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退院後

さっそくマネージャーちゃんが私の今後のスケジュールをまとめてくれましたが、とんでもない過密スケジュールで嬉しくなりました。良かった、居場所がありました。身体の違和感は、

  • 寝転がっているときにくしゃみをするとちょっと痛い
  • 腹筋に力を入れると違和感がある
  • 体力の低下を感じる

くらいでした。現代医療ってすごい!

7月20日には、QuizKnockさんと東京ドームシティのコラボイベントのプレオープンに参加させていただきました。炎天下の中、4時間くらい東京ドームシティ中を歩き回りましたが、元気いっぱい!

7月24日、病理検査の結果を聞きに行きました。ここで転移がなく1A期の診断だったら治療が終わります。

診察室の前で待っている間、めちゃめちゃ不安でドキドキしていました。このシチュエーションは何度味わっても慣れません。これが最後になるといいなぁと思いました。

診察室へ入ると先生が「調子どうですか?」ときいてくれましたが、 早く病理の結果を知りたすぎて、もごもごしていました。

先生「結果を知りたいですよね。はい、変わらず子宮体がんグレード1進行期1Aです

その瞬間。涙があふれてきましたが、またカルテに書かれたら恥ずかしいので必死に耐えました。

筋層の浸潤は4/25mmで再発リスクも低いとのこと! 今後は3か月後に細胞診、その後は1年ごとくらいの検診になるそうです。

先生に「お腹も全く痛くないし、違和感すらないです。凄いですね!」と伝えると「そこまでなんともない人は珍しいですね」と言われました。

卵巣を摘出すると女性ホルモンが分泌されなくなるので、更年期障害のような症状が出やすいらしいのですが、私はそれもありません。今後出る可能性があるのか尋ねると、卵巣をとった直後が最もギャップがある瞬間なので、そこで出てないのなら今後も出ない可能性が高いとのことでした。

ホットフラッシュという、かーっと身体が熱くなる症状等があるそうですが、そもそも夏だったので暑くてよくわかりませんでした。これを書いている11月、一度もその症状は出ていません。

現在

もう手術をしたことを忘れるほど元気いっぱいです。がんの診断を受けたのも、手術をしたのも、すべて今年(執筆時は2023年)の話なのになんだか遠い昔のことのように感じます。

むしろずっと悩まされていた腹痛と貧血がなくなり、手術前よりかなり健康になりました。あの辛い腹痛は本当にストレスでしたし、貧血は仕事にも支障が出ていました。

今では愛犬たちと一緒に『モンハンNow』をやりながら、1日7時間のお散歩をしたりする日々です。

がんになったこと以外、私は本当に運が良かったのだと思います。

たったひとつの選択肢が違ったら、どうなっていたかわかりません。

子宮体がんになったことで、普段の生活でも「死」を意識することが増えました。

人間は誰もが老衰で亡くなるとは限りません。これって当たり前のことなのですが、あまり意識しないことですよね。自分が死ぬことを想像するとき、つい老衰を思い浮かべてしまっていました。実際は、いつ「死」が身近にやってくるかわからないのです。

それをちょっとだけ意識することによって、何か変わるかもしれません。

女性の皆様、子宮体がんという病気のこと、覚えておいてください。

男性の皆様、身近な女性に子宮体がんという病気のこと、教えておいてください。

おわり

筆者プロフィール

因幡はねる(いなば・はねる)

ななしいんく所属のVTuber。

毎日の生配信や動画投稿、テレビ出演や音楽ライブ出演など幅広く活動中。

2022年には新曲『独占予報』をリリース。2023年3月にはサンリオピューロランドでソロイベント「因の者オフ会 ~絶対ガチ恋宣言~」を開催した。

【前回の記事はこちら】

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この記事を書いた人

QuizKnock編集部

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