どうも、シャカ夫です。
ワカメって、いい食材ですよね~!
ミネラルやビタミンが豊富ですし、和えて良し、煮て良しでどんな料理にも合います。そんなワカメの旬は春! 今まさにおいしい時期ですね。
お味噌汁にサラダにと、私も週に3度は食べています。日々の食事に欠かせない存在……といったら過言かもしれませんが、一生食べるなって言われたら泣いちゃうレベルではありますね。
こんな我々の食生活に重要なワカメですが、海の向こうの国・ニュージーランドでは、嫌われ者として扱われているって知っていましたか?
「いや、私も海藻を食べるのは苦手だし……」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、それとは少し意味合いが異なります。
ニュージーランドでワカメが嫌われている理由は、食べ物の好き嫌いとはまた別のところにあるのです……!
侵略的外来種:ワカメ
皆さんは「侵略的外来種」をご存じでしょうか?
もともといなかった地域にもちこまれ、そのまま定着してしまうことで従来の生態系や農林水産業などに大きな悪影響を与えてしまう生き物のことです。日本では沖縄県のマングースなどが問題になっていますね。
実は、ニュージーランドでは、日本からもちこまれたワカメがこの侵略的外来種として猛威を振るっているらしいのです……!
ワカメが増えたところで……と思うかもしれませんが、彼らは意外にも厄介です。繁茂することで貝類やイセエビの成長を阻害したり、漁の網に絡まって水産業に悪影響をおよぼしたりとやりたい放題。
もともといなかった生物が激増するというのは、現地にとってそれほどまでに大変なことなのです。たとえそれが、我々にとってはおいしいだけの食材であっても……。
そんなに増えるなら食べたらいいじゃない……と我々は思ってしまいますね。実際、ニュージーランド産のワカメを日本に出荷して食べてもらおうというプロジェクトは始まっており、その市場価値は30億米ドルにのぼるとも言われています。
……え、30億米ドル……? 日本円で3000億円以上……?
ワカメは1kgあたり700円ほどで取引されていますので、3000億円だとワカメ約43万トン分になります。
日本のワカメ収穫量が年に4万7千トンであることを踏まえると、ニュージーランドには日本で流通しているワカメの10倍程度のワカメを出荷する用意があるという計算になりますね。
いや、そんなにもらっても……。
こんな感じで、増えすぎた外来種は人間の営みではどうすることもできない領域に達することもしばしば。そして、日本から外国にもちこまれ、現地で増えに増えてしまったジャパニーズ外来種は、ワカメだけではありません。
「え、こいつって海外では悪者なの!?」……そんな声が聞こえてきそうな日本出身の生き物たちを、次のページではクイズ形式で紹介しましょう!