小学生の頃、NHKの『ダーウィンが来た!』をメモ帳片手に観るのが楽しみでした。どうも、木村です。
私は幼少期より生物、とりわけ鳥に興味を持っているのですが、中でもダントツでひかれてしまうのがフクロウ。他の鳥にはないチャーミングなフォルムを持ちながら、夜になれば音もなく滑空して獲物を捕らえる狩りの名手。知恵を象徴する鳥として「森の賢者」なんて呼ばれることもあります。
▲THE・フクロウ
ところが、テレビを観ていたあるとき、これまで抱いていたフクロウ像をひっくり返すような種に出会ってしまったのです。それが、こちら。
▲え、地面に立ってる……? via Wikimedia Commons Alan Vernon CC BY 2.0(画像をトリミングしています)
地面の穴からひょっこり現れた、その名も「アナホリフクロウ」。調べてみると、全くもって「フクロウらしくない」特徴だらけの種だというのです。
▲「アナホリ」なのに掘らんのかい
まさにフクロウ界の「異端児」を見つけてしまった私は、こう思いました。
そんなわけで、やってきました。埼玉県さいたま市にある、大宮公園小動物園です。
▲なんと入場無料でアナホリフクロウに会えるらしい
取材に協力してくださったのは、大宮公園小動物園の豊田英人さんです。
初めてお目にかかるアナホリフクロウ、一体どんな鳥なのか。実際に施設内を案内していただきながら、その生態や魅力に迫りました。
※展示内容は2023年7月当時のものです。
アナホリフクロウってどんな鳥?
ひとまず、飼育されているアナホリフクロウを直接見せていただきました。案内されたケージをのぞいてみると……
▲ガン見
さすが昼行性ともいうべきパッチリ開いた目と、羽の下からのぞく美脚。たまりません。ますますアナホリフクロウにひきつけられたところで、いよいよ豊田さんに詳しいお話をうかがいます。
▲実際に動いている様子。歩いたり飛んだり忙しい
▲こちらがシロフクロウ。送風機の前に陣取り、この表情である
▲目が開いていないモリフクロウ。眠たいところお邪魔しました……
普段は何を食べる? 器用な食事風景も
▲調理場を見学し、アナホリフクロウのエサと対面
【画像】アナホリフクロウのエサとなる昆虫類やマウス
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▲ジャイアントミルワームと呼ばれる虫の幼虫を食べている(苦手な方はご注意ください)
アナホリフクロウの「穴掘り」事情
ここで、一番気になっていた質問へ。