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河村の頭の中って?「僕という袋にごちゃごちゃに入ってて」

――動画制作にも「情報の出し入れ」が重要という話がありましたけど、やっぱり読書や創作の経験が今の動画制作にも結びついていると思いますか?

河村 えっと、結果「はい」になるんですが、ちょっと難しいと思っています。

▲「ちょっと難しいというか」

――難しいというのは?

河村 直接的な一対一対応にはなっていない気はしているんですね。

動画制作、つまりアウトプットをするまでには何らかのインプットがあるわけで。読書したり、クイズをやったり、あるいは動画観て笑ったり、日常を生きてて見つけたことだったりとか。

でもインプットしてアウトプットするのに、1回「僕」という袋に全部突っ込まなきゃいけない

――「僕という袋」?

河村 各方面から入ってきたものが僕という袋に入ってごちゃごちゃになっているっていうイメージなので、「読んだから書いた」みたいな一対一対応にはなってないなと最近思っていて。

――なるほど。

河村 短編小説を出すってなったときに、講談社の担当の方とお話をさせていただいたんですね。その方から小説のおすすめは当然していただくんですけども、映画とか漫画とかもおすすめしてくださるんですよ。

「この漫画は言いたいことが近いかもしれないので読んでおいてください」という感じで、媒体にこだわらずインプットしてらっしゃるんですよね。なんなら音MADすら入っていて

▲「僕もびっくりしたんですけども」

――すごい。

河村 でも僕も小説を書こうと覚悟する前は、同じ形であったわけで。「小説を書くんだから小説をインプットせなな〜」って思い込んでいたところはあるんですよね。

だからインプットが役立っているかと言われたら役立っているんですが、小説だから、本だから役立っているというよりは、「いろんなもののなかで偶然本の形をとったもの、偶然文章の形をとったもの」として入れているんですよね。

▲「小説だから、で読むわけじゃないんですよね」

河村 逆に僕が何かを作るときでも、これは「文章で書くのがいいでしょう」とか「動画の企画にするのがいいでしょう」っていう感じだから、ある種「僕という袋」の性質によってるなという感じです。

――なるほど、「河村さん」というフィルターがありきなんですね。

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この記事を書いた人

志賀玲太

志賀玲太です。東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業。なんだかよくわからない記事を書きます。大概のことは好きです。

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