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こんにちは、スギ花粉との全面闘争も終盤に差し掛かりました伊沢です。

今回は前回に引き続き、K-Diffusionorsさんへの取材の様子をお届けします!

前回の記事はこちら

K-Dのみなさんが考える社会と自分たちの接点や団体としての苦労、今後のビジョンなどについて語っていただきました。落ち着いた視座と、幅広いビジョンをぜひ感じていただければと思います。

社会との接点について

みなさんの活動を見ていると、支援そのものへの取り組み以上に、社会への発信、共有というところに重点を置いているように感じました。そのような考えに至ったであろう経緯は、どのようなものだったのでしょう?

例えば、難民キャンプについて「募金」を募ったりとか、ものを買って送ったりというのでは、本格的なNGOに比べると全然大したことができないなと思ったんです。さすがにレベル感が違う。「僕たちが同じ労力をかけた時、最大限の効果を生むなら」と考えた時、テーマは「伝える」ことになりました。無関心を興味に変える、という点でなら、僕たちの規模でも良い効果が出せるんじゃないかなと。

なので僕たちの世代も、今はコンセプトを広げていくというより、地方展開などで幅広い人に伝えることを目指しています。

そもそも、人数が増えたことに関しては「増やそう!」と思っていたのではなくて、イベントをやったら人数が増えて、じゃあどう関わってもらおうか、というところからのスタートだったので。

人数が増えたなら増えたで、発信したいテーマをメンバーに提出してもらい、原稿を書いてもらい……という感じで広げていってます。なので人数は増えましたけど、コンセプトは変わらないですね。むしろ、外からの人が加わったことで、自分たちのコンセプトのポテンシャルに気づけた感じです。

活動への評価とモチベーション

これまでの活動に対して、外部からの評価などはどのようなものがありましたか?

メディアに出たり、講演の依頼が来たりするのは嬉しいです。特に同世代に呼んでもらったりすると、響いたなという実感があって一番嬉しいですね。伝わったな、ということを感じます。メンバーが増えたのも同じようなものですね。

とはいえ、あくまで「高校生だから」という評価ではなく、一団体として認めてほしいなと思って活動しています。

評価してもらえている一方で、気をつけなければと思うこともあって。

おお、それはどのようなことですか?

ワールド・ビジョン・ジャパンの方と話している中で、「ウガンダの人たちがコンテンツになってはいけないよ」というアドバイスをいただきました。

というのも、伝えることをコンセプトにしていますが、まだ今のところは現地に直接いい影響を残せているわけではありません。

メッセージを伝えていく上で映像として使わせてもらう、というだけでは、現地の方をコンテンツとして消費するだけになりかねません。いずれは現地に直接的な影響を残せるところまで進めていきたいなと思います。

そのような倫理的な面も含め、活動には多くのハードルがあると思います。モチベーションを保つきっかけとなった体験だったり主義主張だったりはありますか?

ワールド・ビジョンのコンペ後は、ひたすら「現地にいけるかも!」というところをモチベーションにしてきました。とにかく「なにかできる!」と思って。そして実際に現地に行ったら、その後はもう「体験を(伝えるところまで)完遂したい」という気持ちでしたね。

いやぁ、ゴールの捉え方というか、「行って伝えるまでがひとまとまり」と考えているのがもうすごいですね。なかなかできない。

僕たちの世代は実際に行った先輩たちを見てきて、「僕も行きたいな」という気持ちがあります。やっぱり「人生観が変わった」という話を聞くと、体験してみたくなります。

もっとも僕自身は、現地体験だけじゃなくて、大きな組織のマネジメント自体も楽しく感じています。これだけ大きなことができるということ自体が貴重ですし。メンバー一人ひとりと話す時間を大切にしていたら、自分のベストな立ち位置が確認できたんです。そのあたりもモチベーションですね。

山田くんは、マネジメント面にまで気合を入れて組織を大きくしているのが、視野が広いなぁと思います。

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この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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