医者としては稼げなかった!? アーサー・コナン・ドイル
3人目はイギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルです。特に「シャーロック・ホームズ」シリーズで知られ、推理小説のジャンルを確立した作家です。
コナン・ドイルは、スコットランドにあるエディンバラ大学医学部を卒業しました。その後、船医を経て開業医にもなりましたが、患者が少なく、余暇を持て余したために小説を書き始めました。
そんなコナン・ドイルですが、南アフリカで勃発したボーア戦争での医師としての活動などをたたえられ、1902年にはナイトの称号を授かりました。
戦争をきっかけに医学の道も 手塚治虫
最後は漫画家の手塚治虫です。『鉄腕アトム』や『ブラックジャック』などの作品が有名ですね。
手塚治虫は1945年に大阪大学附属医学専門部に入学し、在学中に『マアチャンの日記帳』でデビューしました。その後、専業漫画家になることを決意しましたが、医学の道も諦めず、1953年に医師免許を取得しました。さらに、1961年には33歳で医学博士の学位を取りました。
漫画家としての業績が有名な手塚治虫ですが、本人は自伝『ぼくはマンガ家』の中で、「いまでも本業は医者で、副業は漫画なのだが、誰も妙な顔をして、この事実を認めてくれないのである」と述べています。
医学部を卒業した作家を4人ご紹介しましたが、皆さんはどれくらいご存じでしたか? 「医学部=医者として生きる」という固定観念にとらわれない自由な発想こそが、彼らを偉大な作家たらしめたのかもしれません。
最後にクイズもご用意したのでぜひ挑戦してみてください!