延期の決定が下されており、今回は2度目。このように、「来そうで来ない」消費税アップに対して、「なんだかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。
消費税に関する学術的な議論は、簡単に解説できるものではありません。議論自体が多様な上、政治的な立場も絡んでくるからです。今回は「消費税10%への増税」を理解する一つの側面として、重要キーワード「軽減税率制度」をかみ砕いてみたいと思います。
経済ニュースは複雑で苦手、と思っている人にも、消費税の問題はすぐそばまでやってきます。ニュースで聞く単語の意味ぐらいは、知っておかないとヤバいですよ! ぜひ、ここで頭に入れていってください。
話題をなでる程度ではありますが、軽減税率制度に関する主要トピックをさらってみました。クイズの内容を簡単にまとめるならば、「消費税の悪いところを補うために軽減税率を導入します」「でもそこには法律上の線引きや計算方法のメンドくさいところがあります」といった雰囲気です。
この書き方だとマイナス面が目立ちますが、そもそも軽減税率には消費税の欠点を補完するという重要な役割がある以上、その導入には意義があります。記事の本来の目的を保つため、一概に制度の良し悪しを語ることはここでは避けますが、制度のことをよく知ることが議論の第一歩であることは間違いありません。今後も軽減税率に注目です!