何か嫌なことがあった日、私たちは下を向いてトボトボと歩きます。彼女にフラれた、テストの点数が悪かった、上司にこっぴどく叱られた……。理由はどうあれ、気分とともに視線も下がります。
普段はあまりじっくりと見ることのない道路を眺めていると、あるものに気付きます。それは、矢印のついたGのステッカー。
ふと気になって探してみると、あるわあるわ。中には、「どっちだよ!」とツッコミを入れたくなるようなものも。
これは一体何を意味しているのでしょうか。ヒントになりそうなものはないか、と探索していると、かなり答えに近そうなものを発見。
そう、これは地面の中に埋まっているガス管の位置を示しているマークなのです。道路工事の際にガス管が損傷するのを防止しているというわけです。
さらに詳しく調べてみると、なんとamazonで売っているのを発見!
個人でも購入可能なのは驚きですが、勝手に道路に貼ると屋外広告物条例などに抵触する可能性があるので、絶対にやめましょう!
ところで、赤字と緑字にはどういった違いがあるのでしょう。このステッカーを製造・販売しているヨツギ株式会社に質問してみたところ、以下のような答えが返ってきました。
赤字:鋼管が埋まっている(比較的古い配管)
緑字:ポリエチレン管が埋まっている(比較的新しい配管)
なるほどたしかに、道路工事の際に材質は重要な要素です。ちなみにこのステッカーは「スコッチレーン」と呼ばれるシールで、アルミフォイルシートを基材として、表面に印刷がされています。圧力をかけることで凹凸のある道路にも張ることができるしくみです。
新しい知識を得られて嬉しくなった私たちは、嫌なことも忘れて意気揚々と家に帰ります。いつもと違う視点をもつことは大切ですね。