こんにちは! 日和です。
自動ドアや自動水栓など、私たちの身の回りにはセンサーを用いた製品がたくさんあります。触らなくてもドアが開いたり、水が出たりするのはとっても便利です。
▲自動ドアと自動水栓(自動ドア写真提供:ナブテスコ)
しかし私はセンサーに嫌われているのか、反応してもらえないことが多くあります。開かない自動ドアの前でおどおどしたり、水の出ない水道の前で手を振り回したりして街行く人に二度見され、これが結構恥ずかしいのです。
どうして反応してくれないの? 私はここにいるよ! 気付いて!
▲どうして開いてくれないの?(画像は再現イメージ。画像の一部を加工しています)
私がセンサーに認識されにくい原因はどこにあるのでしょうか? 確実に自動ドアを開くため、そして確実に水を出すため、自動ドアや自動水栓のメーカーにセンサーの攻略法を聞いてみました。
本日の攻略法(目次)
◎ なぜ開かない?「自動ドア」を攻略せよ!
◎ なぜ水が出ない?洗面台の「自動水栓」を攻略せよ!
自動ドアを攻略せよ!
まずは自動ドアについて調査します。自動ドアの大手メーカー、ナブテスコの担当者の方に教えてもらうことにしました。
現在の主流は近赤外線(光線)反射センサーとなっており、使われている自動ドアセンサーの8、9割を占めています。
▲自動ドアのセンサー
▲イメージ
つまり、自動ドアの前を人が通過することにより赤外線の反射量が変わるので、その変化を捉えているということですね。
光反射は気温の影響を受けにくく、また雨風にも強いメリットがあり、最新センサーは高密度で検知エリアの抜けがなくなっており、かなり正確に検知します。
もうひとつは床の材質です。絨毯などが敷かれていると光を反射しにくくなります。例えば、黒い服を着て、ドアの前に絨毯が敷かれていると、センサーの反応が鈍くなることがあります。
ここまで教えていただいたところで、はっとしました。私は上から下まで全身黒っぽい服を着ていることが多いうえ、髪の色も染めたことがなく真っ黒です。特に冬場は極寒の北海道を乗り切るために黒いモコモコのコートを着ています。そういえば自動ドアの足元に絨毯が敷かれているのもよく見かけますよね。
▲これだと自動ドアは開きにくい(画像は再現イメージ)
こんな服装の私が自動ドアの前を通り過ぎても、光の反射量はあまり変化しないのです。つまり、自動ドアのセンサーからすれば私は限りなく透明人間に近かったということなのですね。
スムーズな自動ドアライフを送るために
さらに、腕を振るなど少しオーバーリアクション気味に進入すると検知されやすいでしょう。
というわけで、光を反射しそうな明るい色の服と、黒髪を隠すためのキャップを被って再挑戦です。
結果は……スムーズに自動ドアを開けることに成功しました!
▲開いた! 開いた!
でも反対にドアがずっと開いたままになる、なんてことはないのでしょうか?
ナブテスコの担当者の方によると、現在の自動ドアの安全規格では「高さ70cm、幅30cm、奥行き20cm以上の物体」を検出するように定められているそうです。このため、「犬や猫が通り過ぎても開く場合はあります」とのこと。
ただし、ドアが開きっぱなしにならないように、検知した物体が一定時間動かない場合はドアが閉まるようになっているそうです。この時間も安全規格では「30秒以上」と定められているといいます。
物体の大きさや動きも検出して、安全に使用できるようになっているんですね。
▲ナブテスコの自動ドア(写真提供:ナブテスコ)
とはいえ、センサーが反応せずドアに衝突してしまう事故を防ぐためにも「確実にドアが開き始めるのを確認してから通行してください」とのことでした。