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自動水栓を攻略せよ!

では、水道のセンサーの仕組みはどうなっているのでしょうか。

こちらは、自動水栓を手掛けるメーカー大手・LIXILTOTOの担当者の方に教えてもらいました。

水道のセンサーはどんな仕組みなのですか?
自動水栓のセンサーは一般的に測距式光量式の2種類があります。

測距式は、センサー部から赤外線を出して、赤外線が反射する距離を測って、検知範囲に入ったら吐水する仕組みになっています。

光量式は、赤外線が戻ってくる強さ(あたった面積や色などで光の量が変わります)で判断し、吐水する仕組みになっています。

▲LIXILの自動水栓オートマージュ。右は発電タイプ(アクエナジー仕様)の仕組みイメージ(写真提供:LIXIL)

本体から赤外線を反射し、手に当たり跳ね返る赤外線の有無を検知しています。手があることを認識して水の出し止めをします。

▲TOTOのアクアオート(自動水栓)。右は発電タイプ(TLE型・TENA型)の仕組みイメージ。蛇口部分にセンサーがある(写真提供:TOTO)

基本的な仕組みは自動ドアと同じで、光の反射がポイントだということです。

でも、私は手をかざしても水が出ないことがあるんです! どんな原因が考えられますか?
要因として
  • センサー表面が汚れているから
  • センサーの検知範囲に物や手などが入っていないから
  • センサーのタイミングと合わなかったから
  • 黒いものや透明なものなど光を反射させにくい色のものだから
という4つが考えられます。センサーは常に赤外線を出し続けて検知しているわけではなく、目には見えないですが、ぱっぱっと速い点滅のようなかたちで赤外線を出しています。

そのため、丁度赤外線が出てくるタイミングと手や物を差し出すタイミングが合っていないと感知するのに時間がかかります。
センサー部分に傷があったり汚れが付いていることなどが挙げられます。

では、水道のセンサーに感知されやすくなるために、できる対策はありますか?
センサー表面をきれいにする、手をしっかり検知範囲に入るようにする(センサーの近くで手を広く動かす、黒や透明なコップなどを洗うときは手を上手く使って反応させる)ことが大切です。
センサー部分のお掃除をおすすめしています。

▲ピカピカに保つことが大事!

センサーをきれいに保つことしっかり奥まで手を差し出して検知してもらうのがコツなようです。

存在感を示していきます

自動ドアも自動水栓も、どちらも跳ね返ってくる赤外線量の変化から人を感知していることがわかりました。「ここにいますよ!」としっかりアピールすることで、より安全に、よりスムーズに使うことができます。いつ何時も存在感を示すことが大事だったんですね!

こうして私は身の回りにあるセンサーの知識を得て少し賢くなり、自動ドアを颯爽と通り抜け、自動水栓でエレガントに手を洗えるようになったのでした。

センサーに感知されにくい同志の皆さんは、ぜひ試してみてくださいね!

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この記事を書いた人

日和

北海道の地理系大学院生。地図と街歩き、ご当地ソフトクリームが大好き。日常に彩りを添える楽しい学びをお届けできるよう、優しく丁寧に執筆いたします。

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